2005年5月31日火曜日

5/31 (火)

 疲れがたまっていたのだろう。夢をたくさん見てうなされた。そのうちの一つは例によって、単位が足りなくて大学を卒業できない夢。体育の単位をとるため だけに留年しているのだが、今年も授業には一度も出ていないから、卒業できない。まいった。いつになったら卒業できんねん。いや、まてよ。オレはとっくに 卒業したはずじゃないか?で、目が覚めてほっとするのだ。いつまでこの夢見続けるのかなあ。
 元大関貴乃花の二子山親方が亡くなった。55歳。
 小学生の頃、輪島と並んで好きな力士が貴乃花だった。土俵上でかもし出す悲壮感と勝負を最後まであきらめないねばり強さが魅力だった。とにかく色気のある力士だった。
 忍耐を美徳とした二子山親方の生き方は現代の日本では貴重だろう。その忍耐が色気を引き出していたことは間違いない。相撲のために、きっと多くのものを犠牲にした人生だったのだろう。
 そう言えば、作家の夢枕獏が若手作家との対談で「幸せをあきらめて小説を書きなさい」と言っていた話を思い出した。二子山親方もどっかで幸せを諦めて相撲道を邁進していたのだろうか。
 オレは幸せをあきらめてるかな?幸せの定義の仕方にもよるだろうけれど、自分は幸せよりも快楽のために音楽やってる気がする。明日の幸せを考えすぎると目の前の快楽を掴み損ねてしまう。
 自分は正しいことよりも、楽しいこと、気持ちのいいことを優先している気がする。アリとキリギリスで言えば、キリギリスに近い生き方かもしれない。
★5/1春一番のライブの写真を知り合いライターのsさんが送ってくれた。お客さんをステージに上げて演奏している場面。この写真気に入ってます。

2005年5月29日日曜日

5/29 (日)

豊橋 ハウス.オブ.クレイジー
 ライブは立ち見が出る盛況。
 演奏中ずっと、最前列の女性客が一緒に歌詞を口ずさんでいるのが聞こえてきた。かなり完璧に歌詞を覚えているよう。間違えたらばれるなあ。
 今日はオープニングで女性二人+男性3人組のハラグロというバンドが演奏してくれる。クレフィンの下北440のライブの後に、観に来ていたヴォーカルの井上さんから、オープンニングをやりたいと直談判を受けたことがきっかけで、今日のライブが実現した。
 ハラグロはマイペースでオリジナリティーのあるバンドだった。「いろんな人等がおるなあ」と思ってライブを観ていたのだが、打ち上げでバンドのメンバーと井上さんの知り合い女性2人と話をしてみて、さらにその感が強まった。
  井上さんと彼女の女性友達2人はカナダの英語学校で知り合った旅仲間。3人ともグレイハウンドバスを利用したりしながらアメリカ中を旅していたそう。彼女 達の貧乏旅行の体験談は聞いていて楽しかったし、感心してしまった。オレは「グレイハウンドバス」という歌を歌っているけれど、実際には乗ったことがない のだ。
 自分は今はこうやって日本中をツアーして、いろんな人と出会う日々だけれど、元々は旅行なんて億劫でそんなに好きじゃなかったし、人見知りだった。人は変わる。
★マスターの松崎さん。

2005年5月28日土曜日

5/28 (土)

