2010年5月4日火曜日

神戸長田でライブ

神戸市長田区 Cafe・Bar Dessin ーデッサンー
【出演】リクオ/作人
 神戸のライブハウス、バックビートの店長、西山君の企画で、神戸育ちの若手シンガーソングライター、作人君と初共演。
 ライブ会場のCafe・Bar Dessin は始めて訪れる場所。お店のオーナーさんは障害者の福祉活動に尽力している人で、お店のあるビルの2階は、障害者を対象にした情報誌の編集事務所。そこで働いている人達の多くも障害者なのだそう。

 お店のある長田区は震災の被害が特に大きかった地域。震災以降、家や家族をなくして、たくさんの人達が街を離れたそう。
 駅の回りを歩いてみたのだけれど、新しい建物ばかりが目につくのとは対照的に、道行く人達は土着的で生活のにおいがした。震災以降、地域のコミュニティーはどこまで復活しているのだろうか。

 共演者の作人君は、95年の震災で姉を亡くし、家は全壊、その後家族は離散し、諸事情でホームレス生活を続けるなど、26歳にして、波瀾万丈の経歴の持 ち主。一旦、東京で音楽活動した後、今年になって神戸に戻ってきた大きな理由は、今迄自分の心にふたをしてきた震災体験にしっかり向き合いながら、音楽を やっていくためなのだそう。
 とにかく人なつこくって愛されるキャラクター。どちらかと言うと先鋭的なマニアよりも一般層に響く音楽だと思った。打ち上げで彼から聞かせてもらった ホームレス生活と家族の話は、麒麟の田村を凌ぐインパクトで、しっかりネタとして構成されていた。たくましい若者だ。

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