渋谷でHEATWAVEの山口洋と細海魚のコラボライブを観る。
今月発売になる2人によるアルバム「SPEECHLESS」を聴いて、一つの音世界を徹底して追求している姿勢に感じるものがあり、山口洋のブログを覗
いて、今回のライブに彼が並々ならぬ思いでのぞむということを知り、これは立ち会っておかねばという気持ちになったのだ。
何よりも、山口洋がステージ上で邪念なく演奏に没頭し、終始、高い集中力を持続させているのがよかった。こういう突き抜けた姿をみたかったのだ。MCがなくても、拍手がなくても、共鳴空間は成り立つ。
山口洋はある一点突破の方法を見つけたのかもしれない。細海魚の力を借りて、「SPEECHLESS」という作品を完成させ、このスタイルでのステージを重ねることで、彼は、自分の中のある要素に向き合い、一つの確信を得たのだと思う。
ただ、山口洋の多面性を知る者としては、彼のさまざまな魅力が統合された世界、緊張と緩和、シリアスとユーモア、宇宙と俗世界を自由に行き来する、よりひろがりと柔らかさのある世界を、さらに期待する。
そうか、「さまざまな自分を受け入れて、それらを統合して、表現として昇華させてゆく」というのは、自分自身のテーマでもあるのだな。
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