2005年11月28日月曜日

11/28 (月)

渋谷 BYG 「道玄坂ミュ-ジックサロンVOL.1」
出演:リクオ、斎藤有太
 帰りの機内でも爆睡。羽田空港から渋谷BYGへ直行。
 この日は有太くんとのジョイント。それぞれのソロコーナーあり、デジタルピアノ2台ならべてのセッションあり、今日もピアノづくしの夜。
 有太くんとのセッションは刃物で斬りつけられるような真剣勝負のスリリングさがあって、自分の力がぐっと引き出される感じ。
 昨日ヤンシーと二人で演奏したときにも感じたことだけれど、クレイジーフィンガーズで一緒にやり続けたことで、生み出されたグルーヴがあることを、この日も強く実感した。一緒にプレイしていて、とても信頼できるし、刺激にもなる。いい現場をつくれたなと思う。
 有太くんの弾き語りは今まで聴いた中で、一番印象に残った。シンガーとして、ソロアーティストとしての自覚が高まっているのだろう。
 「同じ月を見ている」で有太くんにピアノ参加してもらったのだが、一緒にプレイしていて、すごく高揚した。高揚しながらもクールだったのがよかった。高みに登り続けて行くにはクールさが必要だ。
 お客さんの反応のなかに、驚きとかリスペクとが含まれているのを感じた。お客さんも、楽しみだけでなく刺激を受けてくれたようだ。いいライブだった。
 打ち上げの途中からギタリストの佐橋さんが合流。盛り上がって朝方まで。
★リハーサル中の斎藤有太。
★左から有太くん、佐橋さん、オレ。
 

2005年11月27日日曜日

11/27 (日)

「YAMAHA シンセサイザー & ステージピアノ Day 2005 in 福岡」場所:アクロス福岡 円形ホール
ゲスト:CRAZY FINGERS(リクオ・YANCY)
 どうも風邪をひいたよう。大したことはないが、鼻がつまって息苦しく、少々頭痛。福岡に向かう機内では爆睡。隣席にすわっていたヤンシーによると相当にいびきをかいていたらしい。
  今月2度目の福岡。クレフィン関係でこのイベントに呼んでもらうのも4回目。毎回ヤマハスタッフの皆さんの熱意がダイレクトに伝わるイベントで、気持ちよ くやらせてもらっている。この日も仙台、東京、浜松、大阪など各営業所からヤマハのスタッフが集合。他の業者さんに安易に任せず、宣伝から仕込み、セッ ティング、舞台進行、司会、機材の搬入搬出、ケータリング等なるべく自分達の手でやってゆこうという姿勢がいい。
 このイベントの打ち上げは毎 回、楽器を作って提供する側の貴重な話が聞けたりして楽しいし参考になる。楽器に対するプレイヤー側の意見にも真摯に耳を傾けてもらえるので、結構貴重な 意見交換の場になっている気がする。クレフィンをやりだしてから楽器メーカー各社の方々と直に話せる機会が増えた。皆それぞれ、音楽&楽器に対する深い情 熱と愛情を持って仕事に取り組んでおられることを実感した。
 この日のライブはオレがしゃべり過ぎたこともあり、時間がオーバーしてしまいアンコールはなしに。スタッフの方から、アンコールで用意していた「光」を聴けなかったのが残念だったと言われる。
  以前に比べてヤンシーとの息が随分と合うようになった。続けて行くとはこういうことなんだなと実感。ヤンシーはとにかく88鍵の鍵盤を低域から高域までフ ルに使う。とても開放感のあるプレイ。そういうスタイルに自分も影響を受けていると思う。デュオでもレパートリーが増えて1時間半のステージもできるよう になった。
 打ち上げは越前屋という京風もつ鍋を食べさせるお店へ連れて行ってもらう。白みそベースでゆずの香りが効いている。濃厚でいて、どこか上品で洗練された味。相当に美味しかった。ヤンシーも「うまい!」を連発。
  ヤマハのKさんが、先月の大阪打ち上げに続いて今回も焼酎ロックをジョキ飲み。前回以上の勢いで焼酎ボトルを何本も空けていたのにはびっくり。プロレス ラーが相撲取りかというくらいの飲みっぷり、食いっぷり。2次会に行く道すがら、酔って街路樹に上っていたのには笑わされた。アホな人がいると楽しい。で も、お互い体気いつけましょうね、Kさん。
 打ち上げの途中で帰るのは気が引けるのだが、この日は2次会の途中で皆より先にホテルに戻る。
★本番中。

