2003年2月7日金曜日

2003年2月7日(金)


さぁツアーの始まり。羽田空港から大阪伊丹空港へ午後1時半頃着。
そこから天王寺にある大阪市立美術館へ。今日はこの美術館の中で催される毎日放送ラジオの公開録音イヴェントに参加し、双児の兄弟からなる邦楽グループ「AUN」ライブのゲストとして演奏するのだ。
AUNは同じ事務所に所属するアーティストで、共演は今回が初めて。一度、東京で彼等のライブを観させてもらったことがある。主に三味線と和太鼓を使った 演奏スタイルは、邦楽の型から痛快にはみ出ていて、斬新だった。なによりも二人のつくりだすグルーヴが素晴らしかった。血湧き肉踊らされる感じで、客席で 観ていて自然と体が動いたのを覚えている。
兄の良平くんはミュージシャンの他にカメラマンという顔も持っている。実はオレの新しいアルバム『MELLOW BLUE』と、同日に再発される『ROLLIN'』のニュージャケットで使われている写真はすべて彼の撮影による。とてもいい写真だと思う。弟の公平くん は今年の1月から、オレのパソコンの先生をしてくれている。
つまり最近、この二人にはお世話になりっぱなしなのだ。いい仲間ができたなと勝手に思っている。

天王寺に来たのは久しぶり。リハーサルまで少し時間があったので新世界界隈を散歩する。
美術館から新世界方向に通じる真直ぐな一本道にはホームレズの人達の仮設住宅が軒を並べていて、大層立派な美術館とのギャップが凄い。天王寺界隈は区画整 理が進み、町並みは以前よりも小奇麗になったけれど、その変化に比べて暮らす人々の風情はあまり変わっていないように思えた。短時間で表面だけを見て感じ た印象ではあるが。

美術館の中というのは普通、静かで落ち付いた雰囲気を保っている。この美術館も例外ではなく館内は落ち着いた雰囲気を維持しているのだが、普通と違うのは屋外からカラオケの音がよく響いてくる点だ。
実はこの界隈には露天カラオケがいくつも出店しているので、そこからの演歌サウンドが美術館内にも響き渡るのだ。
日中からおっちゃん、おばちゃんが集まってお天道様の下で飲んで歌っている様は見ていても楽しい。露天カラオケを 楽しめる町なんて日本中でここだけではないやろか?

AUNとの初セッションは新鮮だった。三味線との初共演、異ジャンルとの接触からくる戸惑いとか不安といった感情は全くわいてこなかった。元々異ジャンルという意識もなかったし。次回の共演が楽しみ。何も決まってないけど


























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