昨夜は古仁屋・JUICE(ジュース)にて、奄美諸島ツアー最終公演。
名瀬から古仁屋までは、ASIVIスタッフの中池君が車で送ってくれた。道中いろんな話をする中で、彼の出身地である住用町が16年前の「奄美豪雨」で甚大な被害を受けたことを教えてもらう。街の機能は停止し、彼の自宅も床上浸水で住めなくなり、中学生だった彼は家族とともに名瀬へ越してきたのだそうだ。
当時、開局したばかりのコミュニティFM「あまみエフエム ディ!ウェイヴ」は、寸断された情報網をつなぎ、島民の「命綱」として重要な役割を果たした。FM開局の発起人であり、今も代表を務める麓憲吾君は、前日にライブをやらせてもらったASIVIの代表でもあり、中池君の上司にあたる。
道中、亜熱帯の森の景色の中に、満開の緋寒桜が何度も目に入った。日本の桜前線は、もう始まっているのだ。
古仁屋に到着し、ホテルにチェックインして仮眠をとった後、街をぶらつく。
古仁屋は『男はつらいよ』シリーズ事実上の最終作『寅次郎紅の花』の舞台となった町。古仁屋港に佇み、「ここで寅さんとリリーが再会したんだな」と感慨に耽る。
JUICEでのライブは昨年に続き2度目。
オープニングで演奏してくれたアコースティックデュオ・ふやよみ、ロックバンド・E21B。どちらも印象に残るステージだった。
ふやよみの2人の歌と演奏は、奄美の風土に自然と共鳴しているように感じられた。E21Bのきんじょう君とは、4年ほど前、コロナ禍に磔磔で共演して以来の再会。楽屋で話す中で、ギターパンダがレパートリーにしている「中庭のヘビイチゴ」が彼の詞曲であることを初めて知る。昨夜のライブでも披露され、そのヒリヒリするリアリティーにグッときた。
自分のライブ中、店のスタッフのカポちゃんがカウンター内で終始体を揺らしてくれていて、それがとてもいいグルーヴだった。途中から、彼女とコラボしているような気分になった。
PAのハヤセ君、いい音をありがとう。
今回のツアーで初めて、打ち上げの席で政治の話を皆とした。こういう場では、これまで以上に、政治信条の異なる人とも話せる言葉を選ぶよう心がけている。
二次会では、JUICEのマスター・圭太君と2人でいろんな話をした。
嘉徳(かとく)海岸の護岸工事への反対運動が起きており、地元住民の間でも賛否が分かれているという話は、聞いていて複雑な気持ちになった。'14年の大型台風による甚大な侵食被害により、集落を海から守っていた砂丘やアダンの林が消失し、その背後にあった民有地の畑や小屋などが流失。浸食は集落の共有財産である墓地に数メートルの距離まで迫り、さらなる台風や時化(しけ)が来れば墓地そのものが崩落しかねない切実な不安が住民の間に広がったことがきっかけで、町議会が鹿児島県に対して対策工事を要望し、県はコンクリート製の護岸を建設する事業を決定。
「先祖代々の墓地と集落の安全を守りたい」とする推進側の切実な願いと、「世界自然遺産の緩衝地帯である手つかずの自然を壊したくない」とする反対側の主張が、真っ向からぶつかっているのが現状なのだそう(AIからの情報も参考にしました)。
古仁屋を含む奄美大島各地で採取された土砂が、沖縄・辺野古新基地建設の埋め立てに使用されていることも、圭太君からの話で初めて知る。
4泊5日の奄美の旅。感じたこと、受け取った情報がたくさんで、振り返り、まとめる時間がほしくなる。
奄美を訪れる前から考え続けていたことも、自然や空気に触れ、人と交流することで、視点や受け止め方が少しずつ変わっていく感覚があった。
旅は、心の風通しをよくしてくれるのだと思う。
いいツアーでした。
出会いと再会に感謝。
また、笑顔で再会しましょう。
ー 2026年2月22日(日)
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