2005年11月25日金曜日

11/25 (金)

 BYGの隆太くんと渋谷の高木クラヴィアで待ち合わせ。来月BYGの安本社長が還暦を迎えるので、BYGのステージ用アップライトピアノをBYGのス タッフとBYGに出演しているミュージシャンでプレゼントすることを隆太くんが発案、相談を受けたので、高木クラヴィアを紹介、そこで高木クラヴィアが用 意してくれた中古のアップライトピアノを試奏するになったのだ。
 用意されていたのはヤマハの背の低いアップライト。かなり弾きやすい。音も悪くはない。欲を言えばもう少し抜けがほしい。高木クラヴィアのスタッフが調整してくれれば十分使えるはずだ。判断は隆他くんにまかす。

2005年11月24日木曜日

11/24 (木)

瀬戸内寂聴が出家するまでの人生を、夜の9時からフジテレビがドラマ化していたので、ついつい観てしまう。
 小説家の岡本かの子(岡本太郎の母親)について瀬戸内寂聴が書いた「かの子撩乱」は好きな作品。寂聴は、情熱的で生命力過多のかの子に自分自身をみていたのだろう。
 寂聴役の宮沢りえははまり役だった。彼女の一生懸命さが生きていた。
  ドラマの中では、寂聴が愛し深く関わった男性は2、3人ということだった。愛欲の生活に溺れていた人というイメージが強かったので、出家するまでは、もっ と多くの男性と関わってきたのかと思っていた。奔放な感じではなく、かなりの執着を持って、生真面目に男を愛した女性のよう。
 寂聴の人生には興味があるけれど、ドラマの中の寂聴の姿には思った程共感しなかった。感情の赴くまま突っ走って行く様に、それ程美しさを感じなかった。自分本位であっても、他人に対する最低限のエチケットや品性はなくしたくないものだ。
 「出家とは生きながら死ぬこと」と語る寂聴さんにとっての生とは、恋愛することであり、それは地獄を味わい続けることなのかもしれない。オレはもっと適当で曖昧、気楽やなあ。
 出家することで男を断ち、楽になった寂聴さんはとても元気で生き生きとしている。きっと、出家した今の方が、明るくてユーモアのある人なのだろう。

2005年11月23日水曜日

11/23 (水)

秋葉原 グッドマン
『いま、愛に生きます~Vol1~』
出演:t.style soul session/リクオ/まほろば/橋本みずき
  この日のイベントを主催した若手バンドt.style soul sessionのヴォーカルのタイカン君と知り合ったのが7年程前。大分県佐伯市にツアーで行った時に、ライブのオープニングでアコースティックギターの 弾き語りをやってくれたのが、まだ東京に出てくる前のタイカン君。
 東京で音楽をやり続けて、こうやって自分をゲストに呼んでくれるのは嬉しい。
 話をしているとメンバーそれぞれどこかでつながりがあり、親しみを感じた。
 オレのステージはいつものペース。
  今日は打ち上げの参加は控えておこうかと思っていたのだが、礼を尽くしてイベントに呼んでもらい、彼らのこのイベントに対する思いも伝わっていたので、や はり誘われると帰れない。打ち上げでは、20代のバカパワーに刺激を受け、悪乗りしてはしゃぐ。まだまだアホやってもおまえらには負けへんぞという意気込 み。が、奴等ははなから始発まで盛り上がる気合いで打ち上がっていて、いつまでたってもパワーダウンしない。今日はこのへんにしといたろうという感じで、 先に帰る。いや、もう十分やろ。
★楽屋でt.style soul sessionのメンバーと撮影。

2005年11月18日金曜日

11/18 (金)

