『武田砂鉄 ラジオマガジン』で、ゲストの中島岳志氏が、杉並区長選で再選を果たした岸本聡子氏が掲げるミュニシパリズム(地域主権主義)について、わかりやすく具体的に解説していて、ぜひ皆におすすめしたい内容です。
ミュニシパリズム(地域主権主義)とは、行き過ぎた市場経済や、公共サービスの過度な民営化・市場化による格差の拡大を見直し、「コモン(公共財)」の奪還を目指そうとする動き。
また、選挙(間接民主主義)だけに政治参加を限定せず、日常的な対話や住民投票、住民自らが予算の使い道を提案・決定するなど、直接民主主義的な手法を重視することも大きな特徴。
一部の強い人たちに政治を任せるのではなく、多様な意見を受け止めながら、弱い立場にある人たちの視点を忘れず、互いに助け合う「ケアの倫理」を重視する。そのような考え方が、この思想の根底にあるのだと、中島岳志氏の解説を聞いた上で自分は理解した。
国政ではなく地方自治体に目を向けると、日本でもアメリカでも、高市政権やトランプ政権のような権威主義とは対照的な流れが一部の自治体で見られ始めているように思う。岸本氏の再選も、その流れの一つなのだろう。
岸本氏があえてYouTube広告を使わず、自ら街へ出向き、積極的に公開討論会へ参加する姿勢は、一国の首相とは対照的だ。
国政レベルでは難しいことでも、地方自治体から参加型デモクラシーを育て、一人ひとりの暮らしの中で民主主義を育んでいく。そんな流れが、これからさらに広がっていけばいいなと思う。
ー 2026年 7月1日(水)