2004年1月31日土曜日

1/31(土)下北沢440 リクオVS有山じゅんじ

 有山さんとは去年10月の豊橋以来の再会。
 午後4時頃、会場入りしてリハ-サル前に有山さんと色々雑談。
 なんと年が明けてからタバコを止めたそう。大好きだったパチンコに次いでタバコまでやめてしまうとは意外。タバコをやめたら、体調が良くなり、声もよく 出るようになったそう。「タバコを止めたら口が寂しいでしょう?」と聞くと「大丈夫や、鞄の中に飴が3種類入っとるから、それをなめとる」との返事。
 リハーサルの前から子供のようにはしゃいでいて、見るからに元気が有り余っている様子。セッションする曲も予め電話で決めていた以外に、当日になって、 あれもこれもやってみたいと、有山さんからどんどん提案が出てくる。「もっとはよ言うといてくれよ」と思いつつ、調子に乗っている有山さんに刺激され、こ ちらのモチベーションも高まる。
 ライブは盛況で、たくさんのお客さんが集まってくれて、嬉しかった。
 オレのソロ演奏のあとしばらく休憩が入って有山さんのステージが始まる。オレはビ-ル片手に客席へ。
 有山さんならではの間合い、空気感、そして心地よいグルーヴ。まさに有山ワールド。有山さん自身が音楽。
 ライブの後半は二人のセッション.タイム。途中、有山さんの手がつるハプニングがありつつも、有山ワールドを堪能。互いの呼吸を感じながらの演奏は、緊張感と解放感のバランスが実に気持ちよかった。
 アンコールでは久し振りにアコーディオンを弾く。集中した。

2004年1月18日日曜日

1/18(日)長崎 JB TRICK

午前10時前に出発のバスで唐津から長崎へ。
長崎市に来たのは‘96、‘97年のオリジナル・ラブのツアー以来。この町で自分のソロ.ライブをやるのは今日が始めて。
 オリジナル・ラブのツアーの時は2年ともコンサートの前日入りで2泊3日の滞在だったこともあり、とにかくよく飲み歩き、よく遊んだ記憶がある。時期が 10月で大きなお祭りの最中だったから、街全体に非日常の盛り上がりがあって、余計に楽しかった記憶がある。
 昼の12時過ぎにはホテルにチェック・インできたので、荷物を部屋に置いて、ゆっくり市内を散歩する。

 通りを歩いていると、色んな場所で、忘れていた風景や記憶に再会することができた。
 ホテルの前の通りでサニーボーイという中古レコ-ド屋を見つけ、この店で買った中古CDのことを思い出し(今回もまた10数枚買ってしまった)、アー ケード街にあるブティックの前で、この店でTシャツを買ったことを思い出し、中華街で、昼飯を食べたお店を見つけ、そこで揚げソバを注文したことを思い出 し、観光通りから細い路地を曲がって見つけた「ファンファン」というジャズバーの前で、このお店に泥酔状態で乗り込み、身体を横揺れさせながらピアノを弾 いたことを思い出し、その隣にパニック・パラダイスというロックバーがあり、マスターがファンキーでいかれていたことを思い出し、そこのお店でバイトして いた当時二十歳ぐらいの女の子二人と仲良くなり、彼女等と一緒に朝方まで遊んで、陽が昇る頃に1人の彼女の運転するスクーターの後部座席に乗って坂を駆け 上がり、長崎の街を見下ろしたことを思い出し、その子が歌手になりたいと言っていたことを思い出し、あの子達はどうしているのだろうと思い、でももう顔も ちゃんと思い出せなくてー少し切なくなった。
 今日のライブ会場であるJB TRICKは伊東ミキオ君からの紹介である。JBと言うだけあって、店の入り口の前にはジェームス・ブラウンのでっかいポスターが飾られていて、大いに眼をひく。