金沢 もっきりや
 電車がくるまで時間があったので、富山駅のプラットホームで立ち食い蕎麦を食す。そのあとベンチに座ってぼんやり。3羽の鳩が目の前でのんびり日向ぼっこ。連日の快晴。ゆるい風が吹いていて心地よい。今日は移動が楽。
 金沢の宿泊先は露天温泉サウナ付きホテル。チェックインしたらさっそく最上階にある温泉へ。いいお湯でした。なんか体調が良いぞ。
 午後4時半頃もっきりや入り。新潟でもお世話になったFOBの古田さんから、会うなり「飲み過ぎですよ」と言われる。
 マスターの平賀さんと笑顔で再会。カウンンターに見覚えのある顔が。まるちゃんのお兄さんで映画監督の伊勢真一さんであった。夕方からジンライムで既にいい感じ。伊勢さんは今年の春一のオレのステージを観てくれていたそう。リクオの映像を撮りたいと言ってくれる。
 もっきりやはピアノが変わった。マカボニー色のベーゼンドルファーで、30年前のものだそう。弦はすべて取り替えられていた。
  なかなか一筋縄ではいかないピアノであった。鍵盤は重く、中域は戻りが遅い。やわな弾き方では反応してくれないから、気が抜けない。しかし打てば、びっく りするぐらい響きまくる。特に低域の鳴りがいい。ベーゼンにしては、不良っぽいというか、酒場が似合う音。次に来た時はまたタッチも音色も変わっているだ ろう。とにかく弾きごたえのある、印象に残るピアノだった。
 今日は赤ワインで打ち上がる。マスターの平賀さんとの音楽談義は楽しい。音楽の話をしているのに、時々旅の話を聞いているような気がする。平賀さんは一枚のレコードと一杯のコーヒーで遠くに飛んで行ける旅人だ。
 2次会はいつものようにもっきりやの姉妹店ペーパームーンで。相当に酔っていたのだが、皆のリクエストにこたえて、お店にあるアプライトで数曲弾き語る。
★富山駅のプラットホームで撮影。
★コーヒーを入れるもっきりやのマスター平賀さん。

2005年5月27日金曜日

5/27 (金)

富山岩瀬浜 アナザホリデー
 朝起きられなくて、電車を一本遅らせる。列車は揺りかご。移動中ほとんど寝ていた。でも岩瀬に着く頃には回復。
 今日のライブ会場、アナザホリデーは古い木造の民家を改造したカフェ。ノーリー&タカG夫妻が4年程前にオープンさせてから、毎年通わせてもらって、今回で4度目のライブ。
  タカGちょっとやつれたかなと思っていたら、徹夜で絵本を描いていたそう。なんとタカGは絵本作家を目指し始めたそう。意表をつきよんなあ。その第一作を オレに見せる為に、徹夜を繰り返していて、やつれてしまったらしい。絵本のタイトルは「お茶侍(おちゃむらい)」 。リハの後に見せてもらったのだが、すごく本格的で思いのこもった、かわいらしい作品だった。
 アナザホリデーは狭いスペースに人がびっしりと入 るから、とにかくお客さんが近くて、一体感が生まれやすい。今夜もピースフルな夜であった。 今回のライブはお店初の試みで、城端ビールという地ビールが 売られる。ビールを作っているのは山本君という20代の若者。オレもライブ中から頂く。おいしかったあ。
 打ち上げはなぜか動物と昆虫話で盛り上がる。この近辺にはキジや狸、熊まで出没するそう。
 いつもスタッフでライブを手伝ってくれる高井夫妻は奥さんのおなかが大きくなっていた。おめでとう。元気なお子さんが生まれますように。 
★リハの後富山港近辺を散歩したときに撮影。
★店の前にもrテーブルが出て、入れなかった地元の人達が演奏を聞きながら酒盛り。
 

2005年5月26日木曜日

5/26 (木)

