奈良市 蔵武D
前日に下北沢で、長くて濃い夜を過ごした割には、朝の寝起きは良かった。疲れを感じることもなく、前夜の余韻、高揚を残したまま奈良へ向かう。
この日のライブ会場蔵武Dは、元々は米蔵だった場所で、なんと築180年なのだそう。こういう古い蔵が残っていて、再利用されるところが奈良らしい。
蔵武Dのある奈良町は、江戸、明治初期の町家の建物が今も残る風情豊かな旧市街地。せっかくなので、リハーサルを早めに切り上げて、しばらく街をぶらつ
く。めずらしく何人ものお客さんに声をかけられる。ライブだけでなく観光を兼ねて訪れた人が多かったのだろう。
蔵武Dでライブをさせてもらうきっかけは、奈良在住で共同通信社で働くM君からの紹介だった。この日のライブでは、オープニングアクトとして、Mくん
が、エレーナ.ロヒーニンというステージ名でピアノ弾き語りを聴かせてくれる。Mくんの繊細さ、美意識が伝わるリリカルな楽曲と演奏だった。
奈良にはやはり、自分の故郷である京都に近い趣を感じる。蔵武Dは、始めて来た店という感じがしなくて、お店の雰囲気にも、お店の人達にも、すっかり馴染んでしまった。懐かしくて居心地の良い空間だった。そのせいか少々飲み過ぎてしまった。
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