ライブ再開の1回目、ソーシャルディスタンスを心がけての通常とは違うライブということで、少しの不安を抱えながらのライブ当日。
JRに乗るのは3カ月ぶり。車内は普段より空いていて、京都から和歌山までの移動がいつもより長く感じられた。
ちょっと気構えてオールドタイムのお店のドアを開けたのだけれど、マスターの松本さんと音響の中谷君が、ごく普段通りに迎え入れてくれたので、拍子抜けした。
長年通い続けた、いつものオールドタイムと変わらない風景。リハーサルが始まったら気負いが薄れていった。
ライブに、やりにくさや違和感はほとんど感じなかった。それどころか、これまでのオールドタイムの中でも、特別に会場の熱量が高いライブになった。
ソーシャルデシスタンスが、余計に、会場の一体感を高める効果をもたらした気がする。制約があるからこそ、会場の「思い」がより強まった。
この状況の中で、ライブを楽しみに待っていてくれる人達がいることが本当に嬉しく、ありがたかった。
ライブは毎回毎回が「特別」なんだと、あらためて思った。場を受け入れ、その日その場所だからこそのライブを目指すのが自分の信条。そういう意味では、昨夜のライブも「通常」だという逆説が成り立った。
配信ライブでの「気づき」や、これまでの様々なシチュエーションでのライブ体験が、昨夜のライブにも生きた気がする。
オールドタイムは、この先もライブスケジュールが埋まっておらず、通常営業に戻る見通しが立っていない。マスターの松本さんは、このコロナ禍でたくさんの負債を抱え、とっくに申請済みの持続化給付金もいまだに振り込まれない苦しい状況の最中。
それでも、松本さんは、このコロナ禍での気づきや、これらからについて語り、自分の前では、明るく前向きな振る舞いを崩すことがなかった。
自分達ツアー・ミュージシャンはこういう人達に支えられて、成り立ってきた。
地べたと繋がるこのライブ文化を、これからも皆と一緒に守ってゆきたいと思う。自分達が支えようという意思を持たなければ、この文化は廃れてしまうだろう。
「通常」にして「特別」な夜だった。
ライブハウス最高!
ー 2020年6月22日(火)
〈リクオ・観客ありライブ・スケジュール〉
「リクオ&ピアノ 2020」
●7/5(日)名古屋市・オープンハウス
前売¥3500 開演18:00 限定30名(要予約)
メール予約(0時より):info@openhouse-imaike.com
電話予約(17時より):052-753-4300(オープンハウス)
●7/10(金)長野県駒ヶ根・G-Studio NIRVASH
オープニングアクト:TERRY
前売/予約¥3,000 開演t19:30 限定20名
メール予約:info@nirvash-kmg.com
(問)090-3406-0329
●7/11(土)京都・拾得 tel 075-841-1691
前¥3500 開演18:30 限定25人(要予約)
メール予約:http://www2.odn.ne.jp/jittoku/yoyaku.htm
●7/21(火) 四日市市・VEEJAY tel 059-351-7440
前売り¥3500 開演20:00
ご予約&問い合わせ
veejay 059-351-7440 090-3381-7139
ライブ詳細:http://www.rikuo.net/live-information/
〈リクオ・オンライン配信ライブ・スケジュール〉
●6月25日(木)[Piano Singers]
出演:リクオ / 伊東ミキオ / 椎名純平
会場:吉祥寺・スターパインズカフェ (STAR PINE'S CAFE)
配信開始:20:00(開場19:30) チケット代:¥2500
購入および詳細:https://tiget.net/events/93175