下北沢440 「CRAZY FINGERS PARTY」
出演:CRAZY FINGERS(Dr.kyOn、リクオ、YANCY)
ゲスト:小島麻由美
 息つく間もなく、ライブ三昧の日々。
 この日は下北沢で恒例のクレフィンパーティー。開演前はいつも以上にリラックス。で、ステージに上がったら、ぱっとスイッチが入った。なんかワイルドモード。うん、この感じでいっとこう。 
 特にライブの後半は、ステージも客席も、うねりに巻き込まれるような感じで盛り上がった。
  アンコールの最後の曲、「光」のイントロはオレのピアノから入るのだが、ごく自然な気持ちで、いつもとかなり違うリズム、アレンジでスタートして、最後ま でその乗りで演奏した。自分としてはときめいて演奏していたのだが、ライブの後ヤンシーからクレームがきて「せっかくのいいメロディーを大切にして下さ い」と言われる。ちと、やり過ぎたかな。
 自分的にはかなり気持ちのよいライブだった。お客さんもそうだったら嬉しい。
 小島さんとのセッションも楽しかった。演奏中に何度も目が合った。はしゃいでる子供みたいな表情。一緒に遊んでる感じがした。彼女が一人で弾き語った「パブロック」という曲も印象に残った。
  打ち上げでは小島さん、小島さんのプロデューサーの小岩井さんと結構話ができた。皆でプロデュースするとはどういうことなのかという話になる。話を聞いて いて、プロデュースするとは禁止事項をつくることなのだなと感じた。限定や束縛があるからこそ、自由になれたり、クリエイティブになれるというのは確かだ と思う。ピアノの鍵盤が200鍵くらいあったら困ってしまうもんなあ。88鍵でも結構大変なんやから。
 プロデュースするということについて話している時に、キョンさんが「人をプロデュースするということは、その人の人生を変えてしまうことだ」と言ってたのが印象に残った。
  自分はどこかで自分の音楽をプロデュースしてくれる人を探し続けている気がするけれど、なかなか見つからない。人にまかせたいと思いつつ、最終決定を人に まかせることがなかなかできない性格のせいかもしれない。その性格を変えられないのなら自己プロデュースしてゆくしかない。自分は何でもすぐに色々とやっ てみたくなるタイプだから、自分で自分に禁止事項を与える作業をもっと意識的にやってみるのもいいのかもしれないなと、皆と話しながら思った。
 打ち上げの席で「リクオさんはステージでは饒舌で明るい人なのに、オフステージでは、思った程喋らないし、何か不安を抱えた人に見える」と小島さんから言われる。
  暗くしていたり、不安をかもし出している自覚が全くなく、普通に楽しく会話しているつもりだったので、意外な言葉だったし、少しどきりとした。ほんの 時々、自分の感情のベースは哀しみと不安ではないかと思うことがあるのだが、普段はそんなこと、ほとんど自覚せずに暮らしている。小島さんが自分のどこに 不安を感じ取ったのが、彼女のセンサーに興味を感じた。 
 小島さんは思っていた以上に何かすっきりとしていて明るく、話していて楽しい人だった。またぜひ一緒させてほしい。
★ライブのオープンング。
★打ち上げで乾杯。左奥が小島さん。
 

2005年11月16日水曜日

11/16 (水)

沖縄那覇市 テンブスホール
 朝10時にホテルをチェックアウトして、等くん、マネージャーの磯辺さん、インフィニティーレコードの氏家さん、サ ウンドクリエーターの中原さんと伴に伊丹空港へ向かう。この日はブッシュ大統領が来日中ということで、空港近辺は物々しい警備。道路の両側2、3メートル 間隔で警察官がずらりと空港まで立ち並ぶ光景は、異様だけれど壮観。タクシーを降りると、空港の入り口でも持ち物検査が入る。早めに空港に到着しておいて 正解。
 まだ昨夜のアルコールと疲れが残っていたのだが、空港のレストランでケーキセットを食べたら、元気が出て来た。疲れている時は甘い物に限る。
 2時過ぎに那覇空港着。PMエージェンシーの糸数さん、ビギンマネージャーの町田さん等が空港で迎えてくれる。生憎の曇り空だけれど、やはり大阪に比べれば随分と暖かくて、吹く風が心地よい。
  国際通り近くのホテルにチエックインした後、時間があるので皆で食事に出かける。等くんの案内で牧志エリアにある定食屋さんに行く。ゴーヤ定食を頼んだの だが、ゴーヤチャンプル以外にも沖縄ソバ、ラフティー、中汁、もずく等がセットでついていて、ボリュームたっぷり。だされたお茶がなぜか紅茶。しかも砂糖 入り。
 この日の会場のテンプス館はオープンしてまだ1年。あまりニオイのない、整備された立派なホール。もちろん客席は飲食禁止。

