去年あたりから、ツアー中に関係者や地元の人たちと政治や社会問題について話す機会が明らかに増えた。
こちらが積極的にそういった話題を持ち出すよう意識したわけではなく、自然にそういう会話をする機会が多くなった。
社会問題や政治について話す場合、以前はお互いがリベラルな立場であることが暗黙の了解になっていた。でも最近は、必ずしもそうではなくなってきた。中には、高市首相や自民党、参政党に一定の共感や支持を表明する人もいるし、移民反対の立場の人や、兵庫県の斉藤知事を応援する人と一緒に打ち上げで話をする機会もあった。
これまではリベラルな立場の人だと思っていたけれど、実際に話してみるとそうではなかったということもある。また、立場が右か左かではっきり分かれるわけでもなく、イシューごとに話しているうちに意見や考え方の違いが見えてくることもある。
一つの傾向として、これまであまり政治に関心がなかった人や、政治の話題を持ち出さなかった人たちが、自民党や参政党、高市首相への支持を表明することが多いように感じる。
そうした会話を重ねるなかで、時代のフェーズが変わったことを実感している。
各地で話をする人たちの多くは、SNSやブログでのこちらの発信をある程度チェックしてくれている。だから、右寄りであったり排外的な立場の人は、考え方の違いを認識したうえで会話に臨んでくれているのだろう。考えや立場が違っていても、話ができる相手だと認識してもらえているのなら、悪いことではないし、ありがたいとも思う。
こちらにも、譲れない一線があるけれど、まずは相手の話を聞くよう心がけている。
そうやって面と向かって話をすると、もちろんお互い感情的になることはあるけれど、SNS上とは違い、考え方の違いがあっても、一方的に相手をラベリングしたり、誹謗中傷したり、冷笑したりすることはほとんどない。
知らない仲ではなく、音楽を通して繋がった者同士でもあり、受け身を取り合えるギリギリの範囲内で議論しようとする信頼関係が、ある程度は成り立ちやすいのだと思う。
一方で、この数年の間に、SNSやブログを通じてこちらの政治的な発信に触れたことで、長い付き合いがあったにもかかわらず、自分と距離を置くようになった人も出てきた。これも以前にはなかった傾向だ(自分が気づいていなかった部分もあるかもしれないけれど)。
自分の側にもっと違った伝え方があったのではないかと自問自答したり、もう少し向き合って話がしたかったと残念に思ったりも するけれど、この1,2年の間で、こちらの考えや発信の仕方が別段変わったわけではないので、やはり相手の受け取り方や時代の空気の変化が大きいように感じる。
とにかく、対話の回路だけは閉ざさないように心掛け、結論を急いで互いを切り捨てるのではなく、関係性を維持する方向にプライオリティーを置きたい。
人との付き合いにおいても、ノイズだらけの面倒なプロセスを大切にしたいと思う。
ー 2026年6月25日(木)
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