2011年9月30日金曜日

札幌でマジチェン

札幌 く う
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
 小雨の札幌は、ひんやりとして既に冬の気配。なのにケイヤンは短パン。
 くうは品性と暖か味のあるライブハウス。お店をやっている山本さん夫妻の落ち着いて柔らかい佇まいが、お店の雰囲気にも反映されているように感じる。お店にあるグランドピアノの鳴りが良く、会場の響きもすごくナチュラル。
 ケイヤンとのライブは最初から会場一体で大盛り上がりのパターンが多いのだけれど、この日は序所に客席が熱を帯びてゆく感じで、これもまた新鮮だった。くうでライブをやると演奏の細かいニュアンス、繊細な部分が伝わりやすい気がする。
 この日は、自分が先週作ったばかりの新曲「ハッピー&サッドソング」とケイヤンが持ってきたカヴァーの新曲を2人で初演奏。うん、手応え有り!
 2次会は、いつものように松竹屋清さんがやっているバー、バイーアへ。清さんとケイヤンは17年振りの再会だった。

2011年9月26日月曜日

名古屋でじっくり、たっぷり弾き語り

名古屋 パラダイスカフェ21
 パラダイスカフェでライブをやらせてもらうのは多分は20年以上ぶり。自分の記憶では西岡恭蔵さんと一緒させてもらったのが最後だったと思う。
 この日は、会場に着いて、お店のピアノを弾き出したら、色々イメージがわき始め、久し振りに演奏してみたい曲が何曲も思い浮かんできたので、ソロではめずらしくリハーサルに時間を費やした。
 本番では最後まで集中力を維持して、じっくり、たっぷり弾き語ることができた。久し振りに演奏した「愛の讃歌」は、新鮮やったな。
 豊橋、函館、香港等からも知人が会いに来てくれて嬉しかったな。また元気に再会しませう!
 ライブを企画してくれた松井さん、ありがと。

2011年9月25日日曜日

種を蒔いた人ー亀山にて

「亀フェス2011~月のつながり~」
【会   場】山小屋カフェ望仙荘 キャンプ場ピーターパンの森
三重県亀山市安坂山町
【出演】 PASCALS/中川敬/山口洋/リクオ/矢野絢子/おもろのきわみand more!!
 3年前に亡くなった月の庭の店主マサルさんが生きていたら50歳になるこの日、マサルさんと繋がっていた多くの人達が協力しあって亀山でお祭りが企画され、縁のあった多くのミュージシャンが集まった。
 多分、このお祭りに関わり、集まった大半は、新自由主義とか、経済至上主義とか、グローバリズムとかいったものから、かなりの距離をおいた暮らしをして いる人達だろう。ヒッピー文化の流れも感じたな。一般から見れば、世間からはずれた変わった人達の集まりなんだろうけれど、そういう人間がマイペースで暮 らして行ける多様性を受け入れる世の中であってほしいと思う。
 自分は生前のマサルさんとは数回した会ったことがなく、そんなに深い付き合いではなかったのだけれど、色んな人達からマサルさんの話を聞き、この日の祭 りに参加させてもらったりしてゆくうちに、既にこの世にはいないマサルさんが自分にとってどんどん近い存在になってゆくのを感じる。今もたくさんの人達の 心の中にマサルさんは存在している。
 この日のステージに飾られた藁は、福島県から送られた苗を亀山の棚田で育てたものだそうで、収穫したお米はまた福島に返すといいう取り組みが行われているのだそう。この試みに、この日の祭りの精神が象徴されているように思えた。 
 マサルさんが蒔いた種は、こうして辺境の場所で実りつつある。参加させてもらえてホントによかった。

2011年9月23日金曜日

八幡浜最高!

