2010年8月31日火曜日

老若男女が集まる

山形県川西 ライブスペースJam 
 前日の郡山ライブに遊びに来てくれた知人のテリーが、米沢まで自家用車で送ってくれる。
 福嶋から峠を超えて米沢方面へ下る。気温はまだまだ高いのだけれど、路肩では既にすすきが群生していて、秋の気配も感じられた。
 米沢からは2車両の米坂線に乗って川西町へ。のどかな田園風景に心が和んだ。
 この日のライブ会場JAMは、4年前にリリースしたソロアルバム「セツナウタ」の録音場所でもある。オーナーの片倉さん夫妻と元気に再会。
 JAMでライブをやらせてもらうときは、グランドピアノにマイクを立てない。ピアノの音だけでなく、とにかく会場全体の響きが素晴らしいのだ。
 JAMのライブは、お客さんが飲食持ち込み自由。このスタイルが会場の空気を、よりリラックスさせる。
 ライブには幅広い世代のお客さんが集まった。まさに老若男女。こういう客層は地方ならでは。この日は、始めて自分のライブを観るお客さんも多かったようだ。楽しく演れた。
 打ち上げでは、JAMのピザ釜で焼かれたピザをいただく。これが絶品。ピザだけでなく、川西ではホントいつも美味しいものばかりいただいている。
 打ち上げには、シンガポールから家族で川西町に移り住んで来た男性や、上海から研修でやってきた女性も参加。シンガポール人男性に、越していた理由を訪ねてみると、「とにかく食べ物が美味しいのが一番」との返事。
 川西町、また戻って来ます。

2010年8月30日月曜日

郡山にて

郡山 ラストワルツ
 今日から東北4ヶ所ツアー。郡山もまだまだ暑い。
 約1年半振りのラストワルツ。自分がラストワルツに始めて来た頃から、ずっとお店の看板娘だったMちゃんの姿を、この日は見ることができなかった。引っ越して、新しい仕事に就いたのだそう。そういう時がきたんだなあ、時はうつろうんだなあと。
 昨夜に完成したばかりの新曲をリハーサルで歌っていたら、マスターの和泉さんが「いい曲だね」と言ってくれた。本番でも歌ってみた。はじめてにしては、 よく歌えたように思う。
 この夜のライブはリピーターのお客さんが多かった。ライブの後、「10数年振りに『胸が痛いよ』を聴けて嬉しかった」と話かけてくれたお客さんがいた。考えてみれば郡山には、もう17年通い続けているのだ。

2010年8月29日日曜日

曲ができた

 夜更けに曲が完成した。とても嬉しかった。
 心が浄化されたような気分。
 曲作りは楽な作業ではないけれど、その完成に至るプロセスが、自分にたくさんのものをもたらしてくれる。
 また作るぞ。

湘南海岸の夕暮れ


2010年8月26日木曜日

横浜でFM出演、六本木でダン.ペン

 NHK横浜のFM番組「FMサウンド★クルーズ」が、50分間のリクオ特集を組んでくれて、番組に生出演させてもらう。パーソナリティーの船本由佳さんは、学生時代からオレのライブに通ってくれていたのだそう。
 こんなふうに思い入れを持って特集を組んでもらい、ほんとミュージシャン冥利につきる。9.11江ノ島開催「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL」のこともたっぷりと話させてもらう。
 
 番組出演の後は、ササザンソウルの立役者、ダン.ペン&ボビー.エモンズのライブを観るために六本木ビルボードライブへ。会場では、伊東ミキオくん、三 宅伸治さんらと同じテーブル。他にも、カーネーションの直枝さん、ハープのコテッちゃん等、多くの知り合いミュージシャンに会う。
 ほんと素晴らしいライブだった。70歳を越えて、今の2人だからこそかもし出せる色気、味わいを感じた。音楽とともに年を重ねることは、ほんとに素敵なことだなと心から思えた。
 ライブの後、気持ちがすごく浄化されているのに気付いた。少し心の余裕をなくしていたようだ。