ここのアップライトピアノはとても鳴りがよく、弾きやすかった。
店の雰囲気も良い。いいライブができそう。
 が、とほほの客入り。
 それでも、この瞬間にすべて捧げる気持ちで歌うことができたのは、オレだけでなく、そこにいる皆が、その時間をとても大切に共有しようとしてくれたからだ。
 演奏後にマスターのアオジ君から、リベンジしたいからすぐにでも、もう一度、長崎に来てほしいと言われる。今夜を始まりにすることができた。
 ライブの後でアオジ君に連れていってもらった餃子専門店で食べた一口餃子は美味しかった。
 餃子を食べた後、またお店に戻って飲み直す。酔いが回って来たところで、DJブースにこもり、お店にあるCDから好きな曲を回しまくる。学生時代に聴い た懐かしいソウルナンバーをたくさんかけた。くぅ~、くるねえ。やっぱ、ええわ。オレは変わったけど、変わってないなあ、オレは変わってないけど、変わっ たなあ、もっと変わりたいのに、変わりたくないのに、どっちやねん。
 こんな暮らしがいつまで続くのか。

2004年1月17日土曜日

1/17(土)唐津 リキハウス

 前日、あれだけ飲んだのに今日も意外にいい体調。
 唐津に来たのは3年半振りぐらい。
 町に着いて景色を見ている内に、3年半前の記憶が色々と蘇ってくる。ホテルは前回と同じところ。松浦川(名前違ってたかも)を望む景色が良い。


入りまで時間があるので、ホテルの回りを散歩する。
川でくつろぐユリカモメを眺めたり、いくつもの石段を登って人気のない神社に行ってみたりして時間を過ごす。


夕方5時過ぎに店入り。
 地元のシンガーで、お店を手伝っている稲葉さん、ママのちえさんと久し振りの対面。二人ともいい笑顔で迎えてくれる。
 今日のお客さんは昨日とは対象的で、前半はじっくり聴き込んでいる感じ。それでもライブが進むに連れて客席は自然に熱を帯び、気持ちの良い流れと空気のなかでステージを終えることができた。
 今日の打ち上げで出された海の幸はどれも本当においしかった。稲葉さんから、唐津でもう一泊してくれたら一日観光に付き合って、うまいものを食わせますよと言われる。嬉しいな。

 リキハウスは元々、ちえさんの亡くなられた夫、一力さんが始められたお店である。打ち上げの席でちえさんから、一力さんの話を色々と聞かせてもらう。ちえさんの一力さんへの思いが強く伝わってきた。
 今日は飲み過ぎず、午前1時頃にはホテルに戻る。

2004年1月16日金曜日

1/16(金)福岡 ドリームボート

 昨日かなり飲んだ割に体調が良い。「うこん」のおかげかも。
しかし博多も寒い。
 ドリームボートでのライブは約4年振り2度目。アメリカン・パブ風のライブ・スポットで、飲みながらリラックスして楽しめる雰囲気があるので、最初から客席の反応が良く、非常にやりやすかった。このお店も相性がいい。

 今夜のステージものっけから非常にエキサイトしている女性客がいて、ライブが始まってすぐに席から立ち上がって、踊り出すわ、ステージのピアノの前まで 近づいてくるわ、笑うわ、叫ぶわ、とにかく奔放に楽しんでおられた。こういうはめをはずす人がいた方が面白い。回りに迷惑さえかけなければ、好きに楽しん でもらえばよい。
今日もハッピーな空間を作ることが出来た。
午後3時半頃まで飲んで泥酔状態でホテルに戻る。

2004年1月15日木曜日

1/15(木)小倉 レベナック

 以前にキャンペーン回りで一度お会いしたことがあるクロスFMの川口さんが、ライブ前にDJの女性を連れて来て、会場で番組の収録をしてくれる。飲み屋 に貼ってあったライブ告知のフライヤーを観て、今日のライブを知り、ネットで問い合わせ先を探して連絡してきてくれたのだ。嬉しい再会だった。

