2023年1月16日月曜日

Facebook1月8日(日)〜16日(月)投稿まとめ

★1月8日(日)黒岡アイスクリーム主催、京都丹後宮津市・カフェレストラン彩での3年振りのライブは、感慨深い夜になりました。
彩のアップライトピアノがオレとの再会をとっても喜んで、いい鳴りで応えてくれました。
当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気付かされた3年間。この場所に戻って来れて本当に良かった。感謝です。
打ち上げでは最高に美味しい魚介料理をいただきながら、黒岡君達と次回のイベントに向けての話で盛り上がりました。
今年初ライブ、いいスタートが切れました。

★1月9日(月)
@1/8(日)京都 一乗寺・CAFE&BAR OBBLi
'20年4月に初トライした配信ライブ(無観客)と同じ場所、同じチームでの有観客配信ライブ、振り幅広く、ムチャ盛り上がりました。一乗寺フェス配信チームならではの配信も堪能してもらえたんではないかと思います。
3年間のストーリーがあった上でのこの日のライブだったんで、やっぱ気持ち入りました。
普段の弾き語りソロライブは、その場の流れで曲を決めることも多いんですが、今回は、数日前から初配信時の曲順を確認したりしながら、事前に選曲について色々思いを巡らせました。
今回のライブを通じて、コロナ禍の間のさまざまを思い出したり、自分や自分達がやってきたこと、考えてきたことを確認する機会を持てたこともよかったです。
松尾君、三谷くん、OBLLiのタニーとさっちゃん、再びこのメンバーで、自分が暮らす一乗寺からの配信ライブをやれたこと、ライブ後に皆で楽しく打ち上げ新年会ができたこと、あ〜よかったなと。
来てくれたお客さん、配信観てくれた皆さん、ありがとう。今年も一緒に楽しみましょう。
打ち上げの時にみんなで、配信の特典映像「リクオ×一乗寺フェス 2020年〜2022年 配信ライブダイジェスト」(約40分)を観たんですが、いや〜、素晴らしかった。もう自画自賛。
オレら、色々らやってきたよなあ。しんどい状況を、何よりも一緒に工夫して楽しみながら乗り越えてこれたのがよかった。この町にいて、いい仲間に恵まれました。
アーカイブ視聴は1月22日(日) 23:59まで。ぜひ。


★1月10日(火)
コロナ対策に関しては、自由や人権を蔑ろしにしてでもトップダウンで政策を素早く進められる独裁政権の方が有利との説を耳にすることがあったけれど、今の中国を見ているとそうは思えない。
共産党独裁による情報操作や隠蔽、ご都合主義、極端から極端への政策移行が、コロナ対策に大きな弊害をもたらしているように見える。
このような状況を背景に、中国で厄介な変異株が生まれる可能性が高まることを危惧している。
パンデミックや地球温暖化問題には自国ファーストの考えが通じない。それは明らかな事実だと思う。


★1月12日(木)
昨日のタイムラインはジェフ・ベックへの追悼文ばかりが目についた。
自分も何か書こうかと考えたけれど、やはり控えることにして、ジェフ・ベックの懐かしい曲を聴きながら、日本公演を観に行った時のことや、高校の先輩が"Cause We've Ended as Loves"のギターを一生懸命コピーして、文化祭のステージで演奏してたことなどを思い出したりした。
自分の世代にとっては、世界3大ギタリストの1人としてのイメージが強い。シンボル的な存在の訃報はやはり寂しさを感じる。
今日は午前中にうじきつよしさんと、2月から始まるツアーの選曲のこと、移動行程のことなど、電話で色々と長話。電話越しに会話を交わすだけで、元気を受け取った気分。やるぞ!という気持ちが漲った。
LINEで済まさなくてよかった。
で、今は部屋を出て広島福山市へ向かう車中。今夜のポレポレのライブ、お客さん来てくれたらいいなあ。
いずれにせよ、集まってくれた皆さんと一緒に、かけがえのない時間を味わい尽くすつもり。
今年もツアー暮らしが始まったなあ。
明日14日は岩国・ヒマール、翌日は岡山・モグラへと流れてゆきます。
各地でお待ちしてます。

★1月14日(土)
@広島県福山市・ポレポレ
長く続くお店には音楽の神様がすみつきます。
ポレポレの響きを存分に味わいながらの演奏。
30年来のお付き合いのマスター・ユウさんに、「今夜のライブ良かった」って言ってもらえて嬉しかったです。
かけがえのない時間でした。
今、広島RCCラジオに向かってます。
朝10時より岡佳奈さんパーソナリティーの番組「週末ナチュラリスト」に生出演します。番組のオープニングテーマが「アイノウタ」なんです。ありがたいことです。
今夜は岩国市・ヒマールにて初書籍出版記念ライブ。残席2〜3席とのこと。
ヒマールは 出版業もやっていて「流さない言葉① ピアノマンつぶやく」を 出版してくれたんです。
皆さんにとっても良い日になりますように。

