テレビドラマ『銀河の一票』最終回は、想像を超える伏線回収が見事で、第1話から観続けてよかったと思える印象深い内容だった。
「私、ずっと忘れてました。自分が一つの星だってことを。
忘れようとしてました。一個一個、強く光る力を持った星たちなのに、ぼんやりとした白い銀河って、まとめられて雑に扱われることを、なんとか受け入れなきゃって。
でも、違う。違いますよね。
私たちは、一人一人が輝く星で、銀河があんなに綺麗なのは、一つ一つの星が綺麗だから。(中略)
たった一人のあなたが放つ、たった一つの尊い光。銀河の一票」
「綺麗事だと揶揄されることを恐れずに、諦めず探しましょう。
銀河が、一つ一つの星が輝き続けられる道を。世界とあなたと私の幸福のために。」
野呂佳代演じる月岡あかりと、松下洸平演じるひやま流星。二人の演説の言葉は、テレビ音楽番組『ミュージックステーション』でのキョンキョン(小泉今日子)の次のMCとも重なった。
「名前の数だけ命があって、その命は輝き、守られるべきものだと思います。世界中の戦争が早く終わりますように」
このキョンキョンの言葉を聞いて思い出した歌が、坂本九が歌った『見上げてごらん夜の星を』だった。
作詞・永六輔と作曲・いずみたくが歌に込めた思いは、「一人一人の命の輝き」なんだろうと想像する。
戦争や国家による大きな物語によって、一人一人が丁寧に紡ぐ物語が蔑ろにされる世の中は、不幸だと思う。
「綺麗事じゃないよ、きれいなことだよ」
『銀河の一票』での黒木華演じる茉莉(まつり)のこのセリフを聞いて、沖縄のコザ騒動を描いた映画『宝島』での、妻夫木聡演じるグスクの言葉を思い出した。
「綺麗事に力がないことぐらいわかってる。
でもよ、オレは諦めんよ。諦めん人もいっぱいいるさ。(中略)
そんなバカみたいなことが続いたら、人間はもうおしまいど。(中略)
(それが人間だったとしても)それでもオレは諦めん」
ドラマ『銀河の一票』は、敵対ではなく、立場の異なる者同士が補い合う関係を描いてくれたことにも勇気づけられた。
これらの言葉を、自分はイデオロギーではなく、人としての態度として受け取っている。
「夢かもしれない
でも、その夢を見てるのは君一人じゃない。
世界中にいるのさ」
――「イマジン」より(日本語詞・忌野清志郎)
こうした作品や言葉に触れることで、自分は一人ではなく、人はさまざまな形でつながっていけるのだと思える。
ー 2026年6月30日(火)
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