黒船屋はお店のすぐ目の前が港。2階にある店の窓からは海を一望できる。夜になると、海面を照らす月や、照明に彩られたフェリーが行き来するのがみえて、美しい。
オープニングの「みれかん」のステージが終わって、自分のライブが始まったのが夜の9時半。大人の時間帯。のっけから反応がよい。お客は既にアルコールがかなり回っている様子。オレのMCにもどんどんつっこんでくる。
「今日はこのへんにしといたるわ」と捨て台詞を吐いて、ライブを終わらせたのが、深夜11時半近く。今日はライブが終わってもなかなかクールダウンできない。スイッチがきれないまま、お店に残って飲み続ける。
深夜12時を回った頃、慎重190cmはあろうかという大柄な黒人が、豪快な笑い声を上げながら、店内に入って来た。既にアルコールが回り相当に御機嫌な様子。マスターのけいぞうさんがいきなりその黒人にマイクを渡す。
彼がアカペラで歌い出したナンバーはレイ.チャールズのモI canユt stop lovinユ youモ。すごい声量。マイクいらんわ。一番盛り上がるサビはみんなで大合唱。彼の正体は日本在住のブルース.シンガー、ハイタイド.ハリス。横浜在住の 彼が、なぜ高松に?
ハイタイドが1曲歌い終えたら、けいぞうさんがマイクで「リクオ~!」と紹介。来ると思った。オレはためらわずデジタル.ピ アノの前に向かい、レイ.チャールズのモWhatユd I sayモのイントロを弾きはじめる。ハイタイドがオレの顔を見てにやりと笑う。歌い出しからトップギアでシャウトしまくるハイタイド。コール&レスポンス もふんだんに、客を煽りまくる。しかし、このおっさん、ほんま元気やわ。もうええ年のはずやけど、酒はがぶ飲み、いつまでもはしゃぎ続けている。
宴もたけなわを過ぎて、ほとんどのお客が帰ってもハイタイドはまだBGMに合わせて踊ったり、歌ったりしながら飲み続けている。オレはカウンターに横顔と両腕を置いて、既に酔いつぶれた状態。ハイタイドがそんなオレの顔を覗き込んで、こう叫んだ。
"Everyday evry minute all the fuckinユ time"
目をさましたオレは、ハイタイドと一緒に呪文のようにこの言葉を叫び続けた。
"Everyday evry minute all the fuckinユ time"
★熱唱するハイタイド.ハリス。 |
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