2007年6月4日月曜日

お坊さん落ち込むー常呂にて

常呂町 常楽寺
 この日も快晴。しばらく雲を見ていない。
 リハーサル前に街をぶらついていたら、桜がひっそりと咲いていた。

 浄土真宗のお寺、常楽寺でのライブも3回目。
  オレのステージの前に住職の松本ひとしさんによる短い説法が行なわれた。いきなり「今日は落ち込んでおります」という言葉から始まったのには笑った。なん でも午前中に法事に行くのを忘れてしまったのだそう。そらあかんわ。それで、後から雑誌に乗っていた占いをみたら、今日はふんだりけったりの日だとのこ と。
 説法で、落ち込んでいると言ってみたり、占いを気にしていることを公言するお坊さんなんてめずらしいなあ。多分本当に落ち込んでいたのだろうけれど、その語りがいい意味で軽くて深刻な感じがしない。ひとしさんの聖職者然としない、くだけた感じにとても親近感を覚える。
 自分のステージでは、「今日は落ち込んでいるひとしさんにこの曲を送ります」とMCしてから「雨上がり」を歌う。
 打ち上げはゆうきさんの自宅に皆で集合。奥さんの手料理をいただく。すごい品数でどれも抜群においしかった。
  打ち上げでは住職のひとしさんと色々話しをする。話している中で、ひとしさんがいろんな矛盾や葛藤を抱えていることを知る。自分はそのことに、むしろ頼も しさを感じた。ひとしさんには身の丈を知ろうとうする謙虚さのようなものを感じる。こんならしくないお坊さんが居てくれた方がよい。
 ある聖職者が「宗教とは問い続けることだ」と語っていたそうだ。もし、そうであるなら、自分が創造に向かうときの前提にある姿勢とも共通しているように思う。
★ライブ会場の常楽寺にて住職のひとしさんと撮影。

0 件のコメント:

コメントを投稿