HIRO T'S 60th BIRTHDAY Daddy‘s Reborn Jam
FM802も名物DJヒロ寺平の60回目のバースデイを祝うパーティーライブ!
【会場】大阪城ホール
【出演】植村花菜/押尾コータロー/SING LIKE TALKING/砂川恵理歌/葉加瀬太郎/馬場俊英/ハンバート
ハンバート/バンバンバザール/広沢タダシ/FRIDE
PRIDE/宮沢和史(THE BOOM)/森山直太朗/リクオ/わたなべゆう/ゆず/BIGIN/平井堅
[SPECIAL BAND]
Green Ball Session [小倉博和(Gt)/井上鑑(Key)/三沢またろう(Per)]
自分が大阪城ホールのステージに立つのは今回が3回目だった。すべてFM802が企画したイベントだ。今回は、大阪FM802の名物DJヒロ寺平さんの
還暦を盛大に祝うイベントに声をかけてもらい、オレとバンバンバザールが、2部構成の1部で他出演者とコラボ演奏するというホスト的役割をまかされた。
このイベントをプロデュースした802の岩尾さんは、とにかくライブの現場によく足を運ぶ人だ。今回のイベントに自分が誘われたきっかけは、ヒロTさん
と自分との関係性によるだけでなく、昨年、岩尾さんが、自分がホストの役割をつとめたライブイベント「大阪うたの日コンサート」と「HOBO
CONNECTION」に足を運んでくれたことが大きいと思う。今回のイベントは、規模こそ違え、自分が関わったそれらのイベントの趣旨や方向性と重なる
部分が多かったように思う。
イベントに参加させてもらうにあたって、百人単位のライブハウスでやっていたイベントと同じ空気、同じやり方を、1万人単位のホールに持ってくること
が、自分にとってのテーマの1つになった。言葉で確認はしていないけれど、バンバンバザールや岩尾さんも同じ気持ちを持っていたんじゃないかと思う。
1万人以上のお客さんで埋め尽くされた大阪城ホールは壮観だった。以前に大阪城ホールのステージに立った時は、客席が随分と遠く感じられたのだけれど、今回は意外に近く感じられ、お客さんの顔も想像していたよりもよく見えた。
パーカッションの中村優規くん、ギタリストのわたなべゆう君、シンガーの砂川恵理歌さん、フライドプライドの2人とは、今回が初対面、初音合わせ。考え
てみると、これだけ初共演の多いステージもめずらしい。たくさんのいい出会いをもらって冥利につきる。
オレとバンバンバザールは基本的にライブハウスでやるのとあまり変わらないやり方で演奏し、ステージを進行した。イヤモニを使わず、モニターに頼り過ぎ
ず、響き、空気感、互いの息遣いを感じとりながら、ある程度流れに身をまかせ、音の会話を楽しみながら、エネルギーの循環につとめた。どのセッションも、
それぞれに違ったよさがあって、とても楽しめた。いろんなスタイルのピアノが弾けた気がする。
「胸が痛いよ」はソロで弾き語った。声が遠くへ響いて広がってゆくような感じは、普段の小さな会場では得られない感覚だった。イベント1部の最後は、
50数名からなる宝塚少年少女合唱団、バンバンバザール、中村優規君が参加して、「アイノウタ」で締めさせてもらった。こんなに大勢の「シャララ」の合唱
を聴いたのは初めてだった。気持ちよかったなあ。
2部のステージのほとんどは客席で観させてもらった。J-POPの前線で活躍する人達が次から次へと登場。それぞれに色があって、最後まで全く飽きるこ
とないステージだった。皆プロフェショナルで、自分の役割を自覚していて、クオリティーの高いパフォーマンスばかりだった。とても刺激になった。
今回のステージは、参加したフロントマンがコラボを交えながら、それぞれ2曲づつ演奏してゆくのが基本的な流れなのだけれど、ほとんどの出演者が、その
前の出演者からしっかりタスキを受け取って、次につないでゆくことを意識しているように思えた。ミュージシャン同士のリレーションがよく伝わるステージ
だった。こういうことが1万人以上のキャパでもできるんだなあと思った。
ミュージシャンだけに限らず人との繋がりを大切にして、ジャンルや世代、メジャーやインディーズの垣根を作らず、自分の感性を頼りにオープンな態度でいい音楽を伝えてゆこうとするヒロTさんの姿勢がよく反映された素敵なイベントだった。
ヒロTさん、おめでとうございます。まだまだ現役でいきましょう!
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