2000年4月22日土曜日

2000年4月22日(土)

ライブ前日に福岡入り。この日偶然、福岡のイムズホールで高野寛君が弾き語りのコンサートをやっていると いうので学君、松永さんといっしょに観に行く。僕らが会場に着いた頃にはライブはもう後半、弾き語りというスタイルにかかわらずお客さんは総立ち。高野 君、本当に楽しそうにプレイしていた。 強いビートでお客をぐいぐい引っぱって行く場面も印象に残っているけれど、それ以 上にボサノバ風のギターアレンジとささやきに近い唱法で演奏された数曲が印象に残 った。押し付けがましさのない緊張感が心地よかった。
イムズホールを後にして、バンドマン御用達のお店、山ちゃんで軽く飲み食いした後、親不幸通 りにある行き着けの飲み屋、「なべや」へ。このお店は定期的にライブもやっていて週末にはマスターでベーシストのなべさん率 いるトリオバンドによる往年のロックの名曲の演奏を楽しむことができる。
実は前日、お店に電話して、なべさん達の出番の前に演奏させてもらえるようよう頼 んでおいたのだ。
無理を聞いて、気持ちよく演奏させてくれたなべさんとお店のスタッフに感謝。僕達のライブの後に誘っておいた高野君とそのスタッフの皆さんも到着。もう少 し早く来ればセッションできたのだけれど。いっしょに楽しく飲む。しばらくしてなべさんらの演奏が始まる。バンドのグルーヴと集中力が素晴しく、皆いたく 感動。 博多の夜は多いに盛り上がる。

2000年4月21日金曜日

2000年4月21日(金)

先日、朝日新聞に興味深い記事が載っていた。フランスの哲学者サルトルが最近フランス国内で再注目を集めているというのだ。サルトルに詳しいわけでも特別 に思い入れがあるわけでもないのだが、興味を持った のはその注目のされ方だ。
サルトルは元々、人権擁護、社会主義運動などを通してヒューマニストとの評価が一 般であった。ところが最近彼の反ヒューマニスト的な側面にスポットが当たっている というのだ。 反ヒューマニストとして捉える根拠については詳しく書かれていなかったのでよくわ からないけれど、ひとつ上げられていたのがボーボウァール以外に彼女が何人もいた という点。おいおい、そんなことでおおげさに反ヒューマニストなんて言われるんかい?などど 心の中でつっこみを入れつつ、実は結構大切な根拠かも、などと次第に思いを巡らす。
人道主義ーすべての人間に平等の人格を認め、人類全体の幸福を理想とする主義。これって正しい考えだなあと思う一方で、自分の多面 性を肯定していくとこの理想か らはずれる部分が出てくる気がする。ヒューマニスティックなにおいのぷんぷんするミュージシャンっているけれど、最近 そういう人やそういう表現に接すると少しつらく感じる。自分にも同じ要素があるこ とを自覚しているから余計に過敏になるのかも。そういうところからは以前より距離 を置きたいと思っているのだけれど、これって時代の空気に流されてるのかも。
自分の内面は案外複雑に入り組んでいて、どろどろしていたりする。引き裂かれ矛盾 している部分も多々有る。そこに足を踏み入れてみると自分がそんなにいい奴ではな いことも分かる。 そういえば浜崎あゆみが「いい人って、どうでもいい人みたいね~」って歌っていて どきっとしたことがあったなあ。 いい人がやってるロックなんて苦味のないコーヒーみたいなもんやな。
最近、自分がやってることはロックですというのも気がひけるというか、どうでもいい けど、ロックって何? というふうに思いは巡って行くわけです。
自己矛盾を無理に否定もせず肯定もせず、それを自覚しながら暮してゆけるだけのセ ンスとユーモアを持てたらと思う。 まじめやな。

2000年4月17日月曜日

2000年4月17日(月)

午後1時頃起床。 昼食の後、送られてきた辺見マリさんのライブビデオを観ながらもう一度、辺見さんの キィーを確認。少し曲の手直しをする。
メールのチェックをして4時過ぎに外出。 まずは笹塚の紀伊国屋で立ち読み。 そのあと近くの茶店で歌詞づくり。 9時頃に一度帰宅。 すぐに近所の居酒屋へ。軽く飲んで食う。11時半頃帰宅。 風呂入って、しばらくだらだら。 これからがまだ長いんだよね。

