2000年10月6日金曜日

2000年10月6日(金)

前回の続きです。

9/30(土)前日のハシケン.ライブの帰りの電車の中で曲作りを始める。最近、外出 中によく曲が思い浮かぶ。部屋へ戻って早朝までかけて一曲完成させる。あるシンガー に提供する予定。 この日は渋谷エッグマンでカルメン.マキさんのライブをサポート。 日中は雨。また雨男だと皆から言われる。 けれど本番前にはちゃんと雨は上がりました。 ゲストがやなちゃん(柳原陽一郎)。ライブの後、下北沢に移動。やなちゃんと久し振 りに飲む。そのお店でソロとヘルツのライブでお世話になってるエンジニアの佐藤恭一 っつぁんにばったり。同じテーブルで楽しい酒。

10/1(日)昼間に衛生でロベルト・ペニーニ主演、監督の"Life is bieutiful"とい うイタリア映画を観る。夜は手塚監督、浅野忠信主演の「白痴」を観る。 午前0時を過ぎてから近くの練習スタジオへ。

10/2(月)一日中雨。 久し振りに仕事部屋の本格的な掃除に取りかかる。 一日では片付けられない。

10/3(火)西荻窪ターニングでのライブイヴェントに弾き語りで参加。 共演はバンバンバザール、ブラック.ボトム.ブラス.バンド、800ランプ。 皆、顔見知りで、3組とも好きなバンド。 スタンディングでお客もよく入り、いい感じで盛り上がっていた。 自分のステージには少し不満が残った。中音が悪くて音程が取りずらく、集中しきれな い部分があった。 「ミラクルマン」と「パラダイス」の2曲でバンバンバザールに参加してもらう。 バンバンはアマチュア臭さが減少して演奏に風格が出てきた。 ターニングのブッキング.マネージャーの太田さやちゃんは、前に僕が所属していた 事務所で働いていたことがあり、このイヴェントを機会に約8年振りに再会。 右も左もわからずおどおどしていた20の女の子が現場を仕切るようになっていた。

久し振りに西荻窪に来たので開演前に街をぶらついた。 相変わらず強い磁場を感じさせる町だ。中央線上の他の町にも共通 するけれど、下町 の風情が残っていて自分を飾る必要が少なく、それでいてサブカルチャーの匂いがす る。自分がいつくと、きっと心地よいところだと思う。 けれど一方で僕のなかには脱中央線志向もあって、この磁場との距離の取り方は微妙 だ。
例えば下北沢に対しても似たような感情が自分の中にある。2日続けて下北で飲んだ りすると、次の日からしばらくは下北からは遠ざかろう、と考えたりする。 街の空気に自分が甘えてしまいそうな気がするのだ。 西荻窪もきっと僕を甘えさせてくれる町なのだろう。

2000年10月4日水曜日

2000年10月4日(水)