 午後7時半開演。客席には昨日ライブをやらせてもらったバナナホールの高木さんの姿も。等くんはソロコーナーでは場の空気に合わせて曲順を変える余裕もあって、昨日に比べると随分とリラックスして演奏していた。
  オレのソロコーナーが終って、等君をステージに招き入れる。入場して来た彼は両手にオリオンビールを2缶持っていて、そのうちの一つをオレに手渡した。ス テージ中央でビールの栓を空けて二人で乾杯したら、客席から一斉に「え~!!」といううらめしげな声。お客さんも飲みたかったに違いない。でも結構いい演 出になった。ここから後は、客席もステージも無礼講な乗りで、楽しく弾ける。

 そもそも自分が沖縄でライブができるきっかけを作ってくれ たのは、BIGINである。3年前に、彼らが沖縄で毎年企画している「歌の日コンサート」というライブイベントに、オレを呼んでくれたのが、プライベート も含め、初の沖縄訪問だった。それまで46都道府県を回って来たので、自分にとっては沖縄が最後に残された場所だった。BIGINのメンバーの御陰で、自 分は沖縄ととてもいい出会いができたと思う。それ以来、年1、2回の割合で沖縄でライブをやらせてもらっている。自分を沖縄に出会わせてくれた張本人の等 くんとこうして沖縄でジョイントライブをできるのは嬉しい。
 等君とはまた二人でツアーをやる約束をする。今度二人でやるときは、もう少し小さなキャパで、飲食しながら気軽に観てもらえるスタイルがいいんじゃないかと思う。
 打ち上げで、元憂歌団のギタリスト、内田勘太郎さんと久し振りに再会できたのは嬉しかった。大阪を離れ、沖縄で暮らす勘太郎さんは、肌艶が良くて、なんだか若返った感じ。以前よりずっと表情が柔らかい。
 この1月程で、元憂歌団の3人のメンバーとマネージャーに会ったことになる。不思議な偶然。。
 しかし等くんはじめ沖縄の人達はほんまよく飲む。午前4時まで付き合って、氏家さんと二人でホテルに戻る。
★定食屋さんの前で等くんと。

2005年11月15日火曜日

11/15 (火)

大阪バナナホール
バナナホール25周年【前年祭】リクオ&上地等(BEGIN)ライブ 「ピアノマンでいこう!!」
 なんだか一月前のことが、随分前のことのように思える。この1、2ヶ月で本当にたくさんの人達と出会っている。いろんな出来事を反芻する時間がないと、素敵な瞬間や出会いも忘れてしまいそう。

  で、今日は大阪でビギンの等くんとのジョイント.ライブ。二人のジョイントは、猥雑な雰囲気のなかで、ある意味適当に楽にやる感じがいいと思っていたのだ が、ライブの前半はちょっとそういう雰囲気にはならなかった。等君にとってはまだ慣れない弾き語りで、初ライブということもあり、ステージの最初、等くん はかなり緊張していた様子。
 この日の客席はテーブルをどけて、椅子席だけを並べるセッティング。これだと、飲みながらライブを観るのが難しく、お客さんも少し身構えてしまうから、すぐに楽な雰囲気にはならなかった。
 しかし、さすが大阪のお客さん。しばらくすると、楽しみ方をつかんできて、客席からつっこみも入り出し、生もののライブをうまい具合に一緒にコーディネートしてくれるようになった。いい空気。いい笑顔。

  オレも等君もお世話になってる渋谷のライブハウスBYGの社長の安本さんがわざわざ東京からこの日のライブに駆けつけてくれて、打ち上げにも合流。打ち上 げでの等くんの告白的喋りがかなり面白かったのだが、ここでは書けない。えてして、最も面白いことが話せないことだったり、文章では伝えにくいことだった りする。やはり現場で体験するのが一番。
★リハーサル中の等くん。

2005年11月14日月曜日

11/14 (月)

