自分のところへも知り合いミュージシャンからそのバトンが何度か回ってきたのだけれど、その都度、丁重にお断りさせてもらっている。
コロナ禍の世の中を明るくする好企画だと理解しつつも、自宅からの配信に関しては、誰かに促されてやるのではなく、まずは自発的に発信したい思いがあり、それ以前の配信は控えておきたかったのが一番の理由だ。
せっかく自分を選んでもらったのに、断ってしまうことに心苦しさも感じたけれど、自分のタイミングを優先させてもらうことにした。
まわりの状況も自分の心持ちも変化してゆくので、1週間後には考えや態度が変化して、誰かのバトンを受け取っているかもしれないけれど(それもよしとしている)、今は、持て余しがちな感情に向き合いながら、一つ一つの発信を丁寧にやっていきたい気持ちが強い。
しばらく遠ざかっていたブログを更新するようになったのも、そういった思いによる。
振り返れば、この2ヶ月の間で、新型コロナウイルスに対する自分の考えや態度は随分変化した。多分、ほとんどの人と同様、2ヶ月前の自分は楽観的で、ここまでの状況を予測することはできなかった。
このコロナ禍では、状況に応じて自分の考えや行動を柔軟に変化対応させてゆくことも必要だと感じている。
ツアーから離れ、京都の部屋にこもる生活を始めてから、既に一月近くが経過した。
ツアーに出ていた頃に比べると、95パーセント以上の外出制限が続いているけれど、思っていたよりはこの暮らしに適応できている気がする。
この1ヶ月は、心身をメンテナンスしながら、想いを巡らせる時間を大切に心掛けた(お陰でツアーに出ていた頃より体調が良い)。同時に、ここ最近は、長期戦を想定しながらの具体的な準備にも入った感じだ。
今週中には、自宅でのピアノ弾き語りによる新曲の収録を行って、自身のYouTubeチャンネル「rikuonet」を通して、近日中に公開できたらと思っている。
動画撮影のための3脚や録音機器なども既に購入済み。ピアノの調律もバッチリ。部屋のお片付けはそこそこ。
2週間前にはYouTubeチャンネル収益化の申請を行い、先日認可が下りたばかり。一様、ユーチューバーへの道が開かれたわけだ。今後、YouTube機能の一つであるSuper Chatなどを使ったライブ配信も考えてみたいと思う。
なので、みなさん、チャンネル登録をよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/user/rikuonet
来週4月29日(水祝)には、自分が暮らす京都一乗寺のミュージック・バー、Norwegianwood(ノルウェイジャンウッド)での無観客有料配信ライブも決定した。ツアーから離れて以来、久し振りのライブ。この1ヶ月の想いを2時間のステージに凝縮させたいと思う。
チケット購入→ https://twitcasting.tv/c:dop2020/shopcart/3661
今後は、配信ならではのライブのあり方を探ってゆくつもり。
もちろん、一番の願いは通常のライブができるようになることだけれど。
今は、離れた場所で、いつも来てくれるお客さんや応援してくれている人達、そして、まだ出会ったことのない人達とも繋がり合って、一緒に楽しめる手立てを考えてゆこうと思う。
自分にとっては、新しい試みばかり。この状況下でも、音楽を通じて、不安と期待の中に身を置けるのは幸せなことだ。
ー 2020年4月24日(金)