2009年10月13日火曜日

Pすけタイム恐るべし

横浜 ThumbsUp ~プチPすけ祭り~
【出演】Pすけ&hanchan/リクオ/nucca/児玉奈央/AO(ダチャンポ)/橋本歩(チェロ)and more
ゲスト:山口洋(HEATWAVE)
 サムズに到着して最初に自分を迎え入れてくれたのは、思いがけず友部正人夫妻。明日ニューヨークに帰る前に、顔を見に来てくれたのだという。このぶらりと顔を出すフットワークの軽さが夫妻の魅力の一つ。精神が若いのだ。
 ライブ前に会場を後にした夫妻と入れ替わるように、開演時にあらわれたのが友部さんの息子のカズホ。彼は先月までサムズアップのスタッフだったのだ。
 この日は海さくらミュージックフェスティバルでも大活躍だった打楽器奏者Pすけくん仕切りのイベント。
 初めて出会う演奏者も多く、彼のお陰でいい出会いをいくつももらった。出演者のほとんどが自分よりもかなり若い世代のミュージシャン。皆音を楽しむこ と、いい空間を共有することだけに熱中している風。かまえた感じとか、何かにわだかまってる様子が見て取れない。よいものはよいとすぐに受けれる素直さを 感じる。
 いいとか悪いではなく自分の若い頃とは違うなあと思った。自分の20代はもっとかまえていたし、我を持て余していて、それが音にあらわれていた。年を重 ね、経験を重ねて次第にリラックスを覚え、ようやく素直に近づいたかなといういう感じなのだが、彼らはそういう葛藤を経ている風でもなさそう。表に出さな いだけなのかな?なんというか生き方のスマートさが音にもあらわれている感じ。
 この日のイベントの中で山口洋はやはり異質だった。存在にアクがある。違和感がすぐ表に出る。こういう諸刃の剣にもなりうる鋭さ、緊張感は、他の出演者にはない個性であり、魅力だと感じた。
 自分の場合は、郷に入ればある程度郷に従いつつも、好きやにやらせてもらうタイプだとしたら、ヒロシの場合は郷に入れど豪に従わず、しかし気遣いはする、という感じか。
 この日のイベントはヒロシが参加したことによって、スモールサークルを超えて、より刺激的なものになった気がする。出会いとは他者を受け入れる事だとすれば、異質にぶつかることこそが深い出会いのきっかけになるのだと思う。
 このイベントを企画したPちゃんのオープンなスタンスは素晴らしい。彼とのセッションは本当に楽しい。これからも一緒に色々やらせてほしいなあ。
 イベントは押しに押しまくりアンコールの頃には日付が変わり、その場にいた多くの人達の終電時間を超えてしまった。しかしステージ上のPちゃんはそれを 気にする風でもなく嬉々としてセッションを続けていた。Pすけタイム恐るべし。アンコールの途中で、終電のために、お客さんだけでなくステージからも途中で帰ってしまう人間がでるというのは初めての体験だった。

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