2010年8月23日月曜日

渋谷HMV閉店に思う

 渋谷HMVが閉店した。ショップでCDやDVDだけを売る時代は終わったのかもしれない。
 これからはCD、DVD以外の商品アイテムを多様化させたお店が生き残ってゆくのだろう。大型店だと、アメリカのアメーバ.レコードや、ヴィレッジバン ガードのあり方が今の時代に即しているようだ。どの音楽業種も、その業種だけでは成り立たない時代になったのだと思う。

 カフェだけれど、ライブもやり、CD、書籍、雑貨も置いて、レーベルもやる、自分達のセンスを頼りに発信してゆく。ライブで各地を回っていて、そういう 意識を持ったお店や、人が増えてきていると感じる。個人が情報を発信できるようになって、随分と時代が変わったのだと思う。
 自分のように草の根のネットワークを頼りにしているツアーミュージシャンは、そういう人達や場に支えられて活動を続けてる。「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL」に関わるようになったのも、そういう人達からの影響が強い。

 とにかくオレは、変わらず実演販売にいそしみます。毎日実感頼り。

2010年8月21日土曜日

ケイやん、崇君と江ノ島ゴミ拾いに参加

 「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL」を主催する「海さくら」が毎月江ノ島で行っているゴミ拾いに、フェスの出演者でもあるウルフルケイスケ君、谷口崇君と共に参加。気温は30°を超えていたけれど、吹く風は心地よく、気持ちがよかった。
 ゴミ拾いの後は、「海さくら」主催者の古澤君が、ケイスケくん、谷口君、オレの3人を連れて、フェスのメイン会場である展望台下サンセットテラスをゴー ルにして、島内を案内してくれる。古澤君の江ノ島解説が素晴らしかった。彼との出会いが、自分が湘南に越して来る大きなきっかけになったのだ。
 展望台から降りた後は、江ノ島入り口にある温泉、エノスパでゆっくりと湯につかる。露天風呂から海越しに見る夕陽が素晴らしかった。このエノスパ前の広場がファンファーレLIVEの会場。
 風呂の後は、島内にある食堂、井上で食事。海の幸をたっぷりといただく。
 江ノ島満喫の1日。

2010年8月20日金曜日

藤沢のバーで深夜に演奏

藤沢 Bar Cane's アップライト.ピアノこけら落としライブ
 藤沢にあるミュージック.バー、ケインズが、お店にアップライト.ピアノを入れたことを記念して、急遽こけら落としライブをやろうということになり、深夜から演奏。
 集まったのは、ほとんどお店の馴染みのお客さんばかり。まずは11時から地元の若いミュージシャン達が演奏。ピアノとペダルスティールによるデュオが新 鮮だった。どの演奏者からも、音楽に対して、とても誠実な姿勢が伝わってきた。オリジナル曲もそれぞれにらしさがあった。
 自分の出番は日付が変わってから。こういう時間帯に、こういうバーで演奏するスタイルは大好きだ。自分の中のワイルドネスや色気が増すような気がする。最高に楽しくて、リアル! 
 ライブの後は朝方までDJ大会。最近、パソコンにDJソフトをダウンロードしたばかりなのだが、これがほんと優れもので、使っていて実に楽しい。ツアー中の打ち上げでも多いに活用できそう。
 この日も9.11開催「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL2010」のチケットを手売り。結構売れた。

2010年8月17日火曜日

山口洋&おおはた雄一

 京都の実家からの帰り、横浜サムズアップに寄って、山口洋とおおはた雄一のジョイントライヴを観る。
 間を取り、音を立体的にとらえて響かせることに自覚的な二人によるセッションは、一期一会のときめきに満ちていた。サポートのリズム隊も素晴らしかった。
 9.11(土)江ノ島開催の「UMISAKURA MUSIC FETIVAL2010」に2人が参加してくれることもあって、ライブ後は物販コーナーに自分も立って、フェスのチケットを売らせてもらう。
 期待以上にチケットが売れて、嬉しかった。
 9.11は出演者同士によるセッションが大きな見所。この日にしか作り出せない最高の共鳴空間を演出するつもりです。ぜひご参加下さい。

