『リクオのスペシャル忘年会!2009』
【会場】大阪 martha(dinning cafe+goods)
【ゲスト】良元優作
すっかり恒例となった年末マーサライブ。
昨年のライブは風邪で声が思うように出ず、来てくれたお客さん申し訳ないことをしてしまった。2年続けて同じことを繰り返すわけにはいかない。 果たし
て、この日の喉の調子はすこぶる良かった。今年の5月以降くらいから声の抜けがよくなってきて、レコーディングが終了した10月以降、ますます声量が増し
た気がする。シンガーとしての自分は、今迄にないコンディションで、成長期に入ったようにさえ感じる。
何度も語って来たことだけれど、マーサは学生時代からの音楽仲間である片平夫妻が7年前に始めたミュージックカフェで、自分にとっては大阪におけるホームのような存在。
そしてマーサは自分にとって出会いの場所でもある。マーサからの情報で知ったり、この場所で出会ったミュージシャンは多数。去年のマーサライブのオープ
ニングアクトは片平夫妻推薦のシンガーソングライター、杉瀬陽子ちゃんだった。出会ったのも歌を聴くのもライブ当日が初めてだったのだけれど、自分はその
日以来、すつかり杉瀬陽子ファンになってしまった。
マーサが今年用意してくれた出会いは良元優作だった。自分は彼がパンツパンツパンツというバンドの一員だった5年前に、春一番という大阪の野外イベント
で一緒になり、バンドのライブを観ている。とても印象に残るステージで「大阪からまたおもろい奴らが出てきたなあ」と思ったものだ。けれど、その日以来彼
の音楽に触れる機会はなく、ソロシンガーとして活動していることも知らなかった。
久し振りに再会して、良元くんの佇まいは以前と随分変わった印象を持った。やはり5年という歳月は大きい。自分とは一回り年齢が違うとは言え、彼ももうそれほど若くはないのだなと思った。
この5年の間に、年輪を重ねて彼の音楽は随分と味わいを深めたようだった。暮らしに根ざした不純物のない、ルーツの伝わる音楽。彼が生まれ育った大阪生野区から生まれた歌なんだなあということを強く感じた。
スマートを目指さず、葛藤を隠さない表現は今の時代にはかえって新鮮だ。彼の歌を聴いて、時代はこういう生身の表現を排除する方向に向かい過ぎたんじゃないかという気がした。
明日は佐野さんライブ。
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