渋谷 BYG
目が覚めたら二日酔い。また、やってもうた。でも、昨日はいい夜だった。
この日は、開演前にちょっとがっかりすることがあって、気持ちが乱れる。そんなに大したことじゃないはずなのに、そのちょっとしたことによって、自分が隠し持っていたわだかまりが漏れ出てしまった感じ。この気持ちをステージでなんとか昇華させないと。
だから逆に力を抜くことにする。あんまりがんばらんと、他力でやる。そういえば、他力とは出会いだと言ってた人がいたなあ。出会いの力で乗り切る。出会いの力で遊ばせてもらう。そんな感じ。
ステージに上がってまず「今日のライブ、オレを助けてくれよ」とMC。客席から笑いがこぼれる。あんまりなMCかもしれんが、結構、本音。なんだか、やる
せない気持を払拭できずにステージに上がってしまったのだのだが、ステージで救われる。だからライブが好きなんやなあ。
いつものBYGよりも、女性客の比率が多かった。男ばっかりよりはいいけど、男もオレに嫉妬しに来いよ。とにかく、ありがと。
この日のBYGのピアノは調律が甘く、ちょっとホンキートンクな音色。ピアノも酔っぱらってるし、オレもほろ酔いでいっとこ。
この日は、いつも以上にラブソングをたくさん歌った気がする。新曲も数曲やってみる。「神様のいたずら」というタイトルの新曲をはじめて人前で演る。これもラブソングの範疇に入る曲だろう。
巷には、いろんなラブソングがあるけれど、自分には「君を幸せにする」とか「君との愛を誓う」的なことが歌えない。この新曲も将来の展望を感じさせないラブソングかもしれない。
恋愛とは欲望と快楽の肯定だと思う。「恋」という言葉はそれらをロマンチックに肯定するための方便という見方もできる。快楽を追求するのは危険な行為だ
し、反社会的な要素も含んでいる。もしかしたら「欲望との葛藤」が自分の歌のテーマの一つになっているかもしれない。大体「幸せと快楽」を両立、維持する
ことって可能なのだろうか?自分の歌にははっきりした答がない。矛盾している。ずばり言えない。約束もしない。
最近、ヤンシーに触発されて、ピアノのストライド奏法を練習しているので、その成果を見せるべく、ストライド奏法をフィーチャーした曲を2曲演奏してみたのだけれど、うまく弾けず、演奏の途中で、わやになってしまう。課題ができた。
そんなこともありつつ、あくまで他力を忘れず、いい感じで2ステージを終える。
打ち上げも女性多し。でも、一人帰り、また一人帰り、最後に残ったのがオレとオーナーの安本さんの男2人。「まあ、そういうもんやね」と寂しくなってったところに、数人の訪問者あり。御陰で、もう一盛り上がり。
会いに来てくれた皆、ありがとう。君らがおらんとやってられんわ。また来てや。オレも会いに行くから。
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