2007年7月14日土曜日

若者一過

近江八幡 酒游舘
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 ツアー初日。超大型の台風4号が近畿にも近付いているということで、生憎の雨。それでも会場にはたくさんのお客さんが集まってくれた。
 酒游舘は西勝酒造(株)所有の酒蔵をイベントスペースとして開放していて、毎月ライブイベントが催されている。9月には山口洋もライブをやるそう。建物は趣があって雰囲気もすごくよい。お客さんは、西勝酒造のお酒が飲み放題。自分もライブ前にちょっといただく。
 この日はライブ前に一つ、想定外の出来事が。沖縄県辺野古への米軍基地移転の阻止運動に参加している若者達が事前に、開演前の30分間ステージで話しさせてほしい旨を酒游舘側に伝えていたそうなのだが、それが開演直前までこちらには伝わっていなかったのだ。
  取りあえず開演前に若者達に楽屋に来てもらい、中川君が若者達に「話す時間は15分に短縮してもらい、エンターテインメントの場なのであまり堅苦しくなり 過ぎないないように」といった趣旨のことを伝える。時間が短縮されたことで若者達は少し不満げな様子。自分のソロステージだったら、このような要望を受け 入れただろうかと考える。
 若者達のアピールに興味があったので、客席後方から様子を観ていたのだけれど、喋りがつたなく空回り気味。ステージで 他者と向き合う準備がまだできていない感じ。ただ、こういう思い切った行動に出れるのが、若者の素晴らしさであり、特権でもある。ライブの後に彼らと話を してみたかったのだが、自分に挨拶もなく帰ってしまったのは残念。
 辺野古の基地移転問題に関しては、ソウルフラワーユニオンも問題意識が高く、 今年の2月にはソウルフラワーの一員で沖縄在住の英ちゃんが中心になって、辺野古でのライブイベントを開催している。今回のツアーには「辺野古節」という 新曲もレパートリーに入っている。いい曲です。

 ツアーの初日が関西でよかったかも。お客さんの乗りが良いから、こちらも乗せられるし、 リラックスしやすい。今回のツアーでは、自分が歌う曲も7曲あって、ツインヴォーカルのステージといった感じ。ソウルフラワーという冠がついているのに、 自分がこんなに歌っていいのかなというためらいもあったのだが、この日のライブのお客さんの反応を観ていると喜んでくれているようなので、いいのかなと。 演奏のクオリティーはこれからまだまだ上がってゆくだろう。
 ライブ前は前回のツアーの反省を踏まえて、3人でMCを控えようと確認していたはず なのに、ステージに上がったら喋る喋る(特にオレと中川君)。誰かが喋り出すと、必ず誰かがその上に乗っかって喋り出すから、話がなかなか終らない。で、 お客さんにも受けるから増々調子に乗ってしまうのである。はっきり言って、ソロのステージで喋ってるときよりも、喋りのインスピレーションがどんどん湧い てきて、しかも瞬発力も高まっているから、面白いように会話がスィングしてゆくのだ。関西人が3人集まったときの喋りの相乗効果ってすごいわ。でも気をつ けな。音楽中心でやらんと。
 「アコパルのライブには、既にアコパルらしさがあるなあ」とメンバーも、多分お客さんも実感できたライブ。
 飲んで、食って、騒いで、ステージも遊びの延長。アコパルのツアーはそんな感じでいきやせう。つうか、普段のオレのソロツアーもそんな感じやけど。
 楽しくなりそう。

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