昨日は法然院で毎月開催されている「第339回 善気山念佛会」にお呼びいただき、梶田住職の念仏とおはなしの後に1時間強の弾き語りステージ。
ライブ前に住職のおはなしを会場の入り口横で立ち聞きさせてもらって、少し心が軽くなった気がした。
「何をしたかで自身を評価するのではなく、何をしなかったかで評価する。」
この言葉を覚えておこうと思う。
おはなしを聞いた後、楽屋に戻る廊下の障子に星野道夫と吉野弘の詩が貼り付けてあるのに気づき、足を止める。
星野道夫の「人の心は深く、そして不思議なほど浅い。きっと、その浅さで、人は生きてゆける。」、吉野弘の「世界は多分 他者の総和」というフレーズも、この日のステージに影響を与えたかもしれない。
法然院の静寂と自然美が、それらの言葉に実感を与えてくれたように思う。些細な日常や自然に左右される自分の「浅さ」によってもたらされた心の静けさが、昨日のステージに少なからず影響を与えた。
方丈庭園をバックに、ししおどしの音、鳥のさえずり、風のざわめきに耳を傾け、自然とのアンサンブルを意識しながらのステージは法然院ならではの特別な時間だった。
客席に姉がいて、数年前、晩年の母と姉と一緒に法然院を散歩したことなどが不意に思い出され、少し心が揺れた。
ありがとうございます。いい時間を過ごさせてもらいました。
ぜひまた。
ー2025年6月27日(金)