2012年2月19日日曜日

和歌山県立串本古座高校でニューヨークスタインウェイを弾く

和歌山県立串本古座高校古座キャンパス 体育館(和歌山県串本町中湊370)
和高教第5支部 教育文化のつどい『“ROLLING PIANO MAN” リクオ コンサート』
 早朝のJRに乗って、和歌山市から本州最南端へ。
 今迄、日本中の色んな場所へ行ったけれど、和歌山県の紀州、紀南地方は、人も風土も、とりわけ印象深い地域だ。今迄、ライブツアーだけでなく、プライベートでも幾度となく訪れているのだが、古座を訪れるのは多分10年ぶりくらい。
 その間に古座町は串本町と合併。昨年9月の台風12号の時には、特に那智勝浦町と古座川町が甚大な被害を受け、この日のライブ会場となった串本古座高校の生徒の4分の1が被災したそう。
 古座高校を訪れるのは、多分16年ぶりくらい。会場の体育館に到着したら、思いがけない再会が待っていた。大変お世話になっている渋谷にあるピアノ販 売&調律会社、タカギクラヴィア代表の高木さんが、体育館に置かれたグランドピアノの調律をしているではないか!しかも、そのピアノはニューヨークスタイ ンウェイのフルコン(F1)。かって、クレイジーフインガーズのレコーディングでも使わせてもらった、あの最高のピアノだったのだ。何と、渋谷からわざわ ざ、この日のステージのために、ピアノを運んできてくれたのだそうだ。びっくり。感激した。
 タカギクラヴィアさんには、ホントにお世話になっていて、クレフィンのレコーディングだけでなく、4月に出るコラボ・ライブアルバム「HOBO CONNECTION VOL.1」(2CD+DVD)で使用しているのもタカギさんのピアノだし、今の自宅に置いているピアノもタカギさんから購入させてもらったものだ。
 この日のステージのPAを担当していただいた岡田さんと高木さんが知り合いだったことから、高木さんが現地まで足を運んで来てくれることになったのだそう。
 岡田さんは、長年東京でレコーディングエンジニアをされていたのだが、定年を迎えられて、串本町に越して来られのだそう。串本、勝浦には、岡田さんのように、他の街からIターンしてくる人が多いのだそう。
 コンサートには、幅広い世代の老若男女が集まって、満席になった。暖かいいい空間をコーディネイトすることができたと思う。高木さんによって調律された スタインウェイピアノの鳴りは最高だった。お客さんの中に、リピーターの人がかなりいたことも嬉しかった。この日は、何人もの人達と再会を果たすことが出 来たのだけれど、既に亡くなられていた方もいて、10年という歳月を感じた。
 この日の、宿泊先のぼたん荘は、かって、ぼたん荘内にあるホールでライブをやらせてもらったこともある、縁のある旅館。昨年の台風12号の時は、古座川が氾濫して80センチの床上浸水にみまわれ、営業の再開まで2ヶ月を要したそう。
 打ち上げは地元で上がった魚介類をたくさんいただく。打ち上げの帰りに、見上げた夜空の星の輝きには、圧倒された。こんな夜空を毎晩眺めながら暮らしたら、人生観も変わりそうだ。
 とっても印象深い1日になった。
 谷口先生、仲江先生他、地元の皆さん、大変お世話になりました。久し振りに古座に来れてホントに嬉しかったです。また元気に再会しましょう。

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