東京に戻る前に、コータロー君が八ヶ岳方面にある温泉に連れて行ってくれる。この日も雪が降り続け、すっかり白銀の世界。方々で雪かきをする人達の姿を見る。
道中、コータロー君がカーステでジャック.ジョンソンの新譜を聴かせてくれた。我の主張のないとても心地よいサウンド。アルバムの録音はすべてソーラーパワーによって行われたそうだ。
コータロー君の製作中のソロアルバムの音源も聴かせてもらった。スタジオを借りずに、じっくり、ゆっくり1年以上かけて、くるみで録音しているそう。そんなにいい機材を使っているわけでもないのに、やわらかく心地よい響き。
それにしてもコータロー君は楽しそうに話をする。今の生活が充実しているのだろう。彼の生活は、都会の人間から見れば、つつましいに違いない。けれど、そ
のつつましさの中で、彼はとても大切な"繋がり”を見つけつつあるようだ。それらは欲にまみれた生活の中では見失いがちなものなのだろう。
ただ、それでも自分は、さまざまな欲望と向き合いながら、これからも矛盾を抱えたまま暮らしてゆこうと思うのだ。
★くるみの前で、コータロー君とお母さん。
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