愛媛県八幡浜市 スモーキードラゴン
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
 松山からJRで八幡浜へ。オレは4年振り、ケイヤンにとっては初の八幡浜。八幡浜に到着したら、まずはご当地グルメのちゃんぽんを食べに行く。八幡浜には50軒ものちゃんぽん屋さんが存在するのだそう。これが、美味しいのだ。
 ライブを主催してくれた梶虎君との付き合いは、彼が学生の頃からで、もう13年になる。10年程前から、愛媛でほぼ毎年自分のライブを企画し続けてくれる最高のサポーターなのだ。
 色んな街でたくさんの人に出会ってきたけれど、ここまでストレートに熱い男はなかなかいない。とにかく人を巻き込む力がはんぱない。楽しみを独り占めすることなく、いつも誰かと分ち合おうとする姿勢が素晴らしい。彼のときめきは人に伝染する。
 この日のライブ会場のスモーキードラゴンは、街の音楽好きの社交場なんだそう。マスター自らもギタリストとしてステージに立ち、街の音楽活性化に1役も 2役も買っている。スモーキードラゴンのような、集まれて発信できる場が、街に1つでもあることが、とても大切だと思う。
 チケットはソールドアウト。お客さんには入場の際に記念のパンやポストカードが配られ、BGMは梶虎君が選曲、とにかく至る所に主催者の思い入れが反映されていた。こういう熱は必ず伝わる。開演前から会場は出来上がった状態。
 実は風邪気味で体調があまりよくなかったのだけれど、ステージに上がったらそんなことは忘れてしまった。梶虎君、スモーキーの皆さん、さっちゃん&お母さん、お客さん、演者、皆で作り上げた最高の共鳴空間だった。
 打ち上げでいただいた海の幸も美味しかったなあ。八幡浜ええとこやで。
 ありがと!!

2011年9月22日木曜日

松山でマジチェン

愛媛県 松山市 スタジオ OWL(オウル)
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
 台風一過。快晴の藤沢を後にして、ケイヤンと羽田空港で待ち合わせて松山へ。混雑する空港ロビーで、HEATWAVEの圭一君と先日の博多ライブでDJ をやってくれた梶浦さんに偶然遭遇。来年の1月に博多で4人が集まってライブをやる企画があるのだが、こんなところで4人が揃うなんて。
 松山も快晴。OWLでのライブは2度目。家族経営のとてもアットホームなライブハウス。
 リハーサル中の音チェックで昨夜作った新曲を弾き語っていたら、ケイヤンが気に入ってくれて、ぜひツアー中に2人で演ろうという話に。2人でも一緒に曲がかけたらいいな。
 この日は思いがけず、愛媛が地元のスーパーフライの志帆さんが、ライブを観に来てくれる。スーパーフライはケイヤンと同じ事務所に所属していて、OWL のマスターの高橋さんと志帆さんは同じ大学の先輩後輩なのだそう。いろんな繋がりがあるね。マジチェンを繰り返すツアー。
 高橋さんは久方高原町で地域密着の音楽イベント「結い音楽祭」を今年から立ち上げたそう。少なくとも10年は続けるとのこと。頼もしいなあ。これからはどんどんローカル発信の時代になるべき。

2011年9月21日水曜日

「有事の際にミュージシャンだと言ってられるか?」という問いかけ

 台風が関東直撃のさなか、藤沢某所にて、おおはた雄一君を迎えてセッションと対談を撮影収録。そこに、前日渋谷DUOでのライブを終えたばかりの山口洋があらわれ、急遽彼も撮影に参加。
 3人で話していて、ヒロシのある言葉が自分の心の中にひっかかって、考えさせられた。これからの音楽活動についてそれぞれが語り合っていたときのこと。 「今の日本は有事で、そういう時期に自分はミュージシャンだとは言っていられない。」ヒロシはそんなふうに話した。ミュージシャンという立場を置いても、 世のために行動する。彼の正義感、強い意志が伝わる言葉だった。
 誤解のないように言えば、今のヒロシはミュージシャンという立場でも、この状況の中で自分が出来うることを、やろうとしていると思う。「MY LIFE IS MY MESSAGE」を通した活動が、その最もたるものだろう。
 ヒロシの言葉を聞いて、俳優の山本太郎さんのことを思い出した。彼はやりがいを感じていたであろう俳優という仕事を犠牲にして、異を唱え、行動を起こしている。
 で、自分はどうなんだ?ヒロシの問いかけに対して性急に割り切った答を出すべきではないと思う。ただ、1つ言えるのは「有事の際も、自分はミュージシャ ンであり続けたい」ということだ。そして、どんな時も、なるべくふざけていたいし、笑っていたいし、不謹慎でもいたい。世の中を覆うヒステリックな空気に 対して、チャンネルを合わせたくない。
 けれどもちろん、忘れちゃいけないし、目を背けてはいけないし、怒るべきだし、異議を唱えるべきだと思う。
 自問自答ばかりでは、行動が遅れてしまうかもしれない。有事の際には、とっさに行動することがより必要とされるだろう。けれど、有事だからこそ、ヒステ リックに付き合わず、日常から少し離れた場所での思考を維持することも大切だと感じる。自分の中に色んな自分がいる。
 さて、あなたはどうですか?

