都議選で最も印象に残った一つは、安倍首相が秋葉原での応援演説で自分に対する「辞めろ」「帰れ」コールに向けた、「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」という発言だった。
「こんな人たち」とは、自分への批判者なのか、あのようなコールをする人達にのみ向けた言葉なのか、あるいは両者を含むのか、解釈は幾通りも考えられるだろうけれど、自分は、安倍首相のこれまでの言動も踏まえた上で、あの発言を以下のように受け取った。
「すべての国民の責任を負うべき総理大臣という立場の人が、政権に批判的な国民を敵視している。」
真意はどうであれ、安倍政権に対して批判的な立場の人間ならば余計に、あの発言をこのように受け取っても仕方がないんじゃないだろうか。
ただ、一方で、あいまいさを含んだ事柄を、一つの観点のみで切り捨ててしまう姿勢は、つつしまなければとも思う。そういった態度こそが、安倍晋三という人に抱く違和感の一つであると同時に、受け入れたくない時代の流れだと感じている。
自分にとって安倍政権は、2極化と独善の流れを象徴する存在だ。その流れに染まることなく、自分を保ちたいと思う。
ー2017年7月4日(火)