姫路 ザ.バレル
昨日、今年始めて蝉の泣き声を聴いた。今日も聴いた。晴れ間がのぞいて、やっと夏らしい天気。
今日は知り合いの画家、小谷真くんの個展を心斎橋で観てから、姫路に向かう。
昨夜のアルコールがまだ少し残っている。
ザ.バレルも地元の多くの人達の思いがこもったお店である。
もともと3年前までは、バレル.ハウスという名前で清水さんという方がマスターであた。清水さんは、オレが‘98年に前の事務所を辞めて、一人でツア-暮らしを始めた頃に、とても暖かくオレを迎え入れてくれた人だ。
このお店ではじめて、小坂忠さんの「機関車」を聴かせてもらった。ライブが終わった後の店内で流れていたのだ。清水さんは小坂忠さんのファンだった。3年程前にバレル.ハウスに来たとき、清水さんのバンドがオープニング.アクトをつとめてくれた。
そのときに清水さんが歌う「機関車」を聴いた。とても優しいまなざしで歌われていたのが印象に残っている。
その直後、清水さんは急逝された。
けれど清水さんの意志を継ぐ、地元の人達の思いで店は続けられている。
清水さんが亡くなってから、オレはステージで「機関車」を歌うようになっていた。
ここバレルで「機関車」を歌うときは、やはり特別な思いにかられる。
ライブの後、古い知り合いのSさんに会う。なんと最近、会社を辞めて、今は学校に通い、料理人を目指しているとのこと。
Sさんから打ち上げの席で、オレの歌を聴きながら、ずっと自分のことを考えていたよと打ち明けられる。
オレもいろんな人達の歌を聴きながら、自分のことを考え続けてきたのだ。
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