クレフィンパーティー用のリハーサル。この日も片道30分かけて三宿まで自転車移動。
 リハーサルにはゲスト出演してくれる小島麻由美さんとマネージャーの平田さん、小島さんのプロデューサーでもある小岩井さんもやってくる。
  オレは小島さんのCDを数枚持っていて、ファンだったので、今回の共演は嬉しい。相当に天然の変わった人だとの話を人づてに聞いていたのだが、一緒にリ ハーサルしてみて、マイペースでありつつ、回りに気遣いのできる人だと感じた。やはりとてもキュートな人だった。本番が楽しみ。

2005年11月13日日曜日

11/13 (土)

 等くんとのリハーサル最終日。
 リハの後、部屋に戻ってから、来週のクレフィンパーティーで、ゲスト出演してくれる小島麻由美さんとのセッション曲を練習。

2005年11月11日金曜日

11/11 (金)

 来週の大阪、沖縄ライブに備えて、等くんとリハーサル。用賀のアミューズスタジオまで、自転車で片道45分かけて行く。手袋とマフラーを着用。切る風邪が冷たい。今年は、今年は秋が短くて、あんまり季節を味わえなかった気がする。

2005年11月10日木曜日

11/10 (木)

AYOYAMA月見ル君想フ◆青山ピアノナイト9days~初日~◆
『月下の黒鍵』
出演:タカツキバンド/平泉コージwithキンドー/リクオ/フラバルス
 宮崎のホテルを10時にチェックアウトして、朝ちゃんと正午前の便で羽田へ飛び立つ。羽田から、直接ライブ会場の青山へ。
 朝ちゃんはさすがに疲れがたまっている様子。8日間で7箇所を回る強攻スケジュールの上に、毎晩飲んで遅くまで飲んで盛り上がり続けていたのだから、当然だ。オレは、疲れの感覚が麻痺しているのか、なぜか妙にすっきりした気分。
  この日の共演者の一人の平泉くんはイノトモの旦那さん。実は、この日が初対面。物腰の柔らかいとても感じのよい人だった。ステージもはじめて観させても らったのだけれど、夫婦そろってほんまにいい声。曲もギターもよかった。キリンジなんかにも共通するポップセンスを感じた。
 タカツキは、やっぱりいいセンスしてるよなあ。彼のオリジナルの「同じ月を見ていた」という曲をカヴァーしてみようかと思う。
 ウコンの力とリポビタンDを飲んでステージヘ。ツアーの勢いのままグルーヴィーな演奏ができた。女性が腰を揺らして踊っていると、こっちも盛り上がる。客の入りはたいしてよくなかったのだが、祝祭的空間になった。
  で、やはり打ち上げに参加してしまった。酒も回りはじめた頃に、酔っぱらったタカツキがステージに上がってピアノを弾き出す。ステージのバックにあるでっ かい月のオブジェに見守られて、体を揺らしながら一音一音かみしめ、確かめるように音を鳴らすタカツキ。他のメンバーもステージに上がり、ピアノに合わせ て、なんやら即興詩らしきものを朗読したり、踊ったりし始める。世界の片隅でバカをやってる。自分はこういう光景に愛おしさを感じてしまう。
★酔ってステージのピアノを弾くタカツキ。

2005年11月9日水曜日

11/09 (水)

宮崎 ウェザーキング
 午前10時に宮崎に向けて出発。二日酔いがひどいので、出発前、ホテルのフロント階のトイレで、口に指を入れて、吐く。
 宮崎までの約4時間半、ほとんど後部座席で横になっていた。きつい移動だった。
 宮崎に到着して、蕎麦を食べたら、やっと気分が戻って来る。宮崎の温暖でゆるい空気が、体にやさしい感じ。
 九州ツアー、ラストライブ。音がよい。力の抜けたいい演奏ができた。
 今日は打ち上げでも飲み過ぎず、はめをはずさなかった。楽しそうに打ち上がっている皆の姿を眺めているのも、いいもんだ。結構はやめにホテルに帰った。
 九州ツアー終了。よく飲んで、よく食って、よく歌って、よく弾いて、よく騒いだ。
 朝ちゃんには、オレの音楽生活を一緒に体験してくれてありがとうと言いたい。
 あおちゃん、今回もお世話になりました。あおちゃんが、よく笑ってくれると、オレも嬉しくなる。あおちゃんの純で真っすぐなところ、信頼してるよ。またよろしく。
★焼きカレーを食べるあおちゃん。

2005年11月8日火曜日

11/08 (火)