午前11時過ぎ新潟着。眠い。FOBの永島さんが駅まで迎えに来てくれて、FMPortへ直行して、生番組に出演。その後、ホテルにチェックイン。近所の蕎麦屋で天婦羅蕎麦を食って、ホテルに戻り仮眠してから店入り。
 約1年振りのジョイア.ミーア。去年の地震の影響は市内にもまだ残っていて、地元の人の話では回復するには2年はかかるだろうとのこと。ジョイア.ミーアの売り上げも地震後しばらくは随分と落ちてしまったそう。
 今回は、お店にスタインウェイのセミコン.ピアノがレンタルされていて、それを弾かせてもらった。弾きやすいタッチで、スタインウェイにしては、なんか庶民的というか、親しみの感じられる音色。でも値段を聞いたら、全然庶民的ではなかった。
 新潟でライブをやるときに毎回来てくれる女性客がいて、最初は一人で来られていたのが、結婚されて夫婦で来られるようになり、今回はお子さんを連れて3人で来てくれた。おめでとうである。
  打ち上げはいつもの居酒屋で、FOBの古田さん、熊倉さん、ジョイアの女性店長石山さん、オレの4人で乾杯。古田さんは去年金沢に転勤になった直後にヘル ニアで入院。今も完治はしていないよう。熊倉さんは去年働いていたライブハウス、ジャンクボックスを辞められたそう。石山さんは去年交通事故にあったそ う。みんなそれぞれ色々ありながらの再会。
 新潟の夜は毎回深くて長い。3件目はちょっといかがわしそうなライブバーへ。カウンターの中には長髪 ヒゲ面40代後半と思われるマスターと、オールバックにタンクトップ、肩から腕にかけて入れ墨びっしりの20代後半と思われるあんちゃんの二人。お客はカ ウンター席に浅川マキを元気にしたみたいな女性が一人。この女性はシンガーだそうで、自らを「物の怪」と名乗っていた。一筋縄ではいかなそうなメンツ。午 前3時。人の縁は奇なり。
 酔っていたので細かい事はよく覚えていないのだけれど、とにかくオレが乾杯の音頭をとって、軽いジャブのつもりで元気 よく「お店が潰れませんように!」と言ったら、入れ墨のあんちゃんが鋭く反応。メンチをきられてしまった。飲んでこの時間帯になると、こういう展開も楽し めてしまう。アホ同士話せばわかるの精神で、その後も積極的にコミュニケーション。入れ墨のあんちゃんはナィーブな奴だった。
 お店にミラーボールを発見。流れているのはR&B、ディスコミュージュク。というわけでミラーボールを回してもらい踊りまくった。ファンキーな夜だった。
★ジョイア.ミーアがレンタルしてるスタイン.ウェイ。

2005年5月24日火曜日

5/24 (火)

夜は渋谷BYGでイノトモのライブを観る。高田蓮君(ペダルスティール、マンドリン、アコギ)もサポートで参加。
 イノトモの声は本当に心地よい。彼女の曲も好き。繊細な部分をやわらかく刺激してくれる感じ。「オレやっぱりイノトモのファンやな~」と再認識。
 蓮君は、今自分が最も一緒にプレイしてみたい演奏者の一人。我を出しすぎず、奥行きと間を大切にした演奏には、いい意味で音楽的な育ちの良さを感じる。なかなかタイミングが合わないのだが、ぜひ近いうちにお手合わせ願いたい。
 この日はバンバンバザールの福嶋君も観に来ていた。最近のイノトモのアルバムはバンバンバザールのレーベルから出ているのだ。やることもあるから、ライブが終ったらさっさと帰ろうと思っていたのに、結局打ち上げに参加してしまう。
  蓮君や福嶋君との会話は楽しかった。やっぱり先月亡くなられた蓮君のお父さん高田渡さんの話になった。福嶋君も渡さんとの思い出がたくさんあって色々と聞 かせてくれる。吉祥寺でストリートライブをやっていた時に、吉祥寺在住の渡さんがたまたま通りがかり、福嶋君らメンバーに話しかけて来たのが、福嶋君と渡 さんとの出会いだったそう。
 渡さんの話をする蓮君は、感傷的になり過ぎることもなく、さりげなく、素直に渡さんへの愛情を表現していて、とてもいい感じだった。

2005年5月21日土曜日

5/21 (土)

いい天気。
 今日もチャリに乗って渋谷へ。
 クアトロで小島麻由美さんのライブを観る。ぎっしり超満員。
 小島さんは客席の熱気 などおかまいなしのマイペース。全然がんばらない。迷いがない。苦労が感じられない。声と歌い方がエロい。曲が面白い。特に、蛙が車でにひかれて死んでし もた、つう曲が強力やった。曲間のMCなどの間の外し方も笑える。あきれる。ええもん観さしてもらいました。
 帰りにBYGに寄って、飲み食いする。