★1月15日(日)
昨夜は山口県岩国市・ヒマールにて、初書籍「流さない言葉① ピアノマンつぶやく」発売記念ライブでした。
ヒマールは、クラフトを中心に、雑貨、文具、書籍、レコード&CD、焼き菓子等々自ジャンルに囚われないさまざまを扱い、定期的にライブも開催する岩国の文化発信地。
3年前から出版物の刊行にも乗り出し、縁あって今回の初書籍を出版してもらいました。
ヒマールの辻川夫妻との関わりがなければ、この本の存在はありませんでした。著者はリクオ名義ですが、実質は辻川夫妻との共同作品だと思ってます。そして、ナカガワ暢さんによるイラストの力も大きいです。さまざまな化学反応を経てこの本が生まれたことに充実を感じてます。
昨夜のライブもまさに化学反応の賜物。このタイミングで、この場所で、昨夜のお客さんだからこそ成り立った最高のライブ空間でした。
嬉しい再会も色々。
また会えてよかった。
また会おう。
音楽人にとって悲しい訃報が続く中、この一瞬一瞬が益々愛おしく感じられます。

★1月16日(月)
@岡山・MO:GLA(モグラ)
年末に、モグラ代表のサンジさんから今年の6月以降に移店予定との話を聞いていたので、昨夜は24年間通い続けた場所でのラストパフォーマンスとなることを意識してステージに向かった。
'98年のThe Herzでのツアーが、自分にとってのモグラ初ステージ。
客席の盛り上がりを受けて、ライブ途中からサンジさん等お店のスタッフが客席のテーブルを片し始め、急遽客席がオールスタンディングのダンスフロアと化した印象深い夜だった。
それから24年間、モグラには途切れることなく通い続けたので、多分、お店の最多出演回数ベスト5位内には自分がラインクインするんじゃないかと思う。
昨夜もPAの奥村君がいい音を作ってくれたので、歌と演奏にすごく集中できた。
集まったお客さんは、この場所で何度も楽しい時間を共に過ごしてきた馴染みの顔が多かった。
コロナ以前に比べて動員は減ったけれど、会場の熱量はコロナ以前を超えていたかもしれない。
ステージも客席も思い入れたっぷりの夜になった。
ホント楽しい思い出ばかりの場所。サンジさん、エリさん、よしき君、奥村君には感謝しかない。
移店しての新しいモグラを楽しみに待ちたいと思う。
24年間ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

2023年1月6日金曜日

立ち止まり振り返りながら楽しむ時間 ー 1月8日(日)京都一乗寺・OBBLiにて有観客&配信ライブを開催するにあたって

'20年4月29日、自分が暮らす町・京都一乗寺のミュージックバー・ノルウェイジャンウッド(現在OBLLiに改名)から行った配信ライブは、無観客にも関わらず、自分のライブ人生の中でも最も記憶に残るライブの一つとなった。

コロナ感染拡大により不要不急の外出自粛が求められ、数ヶ月の間、全てのライブが中止か延期になってしまった時期に、地元で結成された「一乗寺フェス配信チーム」と一緒に初トライした配信ライブだった(添付は'20年4月29日ライブ当日の写真)。




この初配信で自分達が意識した一つは、地域や場所が伝わる配信を心がけることだった。「一乗寺フェス配信チーム」と配信ライブを続けるにあたり、この姿勢は一貫している。
コロナ禍を通じて、中央に寄りかかるのではなく、自分が暮らす地域で新しいモデルをつくってゆくことの大切さ、やり甲斐をますます感じるようになった。視野を広く持ちながら足元をよくしてゆこう考える人達は全国に点在している。今後は、そんな人たちが繋がるネットワークづくりに参加できたらいいなと思う。

週末1月8日(日)に京都一乗寺・OBLLi(ノルウェイジャンウッドから改名)で開催される有観客&配信ライブは、初配信ライブ当時と同じ配信スタッフ(谷田晴也、松尾哲也、三谷達也)が参加してくれる。このメンバーは、共にコロナ禍を乗り越えてきた同志だと思っている。
あの時と同じメンバー、同じ場所で、会場にお客さんを入れての配信ライブを開催できることが感慨深い。OBLLiにとっても、今回のライブが本格的にライブを再開するきっかけになればいいなと思う。

コロナ禍はまだ終息したとはとても言えない状況だけれど、自分達は既にコロナに慣れてしまって、'20年4月頃の状況や心情、あの頃に得た教訓を忘れつつあるように感じる。
立ち止まり振り返ることで、今の立ち位置を確認して、また新しい一歩を踏み出したい。今回のライブが、そんな時間になればいいとも思う。

そして、何よりもまず、会場に集まってくれた人達、配信に参加してくれた人達と一緒に楽しい一期一会を過ごしたい。オレ的には、この日は新年会も兼ねているつもり。みんなと一緒にお祝いしたい気分。
ライブ会場で、そして配信で、皆さんとお会いするのを楽しみにしてます。

