2000年9月28日木曜日

2000年9月18日(月)

東北ツアーから帰宅。
これでツアーは一段落。今年の夏が終わった感じ。 年内はこれ以上ライブを増やす予定もなく、しばらくはスケジュールに余裕を持たせる つもり。 なんだか少し前のことが随分と前のことのように思えて、大切な記憶も失ってしまいそ うな気がする。 振り返ったり、立ち止まったり、ぼんやりする時間が少し必要かもしれない。
先月末から9日まで続いたソロツアーの間に体調を崩した。 まず移動日の5日に発熱して大阪の友人宅で一日寝込んだ。翌日にはなんとか熱が下が り京都たくたくにおける友部正人さんのライブのゲストを無事努めた。 ところが今度は9日の早朝、甲府でライブを主催してくれた坂田さんの客人用別 宅に泊 めてもらっている時に左側の背中から腹部にかけて激痛が走りはじめた。これが痛いの なんのって。 それまでも違和感を持ち続けていた場所が痛み出したので、ついにぎっくり腰になって しまったとその瞬間は思った。救急車を呼ぶことも考えたのだけれど迷惑がかかるのでしばらくは脂汗をかき唸りなが ら耐え続けた。こんな余裕のない状態で思いは色々と巡った。後でその切羽詰まった時の思いを振り返ってみると結構興味深く思えた。激痛の最中に今度は我慢 できない程の尿意を催し、這うようにしてトイレに行き、その 後に激しく吐いた。それからまた激痛のなか、しゃがみこんでベットに寄り掛かり、布団に顔をうずめなが ら「痛ない、痛ない」と念仏のように唱え続けた。すると数10分後、本当に痛みがす~っと退いてしまった。さっきまでの激痛が嘘のようだった。奇跡的だと 思った。ありがたかった。一瞬でも敬虔な気分になっていたかもしれない。けれどその直後に生じた感情は疑念と不安だった。ぎっくり腰の痛みがこんなにすぐ に退いてしまうなんておかしい。これは内臓に原因 があり、もしかしたらこの激痛はプロローグに過ぎないのではないか?と考えたのだ。そういうわけで痛みが退いた後も不安を抱えながらツアーを続けることに なったのだが 痛みは再発せず、スケジュールを飛ばすことなくどうにかツアーを終えることができ た。
東京に戻ってからも数日は忙しくて病院に行く暇がなかった。 自分がオーガナイズするイヴェントである東京ミュージックサロン2DAYSを終えた14日にやっと病院で診察してもらうことが出来た。僕の予想は一部、当 たっていた。激痛の原因はやはり内臓にあった。病名は腎臓結石。しかしもうあまり心配することはないとのこと。激痛の最中、トイレに行った際に、僕を苦し めていたカルシウムの石は尿道を通 って トイレに流されたそうだ。 どうやら一見落着。 栄養のバランスのとれた食事を心掛け、カルシウムのとり過ぎに注意するよう言われた。 自分はカルシウム不足だと思い込んでいたので、よく煮干しを買って食べたりしていた のだが逆効果だったようだ。 少し体に無理をさせたようなので、これを機にしばらくゆっくりさせてやろうと思う。
たくさんの誕生日のメッセージをありがとう。 昨日の山形フランクロイドライトでのライブではアンコールのステージで共演者のマリ さん、奥沢さん、飛び入りゲストの桑名晴子姉さん、スタッフのトミー、ミキちゃん お店の方々、そしてお客さんが僕の誕生日を祝ってくれました。 ゆうほさん&のりこさん、バースデイケーキありがとう。フルーツふんだん、適度な甘さでおいしゅうございました。日本酒も美味でした。 感謝。