1/29(土)&30(日)横浜・サムズ・アップ公演に出演予定だったリクオ with HOBO HOUSE BANDのメンバーの1人から、ライブ前日の28日深夜に37°前半の発熱の報告を受けた。発熱以外の症状は、喉の軽い痛みとイガイガ、咳、頭痛とのことで、新型コロナ感染の疑いが生じたため、ライブ当日29日午前に行った抗原検査の結果は陰性だった。
その結果を受けて本人が行政窓口に相談したところ、抗原検査で陰性結果が出ればそのまま陰性とみなされるが、数日症状が続くようであれば再検査を指示されたとのこと。
現時点で陰性とはいえ、新型コロナと共通する症状が出ていることも確かで、感染の可能性を完全には否定しきれない。もし症状が続き再度の検査で感染が確定した場合は、サムズアップ公演の出演者全員が濃厚接触者に該当する可能性も生じる。
考慮した結果、開催当日にサムズアップ2days公演延期の判断を下した。
開催直前に発覚した事態だったので、短時間でたくさんのことを考え想像した。
延期を決めた後もまだ考え続けているけれど、やはり結論は変わっていない。やむない判断だったと思う。
でも心は痛む。
リハーサル含めた4日間の拘束だけでなく、事前に、ゲスト2人との共演曲12曲と自分の新曲等の予習にもたくさんの時間を割いてくれたバンドメンバーの寺さん、真城さん、克ちゃん、コミヤン、コースケが、この間無収入になってしまったことを思うとつらい。ゲストの友部さん、花田さんも同様。こういうときに補償がないミュージシャンの不安定な立場を痛感する(つうか、コロナ禍、ずっと痛感し続けてる)。
サムズアップも、この厳しい時期に週末2日間のライブがキャンセルになった影響は小さくない。
この2年近く、なんとか小さい経済を回そうと意識してやってきたけれど、今回は周りにダメージを残してしまった。
お客さんの期待にも応えられず、悔しいし心苦しい。
今回の2days公演、こういう状況にも関わらず、たくさんの予約が入り、九州、四国、関西、北海道など地方からの予約も多かったそう。
開催当日の延期告知になってしまったことで、遠方から現地入りした後に延期を知ったお客さんのことを思ったりすると、やはり申し訳ない気持ちになる。
ただ、必要以上に自責することはやめようとも思う。発熱したメンバーもそう思ってほしい。
もうしゃあない。また一緒に仕切り直しを楽しもう。
出演者&関係者に延期の判断を伝えたとき、誰もネガティブな発言をすることなく、こちらの判断を理解して前向きな言葉をかけてくれたのが嬉しかった。こんな人達と何かを一緒にやれるのは幸せなことだ。
先日2日間行われた、友部正人さん、花田裕之さん、リクオ with HOBO HOUSE BANDの面々が集まってのリハーサルは、とても充実したものだった。リハーサルであっても、皆がオープンな姿勢で音を交わし合うかえがえのない時間だった。
振替公演の日まで、この感触を忘れずにいたい。この延期の判断を生かすためにもぜひ振替公演を成功させたいと思う。
やりきれなさや痛みを抱えたまま、前を向きたいと思う。心を揉みほぐして、皆と工夫して楽しむことを忘れずにいたい。外からの自由を制限されても、心の自由は奪われたくない。
なんかブログをまとめている内に、ますます振替公演が楽しみになって、前向きな気持ちが戻ってきた感じ。こういう自分の単純さに救われる。
急遽決定した今日18時からのYouTubeライブ配信は、フリー視聴も可能なんでぜひ気楽にご覧ください。バンドメンバーもチャット参加します。オレ達も楽しみます。ホント、いいライブなんです。
配信期間は2月6日(日)まで。余裕のある方は出演者とサムズアップへの収益となる投げ銭をよろしくお願いします。
音楽の灯は絶やしません。
ー 2022年1月30日(日)