数日前、アナログレコードを聴かせてくれるワインバーに飲みに行った。
まだ20代のマスターはかなりのDJ気質。その時の会話や空気に合わせて、1曲ごとにターンテーブルのレコードを乗せ換えてくれる。お酒を飲んで会話するだけでなく、選曲まで楽しめる素敵なお店なのだ。
その夜は、’70年代のシティポップを中心とした選曲だった。
その流れの中で、山下達郎さんの「甘く危険な香り」(https://youtu.be/i_tRS1UtyI4?si=S_I26X_AjhqyJvmf)がターンテーブルに乗った。懐かしさと心地良さにすっかりスイッチが入ってしまい、その後は思いのほか長居して、結構飲んでしまった。ミディアムテンポのグルーヴに身を委ねながら、ベースのリズムパターンの心地良さをあらためて実感した。
80年前後、このベースパターンは一つの流行りだったのだと思う。ティーンエージャーに差し掛かった当時の自分は、そのグルーヴに大人の佇まいを十分に感じ取っていた。
同じ時期に聴いたハーブ・アルバートの「Rise」(https://youtu.be/poqjyn7-GtI?si=LXyRUmUgTX7OGb61)も、「甘く危険な香り」と同じテンポ、同じベースパターンのインスト曲で、ウォークマンで聴くとすごく心地よかったのを憶えている。
当時から、ハーブ・アルバートやボビー・コールドウェルのような耳当たりの良いAORを聴く一方で、同時にザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」やグレアム・パーカーのライブ盤を好んで聴いたりと、その節操の無い音楽嗜好は当時も今も変わっていないなと思う。
同じベースパターンの有名曲を挙げるなら、カーティス・メイフィールドの「Tripping Out」(https://youtu.be/QBgelyLjbdo?si=hV0bjEE7cqMzLIJ0)だろう。聴いた瞬間に、達郎さんの「甘く危険な香り」との共通点に気づいた。
完全に同じベースパターンではないけれど、プロレスラーのハリー・レイスの入場曲「ギャラクシー・エキスプレス」(https://youtu.be/WBcp3y39Gmk?si=U_roMYVZftI9QmbF)も同じ分類に入れていいと思う。NWAチャンピオンの風格にピッタリの曲だった。
他にはボズ・スキャッグスの「Gimme the Goods」(https://youtu.be/olYbjnzBJ4k?si=7tcKJXiwsAUgjua7)や「Lowdown」(https://youtu.be/I-hKBmTAADo?si=1o5EporVEK7ka5Kt)など、調べればまだまだ出てくるのだろう。
そんな風に過去の記憶をたどっているうちに、あのベースパターンを活かした曲が自分でも1曲できた。バンドで演るのが今から楽しみだ!
ー 2026年8月13日(水)