 部屋に返ったら、どこからから飛んできた瓦で、窓ガラスが割れていた。関東でここまでの暴風雨を体験するのは始めてかもしれない。

 夜中には暴風雨がおさまる。混沌とした思考を経て、曲作りを始める。言葉もメロディーもとてもシンプル。曲作りを続ける内に、心がしなやかになってゆく ような感覚。この曲はきっとケイヤンの影響があるなあ。また明日から始まるケイヤンとのツアーで歌ってみよう。
 どんな時も歌い続けたい、弾き続けたい、音楽をやり続けたい。

2011年9月19日月曜日

博多でバカ騒ぎ

福岡 VOODOO LOUNGE
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
オープニング:DOCHOLiDAY AND APACHETRAiN
 前回3月のVOODOOでのライブのことはよく覚えている。3.11以降のマジチェンツアー最初のライブが、VOODOOだったのだ。ステージを終え て、「この明るさは生きて行くために不可欠なんだ。音楽は娯楽であると同時に、娯楽を超えた意味や力を持っているんだ。」そう確信することができた。
 あれから、自分はずっとツアーを続けてきた。3.11以降、ステージを重ねて、自分の変化を実感している。歌に込める想いが以前よりも深まったように感じる。ただ、歌への集中力は増したけれど、ふざけた部分、アホな要素が少し減ったかもしれない。
 この日は、3.11以降、最もアホで弾けた夜になった。特に、ソロコーナーで歌っている時に、よこしまな思いや色っぽい感覚、遊び心が蘇ってきた気がした。自分でも気付かんうちに自粛してたんやな。
 前回に続いて、ライブ後半はドクホリとセッション。今回は女性ダンサーも参加してより盛り上がる。そう言えばライブ中にAHOコールが起こってたな。
 元モッズの梶浦さんのDJもかっこ良かった。梶浦さんって場の空気を感じとることに敏感で柔軟な人なんだなと思った。
 打ち上げ2次会はHEATWAVEのケイイチ君がやってるバー、ベーシックで朝までバカ騒ぎ。踊りまくってたなあ、オレ。

2011年9月18日日曜日

鹿児島でブルージィーナイト

鹿児島市 Bar MOJO
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ 
 移転後、初のMOJO ライブ。鹿児島は、桜島が噴火して、街に火山灰が降り続く毎日。
 MOJOの入り口には伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンの特大ポスター。店内は前よりも広くなって、ゆったりと観やすくなった。
 ライブ中はお店のミラーボールが回りっぱなし。こういうバー空間だと、やっぱ飲みながらやりたくなる。演奏もちとブルージィーに。ほんと場に影響受けやすいな。
 ライブ後はマスターの三宅君が、NHKBSが放送した95年の春一番ライブのビデオを見せてくれる。画面にオレとウルフルズも登場。オレ、若いなあ。そ れにしても、出演者の皆さんホント素晴らしい。それぞれにキャラが立ちまくっていて、人柄と音楽が直結してる感じ。BGMになりそうな演奏が1つもない。 ひっかかりのある音楽ばかり。

