2005年11月24日木曜日

11/24 (木)

瀬戸内寂聴が出家するまでの人生を、夜の9時からフジテレビがドラマ化していたので、ついつい観てしまう。
 小説家の岡本かの子(岡本太郎の母親)について瀬戸内寂聴が書いた「かの子撩乱」は好きな作品。寂聴は、情熱的で生命力過多のかの子に自分自身をみていたのだろう。
 寂聴役の宮沢りえははまり役だった。彼女の一生懸命さが生きていた。
  ドラマの中では、寂聴が愛し深く関わった男性は2、3人ということだった。愛欲の生活に溺れていた人というイメージが強かったので、出家するまでは、もっ と多くの男性と関わってきたのかと思っていた。奔放な感じではなく、かなりの執着を持って、生真面目に男を愛した女性のよう。
 寂聴の人生には興味があるけれど、ドラマの中の寂聴の姿には思った程共感しなかった。感情の赴くまま突っ走って行く様に、それ程美しさを感じなかった。自分本位であっても、他人に対する最低限のエチケットや品性はなくしたくないものだ。
 「出家とは生きながら死ぬこと」と語る寂聴さんにとっての生とは、恋愛することであり、それは地獄を味わい続けることなのかもしれない。オレはもっと適当で曖昧、気楽やなあ。
 出家することで男を断ち、楽になった寂聴さんはとても元気で生き生きとしている。きっと、出家した今の方が、明るくてユーモアのある人なのだろう。

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