2005年5月19日木曜日

5/19 (木)

 午後から夜中まで、東京の街を自転車で駆け回った。
 正午前部屋を出て、まずは恵比寿へ。インフィニィティー.レコードの事務所で氏家さんと落ち合う。
 午後2時半頃、事務所を出て原宿へ。ブルーウェイジェイの楽屋へリハーサル前のサンタラを訪問。その後、裏原宿を散歩。夏服を物色したりする。
  渋谷で遅い昼食をとった後、タワーレコードへ行き、CDを色々と試聴しまくる。フォーキー.ソウルの新星エイモス.リーのブルーノートからのデビューアル バム、白人ラッパーJ fibeのデビュー.アルバム、ロッカ.フェラの黒人ラッパー、メンフィス.ブリークの新譜、R&Bシンガー、エイメリーの新譜、関西出身ボノボ のニューシングル「THANK YOU FOR THE MUSIC」、同じく関西出身セカイイチのメジャーデビューシングル「石コロブ」、クラヴ.ジャズのコンピ「Colours of Groove IV」等購入。
 その後、渋谷にある音楽スタジオで練習。
 夜は再び原宿に戻ってサンタラのライブを観る。パーカッションの朝ちゃん、エンジニアの武藤さんも来ていたので、一緒に観る。いい曲色々。新曲の「好き」と「LOVE AND JOY」もよかった。ほんとセンスがいい。
 サンタラは外に向かい開かれつつある最中。もっとオープンに、もっとワイルドになれるはず。「恥」を知っているところが彼らのよさでもあるのだが、それが今は足かせになっているところもあるのかも。来週のBYGでの共演がとても楽しみ。
 朝ちゃん等と打ち上げにも参加。ようしゃべった。
 午前2時過ぎに打ち上げ先を出て、夜風に当たりながら酔っぱらい運転。なんか知らない道を行きたくなって、適当に走ってたら、やっぱり道に迷う。午前3時過ぎにやっと帰宅。

2005年5月15日日曜日

5/15 (日)

川越市 鶴川座創奏
 西武新宿線に乗って、最終の本川越下車。鶴川座の酒井君が車で迎えに来てくれて、少し街を案内してくれる。川越は元々城下町で、小江戸と呼ばれる程栄えていたそう。通りには古い建物がたくさん残っていて、観光客も多い。蔵作りの街並はとても風情がある。
  今日のライブ会場である鶴川座はそんな街並の一角にある。元々、明治時代に芝居小屋として創業、戦後は数少ない関東に残された歌手の興行の場として栄え、 その後はモノクロ~総天然色~ピンクの映画館になり10年前に閉館していた場所を、地元の酒井君、山口さんらが中心になって、ライブハウス及び各種芸能な どの発信場として今月に再オープンさせたばかり。着いて、びっくり。とにかく趣のある場所なのだ。
 100年以上前の建物なのに加えて、長い間閉 館していて、その間は倉庫として使われていただけなので、改修整備して使えるようにするには、大変だったようだ。予算がないからすべての作業を業者さんに まかすわけにいかず、酒井君らスタッフが自ら改修作業にあたる日々だったそう。
 小屋の中には、映写室が残っていたり、石原裕次郎、赤木圭一郎ら往年の大スターが出演する古い邦画の看板がそこいらにあったり、ピンク映画のスケベポスターが楽屋裏に無造作に置かれていたり、とにかくお宝がいっぱい。いや~、よくこんな場所を残してくれたよなあ。
 キャパは予想以上に広くて、クアトロくらいはある。この地域でライブハウスとして考えれば、広すぎるキャパだけれど、多目的スペースとして考えれば、可能性は広がると思った。
 鶴川座は楽屋も素晴らしい。着替え室あり、横になれる畳部屋あり、ソファあり、トイレは広いと、いたれりつくせり。とにかく演者に対する愛情がひしひしと伝わるつくり。
 ライブには子供からお年寄りまで、さまざまな年代の人が集まった。多分、オレのことを初めて観る人が大半だったと思う。
  最初は、お客さんから様子をうかがわれている感じ。まあ、オレはかまわずいつもの感じ。ところが、3曲目の「ピアノライダー」を演っているところで、突然 ピアノにミュートがかかってしまい、音が極端に小さくなってしまう。さすがにこれではやれないと思い、演奏を途中でストップ。スタッフがあわててステージ に集まる。しばらくして問題は解決。演奏再開。ライブにハプニングはつきもの。
 お客さんも次第に乗りがわかっきて、ライブは後半に行く程盛り上がった。とても素直な反応。いろんなものを受け取りながら、交感しながらのライブ。鶴川座は磁場が強いなあ。
  ライブがはねた後、客席で10数人のスタッフと乾杯。酒井君と山口さん以外はボランティアで集まってくれた人達なのだそう。鶴川座はオープンしたばかりだ けれど、既に多くの人達を巻き込んでいるようだ。地域に密着しながら、ひとつの形にとらわれず、いろんなことにトライしてゆけば、ここはほんと面白い特別 な場所になると思う。
 鶴川座の皆さん、これからも応援、参加させてもらいますよ。よろしく。
 今夜も地元のみんなと飲んではしゃいだ。いや~、調子に乗ったわ。
★鶴川座入り口正面
★小屋に残されている古い邦画の縦看と一緒に撮影。
 