今年もツアー暮らしを続け、方々うろつき回る予定です。
各地で皆さんにお会いするのを楽しみにしてます。よろしくお願いします。
いい年にしましょう。 ー リクオ
ー 2023年1月7日

■配信チケット購入(¥3000)開演16:00
1月8日の配信ライブ本編終了後に、「一乗寺フェス2022」で独占公開していた「リクオ×一乗寺フェス 2020年〜2022年 配信ライブダイジェスト」(約40分)を再配信。
アーカイブ期間中は本編と同じく何度でも視聴が可能です。

■リクオ・オンラインショップにて配信ライブチケット+リクオ初書籍「流さない言葉① ピアノマンつぶやく」【お得セット(¥3300)】販売中(1月8日12時まで)

2023年1月3日火曜日

「悩む力」が試される時代

 年末年始は、京都でゆっくり過ごし、以前に購入して読み終えていた本を何冊か読み返したりしている。
'08年に刊行され、当時愛読していた「悩む力」(姜 尚中 著)を久しぶりに読み直してみたら、当時以上に共感する箇所が多く、色んなヒントを与えてもらったような気持ちになった。

楽観的にもなれずスピリチャルにも逃げ込めない者たちがどう生きれば良いのか?そうした苦しみを百年以上前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、「悩み」を手放さない生き方への提言は、今の自分の心情にも、この時代状況にもタイムリーな内容だと感じた。
「悩み」続けることは堂々巡りに留まることではない。階段の踊り場に立ち、逡巡しながらも考えを更新し続けることだ。そうしてまた歩を進め、その都度逡巡しながら選択を繰り返して歩き続けるのだ。

《「人はなぜ働かなければならないのか」という問いの答えは「他者からのアテンンション」そして「他者へのアテンション」》という一節も沁みた(「アテンション」→「ねぎらいのまなざしを向けること」)。
最近読んだ辻信一氏と高橋源一郎氏との対談本「『あいだ』の思想」の中で辻氏が、文化人類学者デヴィッド・グレーバーの言葉、「人間の仕事というのは、そもそも、そしてますますケアなのではないか」という一節を紹介していて、それと重なる意味合いを感じた。
英語での「ケア」は、介護や看護といった意味を大きく超えて、関心、心配、思いやり、親切、世話など、人と人、人と何かの「あいだ」の精神的、物理的な深い関わりやつながりを意味するそうだ。

それらの言葉をゆっくりと染み込ませてゆくうちに、次第に心が正直になって、「特にこの数年、自分は社会の動向や人との感覚のずれに傷つていきたのだなあ」と自覚した。そして、自分の言動が誰かを傷つけてもきただろうと想像した。

「誰かと往復書簡できないかな」ふとそんなことを思った。
それを本などの形にするのも良いかもしれない。
解を押し付け合うのではなく、丁寧なやりとりの中で、互いが少しづつ変われてゆけたらいいと思う。

やはり忙し過ぎるのは良くない。ゆっくりと自分の心に降りてゆく時間も必要だ。
方々で皆と騒ぎ続けた年末の日々から年明けの静かな内省へのダイナミズムが、自分らしさかなとも思う。

最後に、自分自身への備忘録としてアメリカの作家・デヴィット・フォスター・ウォレス著「これは水です」からの言葉を引用したい。ここ数年、Facebookでは何度も紹介してきた言葉達だ。

《僕の内部で
何が進行中が
耳を澄ませばいいだけなのに、》

《ー 傲慢、やみくもな過信、かたくなに閉ざされた心。
どちらも鉄壁の牢獄に閉じ込められ
獄中にいることすら自覚していない
囚人みたいです》

《ほんの少し謙虚になり
じぶん自身の確信に
すこし「批判的な自意識」を持つこと》

《こころは
「気の利く召使だが
恐ろしい暴君でもある」
という古い決まり文句を思い出してください。》

《これは徳の問題ではなくーー
僕に自然に組み込まれた
ハードウェアの初期設定を
どうにかして変える
あるいは削除するといった作業を
僕個人が選ぶかどうかの問題なのです。
この設定は文字通り徹底して自分中心になっています。》

《さて、こうした崇拝のありようが
油断ならないのは
邪悪とか罪深いからではありません、
無意識のうちだからなのです
初期設定のままだからです。》

《そういう崇拝は
あなたがなし崩しで
日に日に深みにはまりこんでくものです
じぶんが何をしているのか
徹底して自覚がないから、
何を観て価値をどう測るかが
どんどん狭まっていくのです。》

「やみくもな過信」に陥る前に、何度も思い出したい言葉達だ。
「悩む力」が試される時代だと思う。

ー 2023年1月3日(火)

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リクオの初書籍
「流さない言葉① ピアノマンつぶやく」(12月12日/ヒマール刊)
ツアー暮らし、震災、コロナ禍……
この11年間の日々に書き留めた“備忘録”。
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