大分 ガウチョ
 ツアー6日目。オレと朝ちゃんのコンビは増々息が合ってきた。
 この日も気持ちよく演奏。
 打ち上げでも気持ちよく飲む。1次会の店を出て、ライブの主催者であるマチオ君の店に顔を出す途中の道すがら、再びガウチョに顔を出してみたら、オーナーの工藤さんが、カウンターで若い女性客と飲んでいた。
 工藤さんだけでなく、カウンターの女性客とガウチョのスタッフの女の子も2次会に誘ったのだが、躊躇していたので、「じゃあオレが今から1曲歌って、それがもしよかったら、おいでよ」といって、1曲歌ったら、二人ともついて来てくれる。
 二人とも癖のある印象に残る子だった。どちらも歌を歌っているという。話してみて、趣味で歌っているというレベルではなく、ずっと歌とともに生きて行くんだという強い決意を二人に感じた。  
  早川義夫と中島らもが好きだというAちゃんは、こちらのちょっとした言葉にいちいちつっかかってくる。美しいものを大切にしようとして、不器用につっぱっ ている感じ。そういう姿に、懐かしさを感じたのは、かっての自分や、近くにいた誰かを重ねていたからだろうか。どこか大人な対応をしようとするオレに彼女 がいらつき、そのいらつきに触れることによって、余裕を持って対応しようとしている自分自身に違和感を感じたりしたのが、面白かった。
 マチオ君 の店でも、また調子に乗って、朝ちゃんのパーカッションでコール&レスポンスのある曲を歌ったのだけれど、連れて来た二人の女の子は、全然レスポンスせず に、好き勝手にに歌いまくっていた。というか、自分には叫んでいるように聴こえた。伝えたいことが有り過ぎて、張り裂けそうな感じ。5年後に二人に出会っ たとき、彼女達はどうな風に変わっているのだろうか。
 美しいものを大切に、いろんな人達と共鳴し合いながら、楽しんでくれていたらいいなと思う。
★大分でも朝ちゃんは注目の的。

2005年11月7日月曜日

11/07 (月)

 今日は、移動日でライブはなし。朝ちゃんと二人でJRで大分まで移動。あおちゃんはいったん長崎に戻る。
 昨日の飲み過ぎと、電車がかなり揺れたせいで、大分駅についたら二人ともぐったり。
 午後3時頃、温泉つきホテルに二人でチェックイン。
 今日は飲むのはやめて休肝日にしておこうと、二人で誓いあったのだが、夜に明日のライブの主催者であるマチオ君に食事に誘われて、やはり飲んでしまう。ほろ酔い程度。

2005年11月6日日曜日

11/06 (日)

小倉REBENNACK(レベナック)
 ツアー4日目。毎晩、遅くまで飲んでるわりには意外に元気。焼酎をロックから水割りに変えたのがよかったか。
 この日は、小倉に入る前に、福岡市内にある温泉でゆっくりと湯につかる。朝ちゃんとあおちゃんは今回のツアーが初対面だったけれど、わりとすぐに打ち解けて、温泉でも湯につかりながら、色々と話していたよう。
 午後4時頃小倉入り。今夜のライブでオープニングアクトをやってくれた桃夜は、いつもはライブのPAをやってくれたり、小倉で毎回お世話になっている松井くんがやっているバンド。松井くんは巨体にウクレレが妙に合っていた。
 レベナックのお客はいつも元気がいい。今夜の客席のコーラスはびっくりするぐらいに力強くて、圧倒された。一人一人が思いっきり声を出している感じ。さすがレベナックの客やね。
 昨日とはだいぶ違う選曲。この日のオレはちょっと哀愁があったかもよ。
  打ち上げは前回オープニングで歌ってくれたジョージが始めた鉄板焼き屋で。ひとしきり飲んで食ったところでジョージと朝ちゃんのセッションが始まる。朝 ちゃんは元々そんなに飲む方じゃないはずなのに、今回はほんとよく付き合ってくれるなあ。各地で会う色んな人達とのコミュニケーションも、とても積極的。
 ジョージの店を出て、また皆でレベナックに戻って飲み直し。ナカジが、思い入れのある曲を色々と聴かせてくれる。
 酔いつぶれる。
★朝ちゃんを拝む人達。
★酔いつぶれたオレを朝ちゃんが撮影。

 