2005年5月13日金曜日

5/13 (金)

下北沢440(Four forty)CRAZY FINGERS PARTY(出演者)リクオ/Dr.kyOn/YANCY(ゲスト)TSUNTA
   クレフィンパーティーは今回も満員御礼の大盛況。すっかり定着した感。この日は特に後半の盛り上がりが素晴らしかった。ニューアルバムにも収録した「ル イジアンナ.ブレイクダウン」の演奏が、この日最大のハイライト。とにかく、ワイルドでドライブ感抜群の演奏ができた。お客さんの反応も凄かった。この勢 いで7月のツアーも盛り上げて行くぞ!
 この日のゲストのツンタは’自分にとって気の許せる弟みたいな存在。知り合いは多くても、何もないプライベートの日に、飲みに誘える人って案外少ないのだが、ツンタは夜中に突然誘いだしても来てくれたりするから、ほんまいい奴。
 リハーサル前にオレとツンタの会話を聞いていたヤンシーから「二人の会話は漫才みたいですね」と言われる。大体ツンタがつっこみで、オレがボケ。
  ツンタは酒場が似合うブルース.ピアノマン。今まで、イヴェントで一緒になる機会は何度もあったけれど、二人だけのセッションは多分今回が始めて。彼のオ リジナル「Walking Blues」をピアノ2台で演る。オフステージの二人の会話やリラックスした雰囲気をそのままステージで再現したような乗りの楽しいセッションになった。
 来月南青山で共演するピアノウーマン倉橋ヨエコちゃんが観に来てくれて、挨拶してくれる。彼女にもクレフィンパーティーのゲストに出てほしいな。
 ライブを観に来てくれた山崎哲也(オレとヘルツのアルバムをプロデュースしてもらったことがある)と、ツンタから「歌がうまくなった」と言われたのが、嬉しかった。
 朝5時過ぎまで飲む。店を出たら、外はすっかり明るくなっていた。なんか達成感があった。
★最近のヤンシーは菓子パンではなくリンゴをかじってます。
★開演前のツンタとヒゲをそるオレ。
 

2005年5月10日火曜日

5/10 (火)

