昨日の深夜に藤沢に帰宅。今日から本格的に仕事を始めるつもりが、全くもって気力が湧いてこない。こりゃ、あかんな。
どうしても今日中にこなさなければならない仕事だけなんとかやり終えて、自分にしては随分と早い時間に、とっとと布団に入る。
でも、眠れないので、結局布団の中で夜更けまで読書。中島らもさん(何度がお会いしたことがあるので「さん」づけで呼ばせてもらいます)のエッセイ「心が雨漏りする日には」を読み直す。
その本の中に、らもさんがコピーライターをしていた頃、製薬会社のために書いたというコピー文が掲載されていて、とても印象に残った。
「こころだってからだです」
そう、心も体の一部なのだ。当たり前っちゃあ、当たり前のことなんだが、このシンプルな言葉に、なんだか救われたような気がした。焦らなくていい。心と体の声に、ゆっくりと耳をすまして、休むときは休もう。
あと、中村うさぎ著「ダメな女と呼んでくれ」も読み直した。解説で小倉千加子が述べているように、徹底的にナルシズムと自己粉飾を排除した文章。その見事な「一人ツッコミ、一人ボケ」ぶりに凄みを感じた。
どうしょうもない自分や他人をさんざんネタにして、相当な毒舌ではあるのだけれど、最終的には自分も他人も慈しむような視点が感じられ、読後に、「オレ
ももそういう心持ちでありたいなあ」という思いにさせられた。文章って怖い。取り繕ってもやはりばれてしまう。
中村うさぎもらもさんも、ほんと身を削って文章を書いているなあと思う。それが笑いとユーモアを含んだポップなエンターテインメントに昇華されているのが、素晴らしい。
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