2005年11月5日土曜日

11/05 (土)

福岡 DREAM BOAT
 昼過ぎに長崎から福岡入り。ホテルにチェックインする前に、行きつけのラーメン屋で遅めの昼食。ラーメン、チャーシュー、高菜チャーハン、ビールを注文。うま過ぎ。
 食事の後ホテルにチェックインして仮眠。携帯のアラームをかけておいたのに起きれず、リハーサルに1時間程遅刻。
 今日のライブ会場のドリームボートはアメリカンパブ風のライブハウス。飲んで食ってライブを楽しむスタイル。自家製のソーセージやベーコンがおすすめ。酒も洋酒から焼酎まで各種豊富に揃っている。
 開演直前に会場入りして、まずカウンターで芋焼酎を注文。グラスを持ったままステージへ。
 ライブは最初からエンジン全開。ビートの効いたファンキーなナンバーを立て続けに演る。朝ちゃんがカフォンで叩き出す実にグルーヴィーなビートに、身を委るような気分で演奏。
 ライブの途中で汗びっしょり。ステージドリンクを焼酎からビールに変えて、お客さんと乾杯。オレがくだけて、開放されてゆけばゆく程、ライブも盛り上がり、お客さんも喜んでくれる。だからまた飲んでしまう。
 ステージがひとしきり盛り上がったところで、クールダウン。朝ちゃんには休憩してもらい、ソロでスローなナンバーを弾き語る。
 後半に再び朝ちゃんに参加してもらい、ファンキーなナンバーでラストスパート。アンコールではリハーサルの時に朝ちゃんと初めて合わせた曲を演奏。途中、ピアノから離れ、客席に入って、お客さんとコール&レスポンス。
  ライブの後もお店に残り、ドリームボートのオーナーの淳平さんや地元の知り合いの人達と乾杯。宴も進んで、そろそろ次の店に移ろうかなというところで、お 店に残っていた女性客から1曲リクエストされる。男やったら断ってたけど、気分がよかったのでボーナストラックで1曲弾き語る。
 で、場所を変えて春吉にある行きつけのバー、なべやへ。マスターのなべさんとは10年来の付き合い。なべさんは地元で活躍するミュージシャンでもある。久し振りの来店を喜んでくれて、カウンターでギターの弾き語りを聴かせてくれる。これがしみたなあ。
★朝ちゃんの髪を玩ぶ知り合いの美容師さん。
★たまたま九州をツアー中の谷口崇君が(左)が遊びに来てくれました。
 

2005年11月4日金曜日

11/04 (金)

長崎 BODY TO SOUL
 快晴。11月とは思えない陽気。日中は朝ちゃんと長崎の繁華街を散歩。昨日の佐賀に比べると、本当に賑やかで活 街を歩いていると、朝ちゃんのヘアースタイルが注目の的。中華街のあるお店で皿うどんを食べたときも、店員のおばちゃんが朝ちゃんのところにやってきて、 ヘアスタイルについて色々と質問。
 BODY TO SOULは初めてのライブ会場。ここは元々、カボというライブハウスがあった場所で、15年くらい前に友部正人さんのライブのゲストとして出演させても らったことがある。お店は変わってしまったけれど、15年振りにこの場所に戻ってきたわけだ。店内に入ると、レンガ造りの壁が当時のまま残されていて、懐 かしく感じた。
 オープニングでギターの弾き語りをしてくれるSOICHIRO君とはおもしろい縁があって、彼が東京でバンドをやっていたとき に、オレはそのレコーディングに参加しているのだ。ただし、タビングだったため、彼はオレの録音の現場には立ち会っていなかった。だからオレは SOICHIROくんのことは全く認識せずに、その録音を終えてしまった。それが10年くらい前の話。
 月日が流れて、2年前に久し振りに長崎で ライブをやらせてもらったときのこと。ライブ後の打ち上げで、パニックパラダイスという地下にあるお店の階段を降りて行ったときに、店内からご機嫌なラグ タイムギターが聴こえてきた。お店に入って席についても、スピーカーから流れて来るギターが気になって、マスターにこのCDの演奏者は誰かと尋ねてみた ら、奥の席で飲んでいる男性だと言う。さっそくその男性に声をかけて、CDの感想を述べて、自己紹介させてもらった。男性はびっくりしたような顔でこちら をみた。その男性がSOICHIRO君だったのだ。
 8時にSOICHIROくんの演奏がスタート。彼のブルーズを聴いている内に飲みたくなっ て、焼酎を注文。SOICHIROくんはステージの最後に「ジョージア.バウンド」を演奏。演奏の途中で、勝手に飛び入りしてピアノで参加。酒場ライブで はこういうのもありでしょ。 
 リハーサルでは音作りに手こずったが本番は問題もなくやれた。SOICHIROくんとお店の雰囲気に影響されて、 この日はブルージーなナンバーを多く演奏する。朝ちゃんに、予めあくまでも予定として伝えていた曲順は、あまり意味をなさなかった。でもとてもいい流れの ステージになった。思うまま、感じるまま、心地よく演奏できた。最近のベストライブのひとつかもしれない。
 ライブの後は、一口餃子のお店へ。う まいんだな、これが。三々五々の後も飲み足らず、ホテルの向かいのお店でもう少し飲む。日中、そのお店の前に魚の干物が干してあって、気になっていたの だ。おばちゃんが一人で切り盛りする、カウンターだけの小さな店。昼間に干していた干物を出してほしいと言うと、あれは隣の店だと言われる。ま、ええか。 焼酎を飲みながらしばらくおばちゃんの身の上話を聞いて、部屋に戻る。
★朝ちゃんの髪型に興味津々のお店のおばちゃん。
★中華街の前の公園で、将棋に興じるおじさん達。
 