2011年9月17日土曜日

宮崎で47歳

宮崎 ウェザーキング
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
 前日に宮崎入りして、思いがけず翌日のライブ会場であるウエザーキングで、ベンチャーズのノーキー・エドワーズのライブを観ることができた。ノーキーさんは、来日して九州に入る前に、東北の被災地を回って演奏して来たのだそう。
 76歳になるノーキーさんのステージは、まだまだ現役バリバリ、素晴らしい熟練のギターだった。まるでアコースティックギターを弾いているような繊細さと奥行き、そして腰の入った演奏。ええもん聴かせてもらったなあ。
 ライブ当日は、自分の47歳の誕生日。本番のステージで、ケイヤンがハッピーバースデーを弾き語ってくれるサプライズ。
 宮崎でここまで盛り上がったライブは始めてかも。客席の天井に3つも設置されているミラーボールも実によく回って、ライブの盛り上げに一役買ってくれた。
 台風の中、来てくれたお客さん、そして、いつもよくしてくれるウエザーキングの皆さんに感謝。
 打ち上げでは、替え歌作りで多いに盛り上がる。一番受けたのは「ガッツだぜ」の替え歌「ガッツがない」。ウエザーキングのスタッフ、トースター君に歌詞の完成を託す。

 たくさんの誕生日メッセージありがとうございます。

2011年9月10日土曜日

海さくらフェス2011、最高でした。アリガトウ。

「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL 2011 FINAL「UNITE!」
【場所】江の島展望灯台サンセットテラス
【出演者】朝倉真司・石嶺聡子・伊東ミキオ・上中丈弥(THEイナズマ戦隊)・梅津和時・ウルフルケイスケ・中川敬(ソウルフラワー・ユニオン)・BanBanBazar・寺岡信芳・三宅伸治・山口洋(HEAT WAVE)・リクオ
 今年の海さくらフェスは、自分にとって特別なものになった。これ程、いろんなことを考え、感じながら、1つのイベントにかかわったことはないと思う。開 催にあたっては、3.11以降の背景も多いに影響した。これまで以上に、さまざまなテーマを自分達なりに背負いながらの開催だった。
 海さくら代表の古澤君とは、今迄以上に深く関わり合い、ケンカもした。立場が違う人間同士が一緒に何かをやることの難しさとやりがいの両方を感じた。
 自分は「何を伝えるか」以上に「いかに伝えるか」ということを大切に考えているのだけれど、それはまず、伝えたいことや熱い想いがあってのことだ。想いのない人に何かを伝えることはできない。
 古澤君はほんとに熱くて、真っすぐで、想いに溢れた嘘のない奴だ。だから彼の気持ちに応えたいと思ったし、その想いを一緒に形にして伝えたいとも思った。
 でもオレはあんまり力み過ぎたり暑苦しくなるのは嫌なんやな。世の中が緊張してギスギスすればする程、その流れに背を向けたくなる。憤り、哀しみ、やる せなさ、後ろめたさを抱えながらも、楽しむ姿勢をなくしたくない。時には不謹慎でもいいいと思うし、力を抜くことも大切だ。
 海さくらフェスでは、来てくれた人達、かかわってくれた人達に、まず気持ちをほぐして楽しんでもらいたいと思った。とにかく最高の空気をつくること。その中でしなやかに想いを伝えて、共鳴しあう。そんな感じ。

 今年の海さくらフェスも、晴天に恵まれた。四方を海に囲まれ、潮風に吹かれ、アルコールを飲みながら音楽を楽しむ、ほんと最高のロケーション。
 最初に登場してくれた梅津さんはサックスソロで新曲「東北」を演奏。梅津さんの後方で鳶が演奏に共鳴しているかのように旋回を続けていた。祈りに満ちた時間だった。
 三宅さんはステージの上で、「今日は反原発の歌なんかを歌おうかと思っていたのだけれど、この歌を歌います」と言ってから「何にもなかった日」を歌ってくれた。
 夕暮れ時、自分と梅津さんのデュオでの演奏中、ステージ後方に富士山のシルエットがくっきりとあらわれ、そこに真っ赤な夕陽が沈んでいった。奇跡のような光景の中で歌えた幸せを忘れたくない。
 アンコールで演奏された「アンパンマン・マーチ」と「満月の夕」は、被災地の避難所で、老若男女に最も受け入れられたナンバーだった。「満月の夕」の共 作者である中川敬と山口洋の2人が一緒にこの曲を歌ってくれたのは、とても感慨深かった。今迄聴いたことのない、この日だけの「満月の夕」だった。
 ほんとに、忘れたくない瞬間の連続だった。
 この日の出演者は皆、江ノ島の自然を感じ、海さくらを感じ、お客さんの笑顔を受け取り、3.11以降を受けとめながら、ステージに上がってくれていたと思う。奏でられたすべての音が、さまざまな繋がりの中で成り立っていた。
 多くを受け取り過ぎて、伝えきれなくて、困ってしまう。皆さんホントにありがと。心から感謝。そして、続いていきます。これからもよろしく。