 去年8月の初ライブで多いに盛り上がったレベナック。今回はさらに動員が増えて、小さなスペースに入り切れないくらいのお客さんが集まった。オープニン グで二人組のアコースティック・ブルース・ユニット「まるちょう」がいい感じで会場を暖めてくれていたこともあり、お客さんの乗りは、のっけから最高。女 子の声援が多いのもよい。完全にお客さんに乗せられた状態で、絶好調。
 マスターの中島君が奥さんと子供をライブに呼んでいて、ライブ中にその小さな子供が興奮して、踊り、叫んでいたのが面白かった。 
 そこにいる皆が自由に弾けていて、開放的、ストリートと地繋がりの感じがとても心地良かった。一つの理想的なライブ空間をそこにいる皆と一緒につくることができた。
ライブの後、泥酔した女性客がお店でぶっ倒れていた。その子の知り合いのお客さん、スタッフと一緒になぜかオレもその子をかついでタクシーに乗せる。
打ち上げは2次会も含めて5時過ぎまで続く。

2004年1月14日水曜日

1/14(水)大分 ブリックブロック

 今年もまたツアーが始まった。
 大分市を訪れるのは多分4年振りぐらい。思いの他寒い。
 今日の会場は始めて演奏させてもらう場所。市内から少しはずれの埠頭の前にある海沿いの洒落たライブ・スポットで、主にジャズ系のライブを中心にブッキングしている。
 4時過ぎに店入りして、お店を仕切っているオーナーのOさんと初対面。こちらは
しっかり挨拶して友好的に接しようとしているのに、なんだかそっけない対応をされる。簡単な挨拶と事務的な打ち合わせをする以外に、ほとんど会話らしい会話が成り立たない。
 始めてのお店でオレのこともよく知らないみたいだから、ある程度は仕方がないのかもしれないが、それにしても最近ツアーをしていて、こういう対応をされ る場所はなかった。平静を装いつつ、かなりカチンときて、本番でぎゃふんと言わせてやろうと、気合いが入る。
 ここのお店はピアノもなかなかやっかいな奴だった。少しお高くとまっているというか、それなりの弾き方をしなければ、鳴ってあげないわよ、という感じ。 鳴りは良いのだが、タッチが重く、かたい音で、なかなか弾きこなすのが難しいグランドピアノだった。調律が少し甘かったのも弾きにくかった一因。


ライブを終えた後、お店でしばらく飲んで、帰り際にオーナーのOさんから話しか
けられ「今度来る時は一緒に飲みに行きましょう」と言われる。そのとき始めてOさ
んの笑顔を見た。とてもいい表情で、その一言にいろんな意味と気持ちが凝縮されている気がしたので、わだかまりが一瞬で消えてしまった。
力強い握手をして別れる。
オレも単純。

1/14 (土)

松山
 夜に松山入り。電車がよく揺れて、めずらしく酔う。そう言えば、前回松山入りした時は、二日酔いがひどくて駅のトイレでリバースしたのだった。
 今回もライブの主催者の梶虎君が駅まで迎えに来てくれる。
  駅を出て二人で居酒屋へ。松山市街は結構人通りが多く、賑わっている。 梶虎君との付き合いも、もう8年になる。出会った頃は、彼はまだ大阪に住む学生 だった。現在は、卒業後の就職先を退社後、大阪でのニート暮らしを経て、去年の10月に再び松山で広告代理店に就職したそう。
 出会った当時よりは少し落ち着いた気がするけれど(彼がライブで盛り上がり過ぎて、客席からステージに上がって来て踊り出すようなこともあった)、いまも「ときめきオーラ」を発散しているのが素晴らしい。
 彼は、自分が気に入った本やCDを知り合いに配って回ることがよくあるそうだ。自分のときめきを独り占めするんじゃなくて、皆でシェアしょうという発想が常に持っていて、行動力もあるから、彼の回りには人が集まって来る。
 この日から道後の温泉ホテルに連泊。ありがたいなあ。ゆっくりと湯につかって疲れを癒す。
 夜中にホテルの部屋のテレビをつけたらエルビスのハワイでのライブをBSが放送していて、魅入ってしまう。こんな大人数でのゴージャスなエンターテイメントショーもやってみたいなあ。自分が10代、20代だった頃よりも今の方が、エルヴィスに魅力を感じる。