2007年12月29日土曜日

多分18年振り

大阪 martha(dinning cafe+goods)
『リクオのスペシャル忘年会2007』
【ゲスト】島崎智子(P、VO)
 この日のゲストの島崎智子ちゃんのあだ名は“こっちゃん”である。本人から由来を聞くと、智子の子をとって“こっちゃん”になったんだという。へんなの。
 ステージ上で、歌う前に目を閉じて集中を高めるこっちゃんの姿がとても印象に残った。ステージでこういう間を作るのは勇気がいるもんである。
  数秒の静寂が続き、客席が息を飲む中、ゆっくりと目を開けたこっちゃんは、目に見えない何かと交信するかのように歌い始めた。その視線は客席よりもずっと 遠いところにあった。そのうちに聴いてる側もこっちゃんと一緒に目に見えない何かと交信しているような気分になった。そうやってステージと客席がつながっ ていった。

 自分にとっては今年締めのライブ。年末らしい開放感のある楽しいライブになった。本編の最後とアンコールで、マーサの店主で ある片平にカフォンを叩いてもらった。彼とは同じ大学で一緒にバンドを組んでいた仲である。人前で一緒に演奏したのは、多分18年振りくらいだと思う。そ れなりに感慨深いものがあった。とても当たり前のように共演できたことが嬉しい。
 アンコールで1曲歌った後は、番外編として、この日PAをやっ てくれていた関西在住のバンドマン&シンガーソングライター、酒井宏樹と、ライブを観に来ていたSGホネオカのチャツピーシマオカにもステージに上がって 演奏してもらう。若い彼らと、20年後も共演できたらいいなと思う。
 
 今年も結局ライブづくしの一年だった。新しい出会い、再会も多かった。出会いとともに、年々別れも増えてゆく感じ。出会うことがなければ、別れることもない。出会いが多くなるほど、哀しみも増えてゆくのだろう。
 ふと“これ以上、誰かと出会う必要があるのかな”と考えたりもする。別れを悲しむだけでなく、出会えたことの歓び、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思う。 

0 件のコメント:

コメントを投稿