2003年10月21日火曜日

2003年10月21日((火)苫小牧 アミダ様

北海道6箇所ツアー初日。
色々あって、不安定な心持ちのまま北海道入り。今回も一人旅である。
千歳空港からバスに乗り、北海道の自然を眺めながら苫小牧へ。
このあたりは紅葉真っ盛り。目に写る景色何もかもが物悲しく感じられた。
いにしえの旅芸人や各地を巡礼する僧侶と自分を重ね合わせてみたりしながら、しばし物思いに耽る。
苫小牧に着く頃には雲が晴れて快晴になる。ホテルにチェックインしたらすぐに街を散歩する。
シャッターの降りた店、少ない人通り。取り残されたような町。けれどそれが心地
良くもある。澄んだ青空をながめながらも、心は空(くう)になりきれない。浮雲のように定まらない心。散歩の途中で今日のライブ会場であるアミダ様の前に来たら、2階にあるお店の窓からマスターのつるさんが顔をのぞかせた。
「つるさん!」と声をかけたら、無表情に手を振ってこたえてくれた。約束していた入り時間まで、まだ時間がたっぷりあったけれど、店に入って、つるさんと 二人で雑談する。アイヌのことについて、各地の食文化について、大道芸人ギリヤーク尼崎さんのことについて、俵万智の妊娠問題について等、とりとめなく色 んな話をする。つるさんが少しだけ身の上を話してくれる。旭川生まれであること、バツイチであることなど始めて知る。
「この街には誰もいないから楽だよ」
そう語るつるさんの孤独が今日の自分には心地よい。

★ カウンター の中のツルさん。
ライブが終わったら、つるさんから「君の歌は孤独と鬱の歌ばっかりなんだね」と言われる。打ち上げで街のCDショップで働くSさんから「リクオのような旅暮しは男の憧れだ」と言われる。いつも以上に自分と見つめあう旅になりそうだ
 

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