2008年9月22日月曜日

一隅を照らす

白石市八幡町 カフェミルトン
 白石に入る前に相馬に寄って、森田レコードの森田さんと落ち合う。まずは知り合いのイタリアンレストランでランチ。その後、相馬市内にある露天付き温泉で、湯につかりながら森田さんとゆっくり語り合い、余裕を持って白石に向かう。

 ミルトンは今年の3月山口洋と一緒に訪れたのが最初。ママとマスターと知り合ってまだ1年も経っていないのに、もう長い付き合いのような感じ。
 ミルトンは自分にとって“襟を開きつつ、襟を正す場所”という感じ。すごく居心地がよくってリラックスできる場所であると同時に、ライブ中は表現者にとって必要な緊張感と集中力を与えてくれる空間でもあるのだ。
 この場所には不純なものがない。ミルトンでは開店から10数年の間ひたすら、音楽文化と人の繋がりを愛し、守り、拡げてゆくという美しい試みが続けられてきたのだろう。その積み重ねがこの日の理想的な共鳴空間に繋がったに違いない。
 こういう場で演奏できることは幸せだ。
 日本各地にこういう素晴らしい場所が点在している。音楽を愛する多くの人達が、それぞれの辺境の地で「一隅を照らす」試みを続けていることを、自分はツアー暮らしの中で知ることができた。そういった人達がゆるやかに連帯できればと思う。
  11月には沖縄那覇で「カフェミルトンへのサウダージオキナワ2008」というライブ.イベントが行われ、自分や山口、下地勇君らウチナンチュウ、ヤマト ンチュウ入り交じった歌唄いが出演する。この日は日本各地から、音楽と人を愛するバカ者達が大勢集まることになるだろう。
 点と点は繋がり始めている。

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