2008年1月19日土曜日

伝わり繋がる

吉祥寺 武蔵野公会堂
高田渡生誕祭
【出演】安宅浩司/annan/air plants/大塚まさじ/加川良/斉藤哲夫/シバ/高田蓮/中川イサト/中川五郎/中山ラビ/早川義夫/PANTA/真黒毛ぼっくす/松田ARI幸一/松永孝義/宮武希/よしだよしこ/リクオ

 渡さんは生きていれば59歳だったそうだ。まだ59歳かあ。おじいさんみたいに見えたなあ。でも、握手したら握力強かったなあ。
 学生時代の姉が金沢の路上で偶然渡さんから声をかけられて、昼間からおでん屋で一緒に飲んだことがきっかけで、オレは渡さんに出会った。20年以上前のことだ。
 若い頃にああいう印象の強い人に出会うと、その姿が刷り込まれて、今頃になってその影響が出てきたりする。多分渡さんのおかげで、人生の選択肢が少しひろがった。
 
 今年の生誕祭は、お互いが10代の頃から渡さんとの付き合いがあったという中川五郎さんがプロデュース。
  イベントの後半1時間は、オレのライブでもおなじみの歩ちゃんと阿部美緒の弦コンビとギターのがっちゃんの3人からなるインストバンド、エアプランツがス テージ上のホスト役になって、何人ものミュージシャンとコラボしてゆくという流れ。オレは最後から2番目の出演で、エアプランツの3人と一緒にジョン.レ ノンの「Oh My Love」と渡さんの「生活の柄」を演奏させてもらった。歩ちゃんの弦アレンジも素晴らしくて、新鮮な演奏ができた。
 色んな人達と再会した。楽屋では早川義夫さんやPANTAさんといった大先輩と色々話しさせてもらった。
  打ち上げではシンガーソングライターの安宅浩司君と色々と話した。彼は昨年デビューアルバムを出したばかりなのだが、その中で、オレの学生時代からの音楽 仲間である外村伸二の曲「恋コーヒー」を取り上げてくれている。オレの大好きなブルースマンであるAZUMIさんが「恋コーヒー」をカヴァーしているのを 聴いたのが収録のきっかけになったそう。こういう繋がりを知るのは嬉しいもんである。
 安宅くんやおおはた雄一くん達がAZUMIさんから多大な影響を受けているということに、自分も勇気づけられる。やはり届く人には届いているのだなと。
 この日集まった人達の多くは、ナイーヴでたくらみがなさそうにみえた。自分はもう少し深いなと思った。
★楽屋で。左PANTAさん。右早川義夫さん。

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