このコーナー、ちとサボり癖がついてしまいました。
久し振りの登場なので、ここ最近の私の生活を簡単に紹介しましょう。

9/23(月)ホームページにも告知してなかったけれど、南青山のオージャスという ラウンジ風クラブでギタリストの窪田晴男さんが主催する東京フォルクローレという深 夜イヴェントに弾き語りで参加。他には金子マリさん、ガーデンの2人が出演。 このお店はヘルツのマネージャー、テツちゃんとの出会いの場所でもある(彼がこのお 店のブッキングを手伝っていたときに同じくこのお店で働いていたクラムボムのネモ君 から紹介されたのだ)。六本木通り沿いにあるスタンディングキャパが100人程の小さなスポットで、小洒落 た大人の遊び場という雰囲気。このイヴェントにはよく誘われるのだが(大抵本番2週間程前にお声がかかる)、飲み食いただがギャラ代わりということもあっ て半分、夜遊びに行く気分で参加している。飲みながらプレイするのはこのイヴェントぐらい。案外いいライブになることが多いのは僕も客もリラックスしてい るからだろう。この日は「ハードボイルド」という新曲を歌ってみた。70年代歌謡ロックサウンド(「傷だらけの天使」のテーマ曲とかジュリーの「危険な 関係」を彷彿とさせるアレンジ)をバックに男樹ある歌詞をパフィーが歌うというイメ ージで、気楽につくった曲。この曲で金子マリさんのサポートをしているギタリストの森園さんに急遽ぶっつけでギ ターを弾いてもらった。これがバッチリ。お客さんにはコーラスで参加してもらう。 友達の部屋でセッションしてるみたい楽しかった。 この曲、果たして再演の機会はあるか? ハシケン、バードシロップのヨーコちゃん、コーザノストラの鈴木桃子ちゃん、同じくコーザの桜井さん、サエキケンゾーさん、といった人達が遊びに来てい た。桃子ちゃん が飛び入りして、いっしょに3曲程セッションした。 酔いと疲れでフラフラになりながら愛車ハーレーダビッドソン(ちゃりんこ)で40分 かけて朝方帰宅。 次回はタクシーで帰ろう。
9/26(火)夕方5時までカルメンマキさんのリハーサル。 夜は下北沢のQUEにライブイヴェントを観にいく。出演は朝日美穂さん、トモフスキー、ニーノトリカ、篠原りかさん。一番目の篠原さんのステージは遅刻して観れなかったけれど、他の3組のステージ はどれも面白かった。 ドラム入りのバンドをバックに歌う朝日さんを始めて観た。空間を生かした音作りは刺激になった。この人のライブは観る度に良くなっていきそうな予感がする。ライブ初体験のトモフスキーはかなりの衝撃。 携帯できそうなポータブルキーボードでの独り弾き語り。 視点がユニークでユーモラスな詞も、変に劇的なアレンジも、メロディーも、声も、どれも印象に残った。パーソナリティーが全面 に出る音楽性は最近の男性ヴォーカリストの中では減少しつつ あるタイプだと思う。ユーモアやウィットが効いているので押し付けがましさはなくポ ップ。 表現にはどこか無防備な部分が残っていて、弱さやもろさも時々かいま見える。でも それがチャーミングに感じられる。 ライブを観ていて、こういう人のことをフォークシンガーと呼んだらいいんじゃない かと思ったけれど本人は嫌かも。とにかく良かった。 この日のトリをつとめたニーノトリカも初体験。 オカマ風キャラクターで歌うヴォーカリストを、どこかで観たなあと思っていたら 途中で元ハミングスのツゴモリ君であることに気付いた。8年振りの再会。濃い化粧 とあまりにも変化したステージでのキャラクターのために最初は気付かなかったけれ どメランコリックで美しい歌世界は健在だった。 バンドのキャバレーミュージック的ないかがわしさと哀愁を含んだサウンドは彼の歌 世界とうまくマッチしていた。淀川長治の影響を感じさせるしゃべりも爆笑物だった。 VOのツゴモリ君、キィーボードの上田君(彼も元ハミングス)、ヴァイオリンのHONZI の3人は大阪のアマチュア時代からの同世代の知り合い。ステージで弾けている彼等 の姿に感じるものがあった。 帰りは下北の行き着けの飲み屋に寄って帰る。

9/27(水)午後0時からスカッシュで汗を流す。いや~スカッシュって面白い。 帰りにCDショップでCDシングルを買い漁る。 松田聖子の「悲しみのボート」、パフィーの「マザー」をそれぞれ50円でゲット。 得した気分。200円で買ったサニーデイサービスの「夜のメロディー」も良かった。
夕方6時に横浜桜木町で横浜に住む友部正人夫妻と待ち合わせ。 待ち合わせの間に詞とメロディーを思いついたので携帯に録音しておいた。 友部さんとは以前、暇になったら横浜に遊びに行く約束をしていて、やっと実現。まずは寿司を食いに連れて行ってもらう。安くて旨かった。その後、港未来界 隈を散歩して、今度は反町にある友部さん行き着けの飲み屋に連れ て行ってもらう。話もはずみ楽しい一時だった。
9/28(木)昼過ぎに起きて昼食をとったらすぐに昨日携帯に録音しておいた詞と メロディーを聴いて曲作りをはじめる。 夕方には取り合えず完成。 ここ最近、あまり凝らずに楽しみながらぽんぽんと曲をつくっている。
9/29(金)午後3時に表参道で出版会社ブロンズ者のOさんと打ち合わせ。 ピアニストの谷川賢作さんの責任編集で来年、12人のピアニストたちによる20世紀 のピアノ作品の名盤を紹介する本を出版する企画があって、その12人の一人として僕も執筆に参加するのだ。その初打ち合わせ。 Oさんは気さくで感じの良い女性だった。 執筆には僕以外には山下洋輔さん、矢野顕子さん、高橋悠治さんといった錚々たる方々 が参加予定。 出来上がりが楽しみ。 夜は吉祥寺のスターパインズカフェにハシケンのワンマンライブを観にいく。 ハシケンの歌をじっくり堪能。ゲストのソウルフラワーユニオンの川村君が参加。2年振りに再会。彼の歌を始めて聴いた。とても素直な歌だった。 この続きはまた明日以降。