来週からのツアーに向けて、ケイヤン(ウルフルケイスケ)と最終リハ。
リハーサルで1番時間をかけたのは、2人のコーラスの部分。今回は1曲でパートを歌い分けたり、2人でハモったりする曲が多いので、ハーモニーを考えて
パート分けをしたり、2人の歌のタイミングを合わせるのに、かなり時間を費やした。その過程で、あらためて気づかされることが多かった。「一緒に歌う」と
いうのが、今回のツアーのポイントの一つ。
2人による選曲は、コードが少なく、構成のわかりやすい曲ばかり。ケイヤンと演奏していると、3コードのシンプルな制約、流れの中にある無限、自由をあらためて確認することができる。とにかく、楽しく盛り上がれるのだ。
今回、ケイヤンとスタジオに入ってみて、「
リハーサルにも、本番同様の発見や化学反応があるなあ」とあらためて思った。「新鮮味をなくさないために、リハーサルはそこそこにして、本番にとってお
く」という考えは理解できるし、自分自身そのような姿勢でのぞむことも多いけれど、ちょっと、もったいないことをしていたのかもしれない。リハーサルも本
番も関係なく、演奏する度に、毎回、発見とときめきがあれば、それは素晴らしいことだと思う。難しいけれど。
でも、学生の頃に、バンドをやり始めたときは、リハーサルとか、ステージとか関係なく、メンバーと一緒に音を出すこと自体が、ほんと嬉しくて、楽しくて仕方がなかったのだ。スタジオでケイヤンと演奏していると、あの頃の感覚を思い出す瞬間がある。
「リハーサルだって、貴重な一期一会の機会。もっと真剣に楽しめるはず」これが今回のツアーリハーサルを通して、感じたことの一つ。
ケイヤンは、いつでも、かっこつけず、オープンな態度で、謙虚さを失わず、まっすぐに音楽を楽しもうとしている。自分も常にそうありたいと思う
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