2025年6月27日金曜日

世界は多分 他者の総和 ー 法然院にて

 昨日は法然院で毎月開催されている「第339回 善気山念佛会」にお呼びいただき、梶田住職の念仏とおはなしの後に1時間強の弾き語りステージ。

ライブ前に住職のおはなしを会場の入り口横で立ち聞きさせてもらって、少し心が軽くなった気がした。
「何をしたかで自身を評価するのではなく、何をしなかったかで評価する。」
この言葉を覚えておこうと思う。

おはなしを聞いた後、楽屋に戻る廊下の障子に星野道夫と吉野弘の詩が貼り付けてあるのに気づき、足を止める。
星野道夫の「人の心は深く、そして不思議なほど浅い。きっと、その浅さで、人は生きてゆける。」、吉野弘の「世界は多分 他者の総和」というフレーズも、この日のステージに影響を与えたかもしれない。
法然院の静寂と自然美が、それらの言葉に実感を与えてくれたように思う。些細な日常や自然に左右される自分の「浅さ」によってもたらされた心の静けさが、昨日のステージに少なからず影響を与えた。

方丈庭園をバックに、ししおどしの音、鳥のさえずり、風のざわめきに耳を傾け、自然とのアンサンブルを意識しながらのステージは法然院ならではの特別な時間だった。

客席に姉がいて、数年前、晩年の母と姉と一緒に法然院を散歩したことなどが不意に思い出され、少し心が揺れた。

ありがとうございます。いい時間を過ごさせてもらいました。
ぜひまた。



2025年6月27日(金)



2025年6月25日水曜日

マーサ社長夫妻の還暦祭

先日、大阪阿波座のカフェマーサにて開催されたマーサ片平社長夫妻の還暦をお祝いする演奏会パーティーに参加した。社長とは学生時代に同じ軽音学部に所属し、4年間一緒にバンドをやっていた仲(社長はドラム担当)。
当時のバンドメンバーや軽音の先輩や後輩、主に学生時代に出会った音楽仲間が多数集まってのステージが、午後1時半から10時近くまで長時間に渡って続いた。

ステージに上がった誰もが、音楽にときめいている様が伝わった。40年の歳月が流れても音楽の魔法は有効なんだと思った。
一度音楽に出会ったら、一時音楽を手放したとしても、音楽は待ち続けてくれているのだ。またこうやって音楽を通じて皆と楽しい時間を過ごせたことを心から嬉しく思った。

楽しさの中には、なんとも言えないビタースイートな味わいも含まれていて、その感覚を誰も言葉にはしないけれど、だからこそ愛おしくて貴重な1日だったのだ。

還暦という機会を生かして、みんなの再会と確認の場をつくろうとした社長の企みを、その場にいた誰もが汲み取って、その思いに共感し、感謝していたと思う。

おめでとう、ありがとう。

ー 2025年6月25日(水)

2025年6月9日月曜日

あれから40年

 7年振りの伊勢・カップジュビー、感慨深い夜だった。

お店のマスターでもある共演者の外ちゃん(外村伸二)とは、学生時代にLittle T&Aというロックンロールバンドを一緒にやっていた仲。当時は彼がボーカル&ギターで自分がキーボード担当。外ちゃんと当時のバンドメンバー達との出会いが自分の音楽人生に与えたは影響は大きい。
昨夜の外ちゃんのステージのバックで演奏した片平(ドラム)と浅川(ベース)は、当時のバンドメンバー。アンコールでは、外ちゃん、片平、浅川、そして地元メンバーの岡野君(ギター)、横山君(ベース)も加わってのバンドセッション。Little T&A時代の曲も2曲演奏。どの曲も当時よりも演奏のテンポが落ちていて、年齢を感じたけれど、演奏しながらこれでいいんだと思った。
お互いがさまざまな思いを抱えながら歳を重ね続けて、40年後にまたこうやって素直な気持ちで一緒に音を交わし合うことができて、ホント良かった。歳を重ねて、それぞれが前より少し優しくなれた気がした。
「やっぱり音楽は最高やな」としみじみ実感した夜でした。
ありがとう、また。









2025年6月6日金曜日

傷つけた記憶

人を傷つけた記憶が蘇ってきて辛く感じることが多くなった。
相手の痛みや経験に対して鈍感であったことを後悔しているし、また繰り返してしまうことを恐れてもいる。
ただ、「自分が悪かった」と単純に片付けるのは違う気がしていて、何を伝えようとして、伝え方をどう間違えたのか、言葉の影響力やリスク、コミュニケーション、関係性のあり方等々、自問し続けている。