よく飲みに行く藤沢のミュージックバー、ケインズに、竹原ピストル君が歌いに来るというので、遊びに行って、アンコールで飛び入りさせてもらう。
竹原君がやっていたデュオグループ、野狐禅のライブを初めて観たのは、多分10年近く前だと思う。相当なインパクトだった。明らかに、日本の先人のシン
ガーソングライター、遠藤ミチロウさんや友部正人さん等の影響が感じられた。上辺のスタイルを真似るのではなく、魂をコピーしている感じだった。こういう
才能が登場してきたことに刺激を受けたし、嬉しくも思った。
竹原君がソロになってからのライブを観るのは今回が初めてだった。とにかく、惹き込まれた。野狐禅時代のインパクトを残しながら、歌唱も楽曲も以前より表現の幅がひろがり、深い味わいを感じた。
演奏に向かう集中力も素晴らしかった。そのストイックな佇まいは、求道者や修行僧を想わせた。
アンコールではミチロウさんの「カノン」と中島みゆきさんの「ファイト」をセッションさせてもらった。実は、この時に、出会って以来初めて、竹原君と心
の通じ合う会話ができたような気がした。このアンコールのステージで、自分はやっと彼と本当に出会うことができたのだかもしれない。
また、近いうちに、お互い旅の途中で再会できたらいいなと思う。
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