2010年8月15日日曜日

楳図かずお展に行く

 京都の実家に帰る前に、梅田で、楳図かずおデビュー50周年記念展覧会「楳恐」を観に行く。期待以上の面白さ。
 マンガに熱中していた小学生の頃の感覚を思い出した。
 マンガの立ち読みをして、本屋を出た直後の、あの余韻を引きずった感覚、視界に入る世界がまるで今迄と違って見えて、何か焦点が合わないような不思議な気分にしばらく浸り続けていた、あの頃の感覚を思い出した。
 そう言えば、幼い頃はどこにいても、すぐ空想にふけってしまう癖があった。通知表の中で担任の先生に、「教室でぼ~っとしていることがある」って書かれ たりしたなあ。今思うとあれは自分にとって、結構大切な時間だった気がする。今も茶店でお茶しながら、外の景色を眺めたりして、ぼんやりと物思いにひたる のが好きだ。
 楳図作品を色々と読み返したくなった。

2010年8月12日木曜日

8/12(木)~14(土)南紀白浜で骨休め

 南紀白浜にある知人の別荘に3日間お邪魔して、ゆっくり休養。
 特に何もせず過ごす。すごくよく寝たなあ。身体だけでなく心の休養にもなった。K夫妻に感謝。
 

2010年8月11日水曜日

京都磔磔~夏の里帰りライブ~

京都 磔磔 
「リクオ&ピアノ」~夏の里帰りライブ~
 この日の湘南は、湿度が低く、空が澄んでいて、吹く風がさわやかだった。真夏に、秋の気配さえ感じた。
 が、京都の気候は全く違っていた。京都駅のプラットホームに降り立った瞬間、むあ~っとした熱気に包まれた。秋の気配など微塵も感じられない蒸し暑さ。これぞ故郷京都の夏。

 この日のライブ会場、磔磔は、オープンしたのが1974年。京都のみならず日本のライブハウスの老舗と言ってもよい歴史のあるお店。
 自分は、大学を卒業してCDデビューするまでの間、このお店でアルバイトをさせてもらっていた。ネヴィルブラザーズ、デビィッド.リンドレー、アルバー ト.キング、バックウィート.ザディコ、シュガー.ブルー、ボ.ディドリー、ウイルコ.ジョンソン、ジョアン.ボスコ、スクリーミング.ジェイ.ホーキン ス 、エーモス.ギャレット、ダグ.サーム、ダーティー.ダズン.ブラス.バンド、デヴィット.ティー.ウォーカー、ジェームス.ギャドソン、ボ.ガンボス、 有山じゅんじ、憂歌団、山口富士夫、ダウンホームスペシャルetc.この場所でホントに素晴らしいライブをたくさん体験させてもらった。
 今でも磔磔のドアを開ける時は、少しドキドキする。磔磔は、自分にとって帰ってくる場所であると同時に、いまだに憧れの場所でもあるのだ。

 この日の開場前のリハーサル時間は、自分にしては随分と長くなった。磔の磁場の強さ、音の良さにインスパイアされ、リハーサル途中から、やりたい曲や新 しいアレンジが色々と思い浮かんできてしまい、なかなか終わらせることができなくなってしまったのだ。リハーサルでこんなにときめいて調子に乗るなんて、 あまりないことだ。

 磔磔で弾き語りワンマンをやるのは随分と久し振りだった。そのせいなのか、とても新鮮な気持ちで演奏することができた。集まってくれたお客さんからも、たくさんの力を受け取った。理想的にエネルギーが循環したように思う。
 アンコール最後の3曲は、清志郎さんバージョンの「イマジン」「デイドリームビリーバー」と続けて、有山じゅんじさんの「ウーララ」で締めた。
この日のアンコールがこんな選曲になるなんて、磔磔に来るまではちっとも考えていなかった。
 磔磔ならではの、思い入れたっぷりのライブになった。さまざまな繋がりの中で、今の自分が存在していることを、ステージ上で、はっきりと実感できた。
 お盆直前という時期が、この日のライブに与えた影響も大きかったかもしれない。あちらの世界とも繋がっているという感覚がいつもより強かったように思う。