渋谷BYG vs風味堂
 BYGでのライブはまだ2回目なのに、もうずっと前からやっているような感じ。お客さんもお店に馴染んでいて、楽しみ方をわかっている。BYGはお店にお客がついているというのがとてもいい。
  今夜も満員盛況。前半はロッキンなピアノで飛ばす。中盤で、鈴木亜紀ちゃんが飛び入り。亜紀ちゃんにまず1曲歌ってもらい、その曲をステージで聴いたオレ がアンサーソングを1曲歌い、それを聴いた彼女がまたアンサーソングを歌うという趣向。男女の機微を感じてもらえたかな。結局オレがすかされるというおち になったけれど、ステージで楽しい会話ができた。
 BYGではこういう飛び入りもありで、いろんな人達が遊びにこれる一種のサロンになればいいなと思う。この日も亜紀ちゃん以外に、ヴァイオリンの玉城亜弥ちゃん、中川五郎さん、ビギンの等君ら色んな人達が遊びにきてくれる。
 風味堂とのセッションも楽しかった。半年前に観たときよりも、バンドが格段に成長していた。渡君は、左手のグルーブが増していた。とにかく3人が同じ方向を向いていて、勢いがある。
  BYGはBGMにも気を使っていて、出演者に合わせた選曲をしてくれたりするところに愛情を感じる。今日は開演前にニューオリンズ.ピアノの巨匠、 Dr.Jhonのライブ盤がかかっていたのだけれど、風味堂の3人が楽屋でそのライブ盤を聴きながらずっと体を揺らし続けている光景が、印象に残ってい る。ああやってどんどん吸収してゆくんやろな。風味堂の3人にとってBYGは素晴らしい学び舎でもあるのだろう。
 明日はいよいよクレフィンのニューアルバム「HAMMER STREET」が発売。

2005年5月9日月曜日

5/09 (月)

 昼間は下北のスタジオに入る。
 夜は440でライブ.イヴェントを観る。出演は鈴木亜紀ちゃん、ザッハトルテ、ヴァイオリンのHONZIが参加している素(モト)、シャンソン歌手のソワレが参加しているちんどんプラス金魚といったくせ者の面々。イヴェントを仕切っていたのはまるちゃん。
 飲んで、騒いで、腰揺らして、すごく楽しめた。やはりこういう現場にいると、楽しいだけじゃなくて、色んな出会いがあって、刺激になる。
 この日のトップバッターだったピアノウーマン鈴木亜紀ちゃんは、ラテン女性を想わせる情熱とシャーマンのような神秘を併せ持つ魅力的なシンガーで、オレははっきり言ってファンなのだ。彼女は色っぽいよ。
 ライブの後に亜紀ちゃんと話しているときに、彼女もニーナシモンが好きだということがわかり、嬉しくなる。急遽、明日のオレのBYGライブに彼女が飛び入りしてくれることになる。
  ヴァイオリンのHONZIとは、まだ彼女が学生だった20頃からの付き合い。彼女はオレのライブとレコーディングにも数多く参加してくれている。この日も 彼女にしか出せない味わいのある音色を聴かせてくれた。最近はなかなか会う機会がなかったのだが、久し振りに一緒に楽しい酒が飲めて嬉しかった。 

2005年5月7日土曜日

5/07 (土)

 サテンドールのピアノは、なかなかのじゃじゃ馬で、結構弾きこなすのが難しいのだが、今日のピアノは今までの中で一番コンディショがよかった。ピアノ チューナーの方が、力を入れてくれたのだろう。そのせいもあってか、今日はピアノとじっくりと会話する感じのライブになった。
 ライブの後にオーナーの岡崎さんから「今までのライブとはまた違って、リクオ君の音楽が大人になった気がした」との感想をもらう。
 サテンドールの打ち上げは、岡崎さんの奥さんと、ともちゃんによる手料理が、いつも楽しみ。今日もテーブルに愛情のこもった豪華な料理がたくさんならんだ。
 今回のライブは仙台のラジオでDJをやっているテリーが、色々と宣伝に協力してくれる。テリーは本当に音楽が大好きで、愛すべきお調子乗りのヘヴィードリンカー。この日もライブと打ち上げを精一杯盛り上げてくれる。
 シンペイさん&ともちゃん、岡崎さん、息子の直人くん、テリーといった人達のおかげで、仙台の夜はいつも暖かくてハッピー。
 直人君、結婚おめでとう。
★打ち上げの席で撮影。