2000年4月16日日曜日

2000年4月16日(日)

水戸でのマキさんのライヴから帰宅。 昨夜のライブはメンバー間ではかなり点数の高い内容。
さっき上野常磐線のプラットホームでジミースコットをみかけた。
ジミーは今日、僕らと入れ替えで水戸でライブがあるのだ。「ヘ~イ、ジミー!」って声をかけたかったな。

2000年4月11日火曜日

2000年4月11日(火)

いやあ~ヒックスビルとのジョイントライブは実に楽しかった。あんなに気持ちの良いセッションはなかなかないよ。いい形で彼等と再会できたことがとても嬉しかった。
それからこの日のDJ八木さんの選曲、愛情と思い入れをたっぷりと感じた。八木さんにはさまざまな顔がある。あるときはカメラマン。あるときはライター(今月 号のクイックジャパンで20ページにわたるどんと特集を八木さんが担当してるそう。 近日発売。)。で本職はデザイナー。とにかく鼻の効く人で、面白そうな場所にいつも 顔をだしている印象がある。いつまでもとんがり続けるヒップで懲りない不良オヤジだ。 打ち上げの途中でソロCDのジャケットの打ち合わせをする。 いい感じに仕上がってきた。 お楽しみに。

2000年4月5日水曜日

2000年4月5日(水)~6日(木)

ヒックスビルとのリハーサル、とても楽しかった。 彼等と音を交すのは実に8年振り。 音も弾んだけれど、話も弾んで休憩時間のやたら長いリハーサルになった。
昼過ぎにバンバンバザールの武田君から電話。ジロキチでライブがあるので遊びに来て 何曲かピアノを弾かないかとのこと。残念ながら夜に仕事が入っていた。
夜7時半から赤坂にあるスタジオでポッカコーヒーのCMのナレーション録り。録音開始15分程であっけなくOKテイクが出る。オンエアーは4月半ばから始まるそう。 このCMの監督さんが話してみるとかなりのプロレス者であることが判明。 音楽の趣味も合い初対面 にもかかわらず意気投合。 スケジュールの調整ができれば南佳孝さんのライブをいっしよに観にいく約束 をする。 10時に下北沢で柳ちゃん(柳原陽一郎)と待ち合わせ。 彼とじっくり飲むのは久し振り。 最近、注目している日本の女性シンガーの話をしていたら、イノトモ、つじあやの、 玲葉奈など二人とも共通していて面白かった。柳ちゃんは5月にイノトモさんと共演するそうなので紹介してもらう約束をする。 僕は先日偶然、玲葉奈と知り合ったので彼女をいつか柳ちゃんに紹介しょう。
同じ店にたまたまKYONさんが飲みに来ていたので途中から合流。どんとの追悼ライブに関する打ち合わせをしていたそう。8月に日比谷野音で開催される予定とのこと。 どんとのこと、某女性シンガーの話、いろ恋話などで盛りあがる。 閉店まで飲んで酔う。

2000年4月4日火曜日

2000年4月4日(火)

2日、吉祥寺スターパインズカフェでのピアノマンナイトは大盛況。僕自身とても楽しめたし、良い刺激をもらった。ただ気になった点が一つ。立ち見のお客さんのなかでステージがほとんどみえなかったという人が結構おられた ようなのだ。この点は次回、解決されるだろう。今回見えなかった人、ごめんなさい。トミー他スタッフのみんな、お疲れです。またよろしく。

3日にマキさんのスタジオライブのテレビ収録があった。スペースシャワーは音楽専門の衛生だけあって、他の局よりは音にこだわっているよう で、録音にマルチテープを回していた。とてもクリアーな音で皆の演奏が聴こえて新鮮だった。 ヘッドホンから聴こえるマキさんの声は、いつもより細かいニュアンスが伝わってきて色気を感じた。

今日は午後から9日のライヴに向けてヘルツとヒックスビルの合同リハーサル。 楽しみ。