今日からまた一人旅。金沢に前乗り。
明日の自分のライブ会場でもあるもっきりやでエリックカズのライブをみる。
この人の主な演奏スタイルもピアノ弾き語り。エリック自身は知る人ぞ知るとい う存在だが、ボニーレイット、リンダ・ロンシュタット、シェリルクロウといっ
た錚々たるシンガーが、彼の曲を取り上げて歌っている。
夜7時半頃、エリックのライブを観るためにホテルを出ようとしたら、ロビーの ソファに腰をおろしているエリックを発見。どうやら同じホテルに宿泊している
ようだ。ちょっとくたびれた感じの親父だった。
もっきりやは100人入れば超満員の小さなライブスポットだが、通好みの渋い 来日アーティストや日本のトップジャズメンが演奏する機会も多く、30年を超
える歴史を持つ。マリア・マルダー、エリオット・マフィーなんて人もこのお店の ステージに立っている。
エリックは柔らかい笑顔をふりまきながら客席を通ってステージへ登場。動きは ゆっくりとしている。 おもむろに弾き始めたピアノのタッチはとても優しく、最初は少し頼りない感じ
がした。声はレコードよりも枯れていた。無駄な音が一つもないような演奏だっ た。なんの気負いもたくらみも感じられない。演出めいたものも一切ない。ただ
美しい歌がそこにあった。
しみた。 この人に比べると自分はまだまだいろんな欲があって、ぎらついている。 俺はまだそれでいく。
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