2011年9月3日土曜日

アナムちゃんと再会

奈良市 TEN.TEN.CAFE
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
サポート:朝倉真司(パーカッション)
ゲスト:河島アナム
 昨夜は打ち上げの後、京都の自分の実家にケイヤンと朝ちゃんに泊まってもらった。自分はお昼頃まで寝ていたのだけれど、2人は朝早くに起きて、母親の手料理を朝からこれでもかという程に食べさせられ、母の話相手もしてくれていたようだ。
 この日は台風の影響で、ライブを開催するかどうか少し迷ったのだけれど、お店とも話しあって、予定通り開催することにする。京都から奈良への移動は、思った程に雨風もなく、意外にスムーズだった。
 アナム&マキが解散して以降、アナムちゃんと会うのはこの日が初めて。多分、3年振りくらいの再会。彼女のことは高校生の頃から知っているのだけれど、久し振りに再会して、大人の女性になったなあと思った。3年の間に彼女はお母さんになっていた。
 TEN.TEN.CAFEはアナムちゃんの家族が経営するカフェ。古都の雰囲気を感じさせるレトロで品のある魅力的なお店だった。
 この日、アナムちゃんにはゲストで数曲歌ってもらったのだけれど、素晴らしかった。3年の間に歌唱も変化して、島唄歌いにも共通するような土着とスケールの大きな包容力を感じた。
 チケットはソールドアウト。ライブは理想的な共鳴空間になった。朝ちゃんはこの日がマジチェンツアーのファイナル。スケジュールさえ調整できれば、ホントはもっと一緒に回りたかったなあ。
 また来週、江ノ島で。

2011年9月2日金曜日

永遠の憧れの場所、磔磔

京都 磔磔 
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
サポート:朝倉真司(パーカッション)
 大学卒業後の89年からCDデビューする直前の90年のまで間、磔磔でバイトさせてもらっていた。その間、ネヴィル・ブラザーズ、アルバート・キング、 デヴィット・リンドレー、バックウイート・ザディコ、ステイプル・シンガーズ、ウイルコ・ジョンソン、ダグ・サーム、ジェームス・ギャドソん、有山じゅん じ、ボ・ガンボスetc.ホント貴重なライブを磔磔でたくさん観させてもらった。あんなにたくさんの来日ミュージシャンを観れるなんて、今思うとほんとに バブルの時代だったんだな。
 磔磔は、自分にとって、昔も今もずっと憧れの場所だ。だから今もお店のドアを開ける時は少しときめきを感じる。

 ケイヤンと一緒に磔磔のステージに立つの初めてだった。一緒に演奏したり、彼の弾き語りを聴いたりしていると、なんだか、アマチュアで活動していた頃の 感覚や風景が蘇ってきた。この日のライブには、学生時代からの知人が何人も観に来てくれていたので、余計にそんな風に感じたのかもしれない。
 ケイヤンとは、同じ時代に、同じローカルな場所で、同じ風景を観ていたという感覚がある。彼と一緒に演奏することで、自分自身の大切な何かを確かめることができる感じ。
 磔磔の変わらなさは素晴らしい。淀んでいないから変わらずにいられるのだろう。オーナーの水島さんは、今も変わらず、音楽にときめき、そして増々しなやかに音楽を楽しんでいるように見える。スタッフもホントお店を愛しているのが伝わってくる。
 ケイヤン、朝ちゃんと一緒に磔磔に来れてよかったと心から思った。
 台風で足下の大変悪い中、来てくれたお客さんにも感謝。