2005年5月1日日曜日

5/01 (日) 春一番 コンサート 

 朝10時に会場入り。眠い。今日の出番はトップと最後のなぜか2回。お客さんは出番を知らないので、いきなリクオが出て来て、終ってしまったと見せかけたところで、最後に再登場というのが、舞台監督のフータさんの狙いなのだそうだ。
  午前10時50分、開場と同時に、開演。お客さんが入場している最中に演奏を始める。朝からアッパーな曲をやる気にならないので、ミディアムテンポの「公 園はなかった」「風のイメージ」「美しい暮らし」の3曲を演奏。昨日までいい天気が続いていたのだが、オレの出番がすんだ頃から雨が降り出して、そのまま ずっと降り続ける。せっかくの野外なのに。
 春一番の出演者の楽屋は一つだけ。そこで皆が和気あいあいと長い時間を過ごすのだ。自分の出番が終っ てもほとんどの人達が会場に残って、楽屋と客席を行ったり来たりしている。楽屋ではボランティアスタッフがたくさんの料理とドリンクを用意していて、お酒 以外はただ。回りは知り合いだらけ。いたるところで、再会の挨拶が交わされるている。こんなに雰囲気のよい楽屋はなかなかない。
 去年はこの楽屋に中島らもさんと、高田渡さんがいたんだなあと思い出す。らもさんの娘さんと結婚した元木ちゃんが、楽屋にいたので話しする。
彼はオレが大阪に住んでいた頃、近所のスタジオで働いていたのだ。
 元木ちゃんから「去年春一番でリクオのステージを観たらもさんが『リクオはすごいな』って言うてたで。」と言われて、嬉しくなる。
 今年の春一番の個人的な楽しみの一つは「誰がカバやねロックンンロールショー」の再結成。誰カバはオレが中学生の頃、ローカル局で帯番組を持つ程、人気があったバンドなのだ。オレの中では、東のRC、西の誰カバっていうイメージやったなあ。
 20数年振りに観た誰カバは相変わらずのアホで、最低で最高のロッケンロールバンドだった。みんな見事におっさんになっていて、しかも多分変わっていなかった。ほんま、笑えた。心から楽しめてほっとしたところもあった。
  他の出演者の中で、印象に残ったのだが春一番初登場の男女デュオ「ハンバートハンバート」。いきなりトム.ウエイツのカヴァーから始めて、2曲めが渡さん の「生活の柄」。これでお客さんを掴んで、その後オリジナル2曲を披露。まだ20代半ばの二人だが、いろんな音楽をよく知っていて、それらを昇華するセン スがとてもよい。要注目。
 長丁場のコンサートの間、ずっと雨が降り続いていたのだが、オレと歩ちゃんの出番の午後7時を過ぎた頃ににようやく雨が上がりだす。悪天候の中、帰ってしまったお客さんも多かった。でも、よくこれだけ残ってくれたわ。
  1曲目は「グレイハウンドバス」。ステージと客席の間に心地よい一体感。曲が終ったところで、近くでみたい奴はステージに上がってくるよう客席に呼びかけ る。そうしたら20数人のお客さんがステージに上がって来て、皆体育座りしてくれた。ピアノの真ん前にまでお客さんが座ったので、普通のライブより近い感 じ。
 この状態で「LIFE IS BEATIFUL」と「パラダイス」の2曲をやって締める。
 すごく自由でハッピーな空間だった。こんなこと、春一番でしか出来ないと思う。
 会場を後にするとき、スタッフの女の子達が心のこもったメッセージを寄せて、手紙を手渡してくれた。嬉しかったな。
★楽屋にて。