2005年5月15日日曜日

5/15 (日)

川越市 鶴川座創奏
 西武新宿線に乗って、最終の本川越下車。鶴川座の酒井君が車で迎えに来てくれて、少し街を案内してくれる。川越は元々城下町で、小江戸と呼ばれる程栄えていたそう。通りには古い建物がたくさん残っていて、観光客も多い。蔵作りの街並はとても風情がある。
  今日のライブ会場である鶴川座はそんな街並の一角にある。元々、明治時代に芝居小屋として創業、戦後は数少ない関東に残された歌手の興行の場として栄え、 その後はモノクロ~総天然色~ピンクの映画館になり10年前に閉館していた場所を、地元の酒井君、山口さんらが中心になって、ライブハウス及び各種芸能な どの発信場として今月に再オープンさせたばかり。着いて、びっくり。とにかく趣のある場所なのだ。
 100年以上前の建物なのに加えて、長い間閉 館していて、その間は倉庫として使われていただけなので、改修整備して使えるようにするには、大変だったようだ。予算がないからすべての作業を業者さんに まかすわけにいかず、酒井君らスタッフが自ら改修作業にあたる日々だったそう。
 小屋の中には、映写室が残っていたり、石原裕次郎、赤木圭一郎ら往年の大スターが出演する古い邦画の看板がそこいらにあったり、ピンク映画のスケベポスターが楽屋裏に無造作に置かれていたり、とにかくお宝がいっぱい。いや~、よくこんな場所を残してくれたよなあ。
 キャパは予想以上に広くて、クアトロくらいはある。この地域でライブハウスとして考えれば、広すぎるキャパだけれど、多目的スペースとして考えれば、可能性は広がると思った。
 鶴川座は楽屋も素晴らしい。着替え室あり、横になれる畳部屋あり、ソファあり、トイレは広いと、いたれりつくせり。とにかく演者に対する愛情がひしひしと伝わるつくり。
 ライブには子供からお年寄りまで、さまざまな年代の人が集まった。多分、オレのことを初めて観る人が大半だったと思う。
  最初は、お客さんから様子をうかがわれている感じ。まあ、オレはかまわずいつもの感じ。ところが、3曲目の「ピアノライダー」を演っているところで、突然 ピアノにミュートがかかってしまい、音が極端に小さくなってしまう。さすがにこれではやれないと思い、演奏を途中でストップ。スタッフがあわててステージ に集まる。しばらくして問題は解決。演奏再開。ライブにハプニングはつきもの。
 お客さんも次第に乗りがわかっきて、ライブは後半に行く程盛り上がった。とても素直な反応。いろんなものを受け取りながら、交感しながらのライブ。鶴川座は磁場が強いなあ。
  ライブがはねた後、客席で10数人のスタッフと乾杯。酒井君と山口さん以外はボランティアで集まってくれた人達なのだそう。鶴川座はオープンしたばかりだ けれど、既に多くの人達を巻き込んでいるようだ。地域に密着しながら、ひとつの形にとらわれず、いろんなことにトライしてゆけば、ここはほんと面白い特別 な場所になると思う。
 鶴川座の皆さん、これからも応援、参加させてもらいますよ。よろしく。
 今夜も地元のみんなと飲んではしゃいだ。いや~、調子に乗ったわ。
★鶴川座入り口正面
★小屋に残されている古い邦画の縦看と一緒に撮影。
 

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