2011年5月21日土曜日

5/20(金)「美しい暮らし」とは?ー奄美大島にて

 朝方、ソウルフラワーユニオンwithリクオ被災地ツアーから帰宅。急いで、バックの荷物を入れ替え、再び部屋を出て、羽田空港に向かう。
 機内では、羽田離陸から奄美着陸までほぼずっと爆睡。 
 奄美大島を訪れるのは4年振り。もうそんなに経ってしまったのか。明日のライブ会場ASIVI代表の麓君が、空港まで車で迎えに来てくれる。変わりない朴訥な笑顔にほっとする。
 奄美はとっくに梅雨入りしていて、この日も時々小雨がぱらつく生憎の天気。それでもやはり南国、暖かい。
 奄美市内に向かう車中、昨年10月に奄美を襲った豪雨災害の爪痕である崖崩れが方々で見られた。災害の際に、貴重な情報源として大活躍したのが、島内唯一のラジオ局「デイウェイブ」だったそう。そのラジオ局を4年前に立ち上げた首謀者が麓君。
 車中、カーステからずっとデイウェイブが流れていたのだけれど、とにかくパーソナリティーのトークがゆったりしてる。島唄ばかりが流れる番組があったりして、地域密着で、すごくローカル色がある。
 夕方にデイウェイブの番組収録を2本すまして、夜は麓君と会食。いろんな話で盛り上がる。
 ライブハウス、スタジオ運営、ラジオ局、イベント制作等さまざまな事業に関わってきた麓君が、今度は第1次産業への進出を考えていることを知って、とて も興味深く思った。彼は今、島初のコーヒー豆の栽培にチャレンジしているのだそう。彼がトライすることは、すべてつながっているのだ。
 麓君の会社は、この4年の間に、スタッフも倍増して、規模が随分大きくなったようだ。ただ本人からは、出世欲とか事業欲とか、ぎらぎらした我欲を感じない。何をするにも、島を思う気持ちが、彼の一番のモチベーションになっているのだろう。
 麓君の中には「『美しい暮らし』とは?」という問いかけが常にあるように思える。たくさんの話をした中で、「どんな状況でも『混沌』の部分を残していたい。プロセスを大切にしたい。」という彼の言葉が特に印象に残った。
 麓君のような「美しい暮らし」を探し、実践しようとしている人達を紹介するのも自分の役割の1つかもしれない。

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