2009年12月28日月曜日

大型フェスに参加して感じたこと

COUNTDOWN JAPAN
場所:東京 幕張メッセ
【出演】佐野元春 & THE COYOTE BAND/奥田民生ひとり股旅//木村カエラ/坂本龍一/PUFFY/Perfume/くるり/etc.

 自分がこういう大型フェスに参加する機会はめったにない。だから現場にいても紛れ込んだような感覚があった。
 「お~、木村カエラがオレの前を通ったわ、顔ちっちゃ!」「パフュームのメンバー、テレビで観るよりかわいいなあ」「渋谷陽一の声、サウンドストリートのままやん」てな感じ。

 館内の音響は想像していたよりもずっと良かった。当日のリハーサルがなかったにも関わらず、ステージ上のモニタリングも素晴らしかった。こういうシチュ エーション、空間でも、演る側がストレスを感じることなく、高いクオリティーの音響を届けることが可能なんだということがわかった。

 佐野さんのパフォーマンスは実に完成されていた。ライブが進むにつれてお客さんがどんどん巻き込まれ乗せられてゆく様を、演奏者でありながら傍観者のように眺めているもう一人の自分がいた。
  タイトなロックンロールショーの最後は、ワイルドに爆発。もちろんバックの演奏者も佐野さんに煽られまくり。メンバー一体で一気に昇りつめてエンディングへ。
 オーディエンスのリアクションも素晴らしく、フェスの楽しみ方をよく心得ている感じ。年齢層も想像したより幅広くみえた。

 純粋にフロントマンのサポートとしてステージに立つのはとても久し振りだった。そこから見た光景や心持ちは、自分のライブのときとはやはり違っていた。 ステージ上で客の視線が自分にないということに、これ程違和感を抱くとは思わなかった。そのことで、集中力の持っていき方が、普段通りにはいかない感じが した。

 自分がCOUNTDOWN JAPANに参加するのは今回が初めて。細部に渡りイベントのシステムが完成されているなあという印象。回を重ねて、そのノウハウが着実に蓄積されているのだろう。
 イベントの規模が巨大化して、システマティックなるにつれて、FACE TO FACEの要素が薄れてゆくのは、仕方がない事なのかもしれない。これだけ規模が大きくて出演者が多いと、もちろん出演者、スタッフが揃っての打ち上げな んてないし、自分達の出番が終われば現場を離れる人達がほとんどのようだ。楽屋もそれぞれ別々。すれ違うことはあっても、その場で積極的な交流が生まれる 雰囲気は感じられなかった。フジロックとかの野外フェスだとまた違った雰囲気なのだろうけれど。
 しかし、このような大型フェスが日本に定着したことで、音楽好きの楽しみが増えたことは確かだと思う。
 気付かされること、感じることの多い1日だった。

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