2003年3月28日金曜日

2003年3月28日(金)「友部正人~言葉の森で~」@吉祥寺スター・パインズ・カフェ

第1回ゲスト:リクオ
ありがたいことに花粉症の症状が昨日より随分まし。
今日は友部さんにステージで野生の引き出しを開けてもらおうと決めていた。
個人的な感想なのだが、友部さんのライブを観に行くと、客席もステージも、もっとワイルドに弾ければいいのになあと、感じることが多い。詩人、友部正人の 方へ比重が行きすぎて、ワイルドなシンガー、友部正人を友部さん自身もお客さんも過小評価しているように思う。大体、友部さんの歌詞って、あの声で歌われ ると、かしこまっては聴けないものが多い。オレが客席で歌詞の意味もわからず、いえ~い、と盛り上がっているときに、回りはし~ん、とかたまっていたりす る。友部さんの詩はむずかしく考えない方がいい。オレは変で笑えるところが好き。みんなもっと笑えばいいのに。
友部さんの歌詞にオレが曲をつけた『SHE IS A BOOK』と『そんな人を僕はララと呼ぶ』はどちらも笑えるし、盛り上がるナンバー。今日はその楽しさが伝わればいいなと思って演奏した。これはなかなか うまくいったんじゃないか。友部さんも乗ってた。
3曲やった共作曲の内の1曲『カルヴァドスのりんご』はもともとシャウトしてストレートにもりあがる曲。オレも時々ステージで歌わせてもらうのだが、あえ て淡々と、静かに燃える青白い炎をイメージしたようなアレンジで歌っている。今日はそのアレンジで友部さんに参加してもらう。でも友部さんが歌い出したら 曲のアレンジも自然に変わって、よりエモーショナルになった。
今日はたくさんの曲をセッションした。いつも以上に相手の息づかいを感じるよう心がけた。友部さんの呼吸をつかまえて、それに乗っかってゆく。乗っかりな がらガツンと入れる。友部さんのテンションがぐんぐんと上がって行くのが伝わってくる。それにまたこっちが触発される。
きっと友部さん気持ちよかったんだろう、本番中にリハーサルもやっていない曲を突然やろうと言い出した。構成も歌の振り分けもわからないまま曲が始まって しまったのだが、いゃ~楽しかった。盛り上がってオレが3度上を歌ったら友部さんも盛り上がって、同じところを歌ってんの。完成度無視、初期衝動全開。野 蛮でよかった。
本編の最後はオレがリクエストした友部さんのオリジナル『僕は君を探しに来たんだ』をやる。サビのフレーズをリフレインする度に、どんどん野生が呼び覚まされて行く感じ。ステージであんなに叫んだのは久しぶり。
やっぱり、おもろいなあ友部さん。

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