「海さくらミュージックフェスティバル」2日間、無事終了。
イベントが終わった翌日はさすがに抜け殻の状態で、何も手につかず、ぼんやりと過ごした。やっとブログを更新する気力が戻ってきたのだけれど、印象に残る場面や受け取ったものが多過ぎて、まだ頭の中でまとまらない感じ。
「フェイス・トゥ・フェイス」「ローカル発信」「コラボレーション」「エネルギー循環」「出会い」「共鳴」
たくさんの人達が集まってくれたことも嬉しかったけれど、これらのキーワードを実感できるフェスを皆と一緒に実現できたことが、何よりも嬉しかった。
このフェスには、お客さん、スタッフ、出演者、参加してくれたすべての人達を含めて、雑多な人種が集まった。
メインステージに集まった人達の年齢層は老若男女と言っていいくらいに幅広かった。子供達が楽しそうにテラスを駆け回るなかで、心地よいアコースティック・ミュージックが空にとけていった。
イベントを主催する「海さくら」代表の古澤くんは船具を作る会社で働いている。古澤君とともに「海さくら」を支える川上くんは花火師である。「海さくら」のボランティアスタッフは皆普段は音楽業界に関わりのない仕事を持つ人達ばかりである。
出演者もアコーステッックというキーワードのもとに、さまざまな年代、バックグランドを持つ人達が集まってくれた。初日に出演してくれた、らぞくのボー
カルのリュウタくんは、お母さんが同じ日の出演者だった小坂忠さんのファンなんだと教えてくれた。半ば伝説の人的な存在だった小坂忠さんのライブに初めて
触れた人も多かったと思う。自分は忠さんのステージでもピアノを弾かせてもらったのだけれど、そこにはまだ自分が感じた事のないタイム感、グルーヴがあっ
て、とても貴重な体験をさせてもらった。そのステージで、長年カヴァーさせてもらっていた「機関車」を共演できたことは格別の感慨があった。
同じくカヴァーさせてもらっている南桂孝さんの生Want you(「スローなブギにしてくれ」)を聴けたのも嬉しかったなあ。
各会場で出演者同士のさまざまなセッション、初共演、コラボが実現した。イベントの最中に山口洋、Pすけくん、ユカリさん、オレの4人で「湘南パトロール隊」なんてユニットも結成されて、どこかでまた4人のライブが実現しそうだ。
夕陽をバックに古謝美佐子さんと石嶺聡子さんが2人で歌った「花」も素晴らしかったなあ。2人の声は天に響いていた。
再会も色々。ウルフルケイスケ君とは20年来の知り合いだけれど、最高の再会を果たせた。あの笑顔は叩き上げの本物だ。顔だけじゃなくて、体中が、そしてギターがはち切れん程にときめいて、皆を幸せな気持ちにさせてくれた。
クレイジーフィンガーズはほぼ1年振りのステージ。しかも斎藤有太は4年振りのクレフィン復帰。今年の春頃、有太くんがオレを訪ねて湘南まで来てくれた
ことが、復帰のきっかけになった。ステージも客席も総立ちで弾けまくった。12月には有太くんが参加してのクレフィンツアーも決定。詳細は来週月曜に発表
です。お楽しみに。
このイベントを通して出会った人に同じような顔をした人は1人もいなかった。チラシとフライヤーを持って回った湘南の各お店のマスターもそれぞれに癖のある人達ばかりだった。もちろん出演者も皆どこかにアウトローのハートを持った人間の集まり。
そういった顔の違う人間が集まって共鳴できるのがいいのだ。
「海さくらミュージックフェスティバル」で実現したコラボは出演者同士だけではなかった。2日目のメインステージでは、夕暮れ時ステージ後方に富士山が
シルエットで浮かび上がり、その頂上に夕陽が沈んで行く「ダイヤモンド富士」が実現。時間にして2、3分の出来事。その間、演奏は中断され、お客さんは総
立ちになり富士山と夕陽のコラボレーションにみとれた。
富士の頂上に夕陽が沈みきったとき、客席からは惜しみない拍手がわき起こった。素晴らしい自然のコラボレーション。
実に心地よくエネルギーが循環した2日間だった。自分の役割を実感できることは幸せである。
来年はさらに充実した祭りを目指したいと思う。
ほんま、ありがとう。
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