下北沢440 「CRAZY FINGERS PARTY」
出演:CRAZY FINGERS(Dr.kyOn、リクオ、YANCY)
ゲスト:小島麻由美
息つく間もなく、ライブ三昧の日々。
この日は下北沢で恒例のクレフィンパーティー。開演前はいつも以上にリラックス。で、ステージに上がったら、ぱっとスイッチが入った。なんかワイルドモード。うん、この感じでいっとこう。
特にライブの後半は、ステージも客席も、うねりに巻き込まれるような感じで盛り上がった。
アンコールの最後の曲、「光」のイントロはオレのピアノから入るのだが、ごく自然な気持ちで、いつもとかなり違うリズム、アレンジでスタートして、最後ま
でその乗りで演奏した。自分としてはときめいて演奏していたのだが、ライブの後ヤンシーからクレームがきて「せっかくのいいメロディーを大切にして下さ
い」と言われる。ちと、やり過ぎたかな。
自分的にはかなり気持ちのよいライブだった。お客さんもそうだったら嬉しい。
小島さんとのセッションも楽しかった。演奏中に何度も目が合った。はしゃいでる子供みたいな表情。一緒に遊んでる感じがした。彼女が一人で弾き語った「パブロック」という曲も印象に残った。
打ち上げでは小島さん、小島さんのプロデューサーの小岩井さんと結構話ができた。皆でプロデュースするとはどういうことなのかという話になる。話を聞いて
いて、プロデュースするとは禁止事項をつくることなのだなと感じた。限定や束縛があるからこそ、自由になれたり、クリエイティブになれるというのは確かだ
と思う。ピアノの鍵盤が200鍵くらいあったら困ってしまうもんなあ。88鍵でも結構大変なんやから。
プロデュースするということについて話している時に、キョンさんが「人をプロデュースするということは、その人の人生を変えてしまうことだ」と言ってたのが印象に残った。
自分はどこかで自分の音楽をプロデュースしてくれる人を探し続けている気がするけれど、なかなか見つからない。人にまかせたいと思いつつ、最終決定を人に
まかせることがなかなかできない性格のせいかもしれない。その性格を変えられないのなら自己プロデュースしてゆくしかない。自分は何でもすぐに色々とやっ
てみたくなるタイプだから、自分で自分に禁止事項を与える作業をもっと意識的にやってみるのもいいのかもしれないなと、皆と話しながら思った。
打ち上げの席で「リクオさんはステージでは饒舌で明るい人なのに、オフステージでは、思った程喋らないし、何か不安を抱えた人に見える」と小島さんから言われる。
暗くしていたり、不安をかもし出している自覚が全くなく、普通に楽しく会話しているつもりだったので、意外な言葉だったし、少しどきりとした。ほんの
時々、自分の感情のベースは哀しみと不安ではないかと思うことがあるのだが、普段はそんなこと、ほとんど自覚せずに暮らしている。小島さんが自分のどこに
不安を感じ取ったのが、彼女のセンサーに興味を感じた。
小島さんは思っていた以上に何かすっきりとしていて明るく、話していて楽しい人だった。またぜひ一緒させてほしい。
★ライブのオープンング。
★打ち上げで乾杯。左奥が小島さん。