「精神のリレーは死んだ人とリレーをやっている。精神を共有してリレーして、それをつなげなきゃ誰かに。」ー埴谷雄高。
 
 故郷でこういうライブができて嬉しい。

 明日からは盆休み休暇。ゆっくりと骨休めする予定。

2010年8月9日月曜日

清志郎さんからのプレゼント

「これからどこへ行くのやら」
みんなが大好きな清志郎さんをみんなで楽しもうというイベントです。
【会場】代官山 晴れたら空に豆まいて
【出演】 梅津和時&リクオ/ワタナベイビー/東京ローカル・ホンク/SIO
[トーク・ゲスト] 翁長裕(写真家)
 プロのミュージシャンとしての活動を始めてから数年で、煮詰まった。現状を打破するために、今迄の自分を捨てて、変わらなきゃだめだと思った。 その過 程で、それまで付き合いのあった人達、お世話になった人達、影響を受けた人達との関係が疎遠になった。梅津さん、清志郎さんとも、疎遠になった。
 キャリアを重ねて、序所に余裕や自信が身に付くにつれて、いろんな人達とも再会を果たす機会が増えた。昨年は梅津さんと再会を果たして、久し振りに共演させてもらった。清志郎さんとも、またいつか接点が生まれるんじゃないかと勝手に思っていた。
 もっと前から素直になれたらよかったのだけれど、仕方がない。
 この日、梅津さんとのデュオで「イマジン」「春の嵐」「胸が痛いよ」「すべてはAllright」の4曲を演奏した。アドリブ要素の多いセッションで、とてもインスパイアされた。
 ライブの後に梅津さんが「リクオと演奏するのは楽しい」と言ってくれたのが嬉しかった。
 ワタナベイビーとは初対面だった。挨拶を交わしたときに、彼が「やっと会えましたね」と言ってくれたのが嬉しかった。自分も同じ気持ちだったのだ。彼の 演奏を客席から見ていて、ピアノを弾きたいなと思った。ワタナベイビーならではのセンスを感じさせる、楽しいステージだった。
 清志郎さんから出会いをプレゼントしてもらったような気がする。

2010年8月7日土曜日

包容

岡山 モグラ(MO:GLA)
 午前中に湯田で温泉につかってから、岡山へ移動。
 モグラはもう10年通い続けているお店。
 アンコールを終えて楽屋に戻ったら、オーナーの福武さんが涙目でやってきて、ライブの感想を述べた後に、がっちり握手、そして包容。
 打ち上げではひたすら焼酎を飲み続けて、心地よく酔う。

 歌うことに飽きない。イメージがわいているので、そこにもっと近づきたい。

2010年8月6日金曜日

幸せのオーラ

山口市 月光荘 
 小倉から在来線に乗って、ゆっくりと次のライブ場所、山口市湯田温泉に向かう。ほっとする乗り心地。乗り込んで来る中高生が都会に比べると随分と素朴。おじいちゃん、おばあちゃんも多い。なんだか懐かしい風景。
 湯田温泉に着いたら、まず湯につかる。貸し切り状態。あ~、いいお湯。温泉街のちょっと寂れたもの悲しい雰囲気、ゆるい空気感は、自分のような旅の人間にとっては居心地が良い。
 この日のライブ会場、月光荘はオーガニック料理のお店。昨年5月に訪れた時は、お店をやっている田中夫妻の婚姻届の証人として判を押すために、実印を持参した。
 二人は一昨年、自分と山口洋のジョイントライブを小倉まで一緒に観に行ったことがきっかけで付き合い始め、昨年結婚。今年の9月には2人の赤ちゃんが生まれる予定なのだそう。いい感じの2人を観ていると、こちらも嬉しくなる。
 人の縁をつなぐことで、自分も幸せを分けてもらってる気がする。誰かのストーリーに自分も少し参加しているという実感は、自分に生き甲斐のようなものを 与えている。疲れている時は、人との関わりが煩わしく思える時もあるけれど、結局自分も人が好きみたいだ。
 笑顔で埋め尽くされたライブだった。2人の幸せのオーラが、この日のライブに影響を与えたように思う。

