ツアー戻りで TBSドラマ「御上先生」の最終回をU-NEXTで観た。
名作に相応しいエンディングだった。
「頭の中に答えの出ない質問がたくさんあることは未来そのもの。苦しみの中選び取る答えは、きっと弱者に寄り添うものになる。」
御上先生が卒業してゆく生徒達に送った言葉の中に、この物語の主張と願いが凝縮されているように感じた。
ドラマの中で生徒の神崎君が言っていたように、安易な答えにすがることなく悶々と考え続ける作業は、「自分にやさしくない」し非効率でもある。けれど、その面倒なプロセスを経てゆくことが、多様や雑多に基づく破滅回避の継続社会を切り拓いてゆくのだと思う。
物語を単純化することなく、知性を全面に押し出し、受け手の感性に委ねるようなドラマだった。
知性に欠かせない要素の一つは、弱者に寄り添う想像力であることを作品を通じて再認識させてもらった。
続編希望します。
ー 2025年3月25日(火)
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