2019年5月2日木曜日

清志郎さんのこと

清志郎さんのライブや打ち上げの現場に、よく彼女を連れていった。清志郎さんの自宅でのミーティングにまで彼女を連れていったことがある。
ど新人がよくそんなことやってたなと思うけど、当時は常識も周囲の目も気にならず、ジョンとヨーコの気分だった。
清志郎さんは、とても優しく対等に彼女と接してくれた。彼女の存在を面白がっているようにさえ見えた。清志郎さんと彼女が仲良さげにしていると、ちょっと嫉妬した。でも、清志郎さんが彼女のことをわかってくれてるって思えて嬉しかった。

実際に会ってみると音楽のイメージとは違う人もいるけれど(それが悪いことだとは思わない)、清志郎さんは歌を聴いて想像した通りの人だった。自分は間違っていなかったって思った。

「胸が痛いよ」は彼女との体験を元に自分がサビのメロディーと歌詞を考え、最終的には清志郎さんが1曲にまとめ上げてくれた。ここまでストレートなラブソングは、これ以降書いたことがない。
https://youtu.be/OHiSxKx_5WU
曲調がナイーブ過ぎるのと、清志郎さんの影響から逃れたくて、10年以上、この曲を歌うのを封印していた。やっとまた歌えるようになって、清志郎さんとも再会できる機会があればと思っていたら、清志郎さんが逝ってしまった。

あれから、もう10年。あと 4年もせずに清志郎さんが旅立った年齢に追いつくことになる。残された時間について考える年頃になった。
自分の気持ちに正直に、やれることをやろうと思う。
ー 2019年5月2日

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