2010年8月5日木曜日

小倉にて

福岡県小倉市 UN kokura
 この日のライブ会場UNは、新宿ロフトに代表されるようなロックバンド系のライブハウス。壁が落書きだらけ。
 こういうライブハウスの場合、PAが、音のでかいロックバンド用にイコライジングされていて、壁には吸音がほどこされていることが多いので、空気感、響きのあるアコースティックな音作りが難しい場合が多い。
 UNの音響もやはりそういう傾向にあったのだけれど、若干19歳のお店のPAスタッフ君と、この日のライブをブッキングしてくれた松居君が、リハーサル 時から、こちらの要望をふまえて、音作りに真摯に付き合ってくれたので、予想以上にいい音に仕上がり、本番では気持ちよく演奏させてもらえた。
 ライブ後に店長さんから「うちの店以外でもいいので、何度でも小倉に戻って来て下さい」と言われて、ありがたいなあと思った。またUNでもやらせてください。

2010年8月3日火曜日

大分アホ乗り

大分 AT HALL(アト・ホール)
front act: 二宮綾子
 大分駅のプラットホームに降り立った瞬間、むあ~っとした熱気に襲われた。なんじゃこの暑さは。まさに猛暑。
 
 この日のライブの主催者は、大分で多くのDJイ&ライブベントを主催しているマボロシバーのマスター、マチオ君。なかなかのイケメン。彼の主催するイベ ントには酒飲みが多く集まる。この日もそうだった。リピーターのお客さんも多くて、ホームに帰って来たような暖かさと、真夏の解放感が充満したライブに なった。
 アンコールでは、オープニングで歌ってくれた二宮綾子と二人で「スローバラード」と「You've got freind」を演奏。いいセッションだった。
 二宮綾子の歌は、生々しい。醜さややるせなさに向き合うことで生まれる美しさがある。前回に聴いた時よりも透明感がまして、無垢な印象を受けた。少し、救われたような気持ちになった。
 ライブの後もそのままAT HALLで打ち上がり、DJ大会で多いに盛り上がる。オレもDJをやらせてもらう。ピークはパフュームの「チョコレイトディスコ」!みんな、アホばっかり。楽しかったなあ。

2010年8月2日月曜日

延岡初上陸

宮崎県延岡市 アジアフード いち
 自宅を午前8時半に出て、電車と飛行機を乗り継ぎ、延岡に到着したのが午後3時半。なかなかの長旅。南国ならではの強い日差し。暑い!
 延岡を訪れるのは初めて。人口13万人程。旭化成の創業地工業群がある企業城下町。ライブ会場の「いち」は1階が焼き肉屋で2階がアジアンフードのお店。ライブは2階で行われた。
 マスターの溝部さんは、延岡で有山じゅんじさんや木村充輝さん等さまざまなツアーミュージシャンのライブイベントを企画している。オレとは同じ学年なが ら、3人の子持ちで既に孫までいるんだそう。話していて、「この人はホントに人が好きなんだなあ」と思った。
 ツアー暮らしの中で、人の話を聞くのが好きになった。さまざまな人生のストーリーに触れることで、自分の気持ちが少し軽くなってゆく気がする。
 客席は満席になった。いつもよりもかなり男性比率が高くて、会場は野太い歓声に包まれた。フリードリンクということもあって、酔いが回ったお客さんも多かった。かしこまった空間よりもこういう乗りの方が楽しい。
 ツアー初日、いい夜だった。