2005年11月3日木曜日

11/03 (木)

佐賀市 パセリ
 今日から九州ツアー。羽田駅でパーカッションの朝ちゃん(朝倉真司)と待ち合わせて、福岡空港行きのANAに乗る。福岡空港から 地下鉄とJRを乗りついて、佐賀駅へ。今回の九州ツアーを仕切って、これから1週間ツアーにも同行してくれるあおちゃんが駅まで車で迎えに来てくれて、ラ イブ会場のパセリへ4時過ぎに入る。
 佐賀市に来たのはプライベートも含めて初めて。開演前にあおちゃんに連れられて、近くの餃子屋へ。もちっと した食感で、中身はジューシー。おいしかった。あおちゃんはこの日のみ、息子のあすかと智早をツアーに帯同。やんちゃざかりの二人。特に弟のあすかは楽屋 でも騒ぎっぱなし。
 食事の後、朝ちゃんと街を散歩。一番の繁華街と言われるあたりを歩く。街路樹に飾られてライトアップされたイルミネーション が華やかできれい。しかし、人がおらん。地元の人に聞いたところ、郊外に大きなショッピングモールができてしまったために、人の流れがそちらに集まり、街 の空洞化が止まらないとのこと。地方を回っていると、よく見られる現象。
 この日のオープニングアクトは、福岡でSOというバンドをやっていて、佐賀出身のコウダイ君が、バンドを従えて歌ってくれる。歌心のある演奏。
  初めての街で、お客さんの反応がどうかなと思ったが、相当に盛り上がった。朝ちゃんと二人きりでワンマンのステージをやるのも、初めてだったのだが、何も 問題がない。演る側にとっても、観る側にとっても、新鮮味のあるライブになった。オーナーのノナカさんもとても喜んでくれた。
 ライブの後は、パセリでお店にあるいろんな焼酎を、飲み比べさせてもらう。朝ちゃんもツアー初日から結構酔っぱらってた。
 この日は佐賀に泊まらず、夜中に車を走らせて長崎に向かう。ところが高速道路が霧発生のために嬉野まで通行止め。仕方なく嬉野まで一般道を走る事に。途中、道路が濃い霧に覆われて、実に幻想的。
 嬉野から高速に乗り意外に時間もかからず、夜中の2時頃に長崎着。
★餃子屋さんでの朝ちゃん。

2005年11月2日水曜日

11/02 (水)

ビギンの等くんとリハーサル。
 いろいろと選曲、アレンジのアイデアを出し合う。それぞれのソロコーナーだけでなく、ピアノ2台による合奏曲もたくさんやるつもり。今日で、ステージの大体の流れが決まる。
 今日も自宅から現場まで片道45分かけて自転車で往復。疲れた。
 明日から九州ツアー。

 ※多分、またすぐに日記が更新される予定です。