2007年8月24日金曜日

西荻で騒ぐ

西荻窪 CLOP CLOP
『地味な夜vol.5』
【出演】ワタナベマモル
ゲスト:リクオ/ランブリンアラタwithジョニー
  ワタナベマモル君のライブ.イベントに呼んでもらい西荻窪へ。はじめて訪れたCLOP CLOPはライブハウスというよりもブルースバーといった佇まい。16年間も続いているお店なんだそう。マスターのタカさんは、18年程前に高円寺のライ ブハウスJIROKICHIで働いていたことがあって、そのときにオレのライブを観ていて、話もしていたそう。JIROKICHIは自分が東京ではじめて ライブをやらしてもらったライブハウス。そのときにサックス奏者の梅津和時さんと出会ったのがきっかけで、梅津さんのプロデュースでワーナーからデビュー することになったのだ。
 マモル君とは多分、8、9年振りくらいの再会。以前と印象が全然変わらない。彼も元気にツアー暮らしを続けているようだ。最近、同世代との再会が多いなあ。当日リハーサルで2曲セッションすることにする。

  リハの後に西荻の街をぶらぶらしていたら、道ばたで偶然シンガーソングライターのエビちゃん(海老原タケオ)とバッタリ。エビちゃんとは6年前に熊本で出 会った。彼はその後すぐに上京してきて、しばらくオレのローディーをやってくれていたこともあったけれど、最近は年に数度メールをくれるくらいで、ほとん ど会う機会がなかった。今は西荻界隈に住んでいるんだそう。せっかくだから、ライブに誘ったら観に来てくれた。

 この日のもう一人のゲス トのアラタ君とジョニー君はまだ20代前半。ジョニー君は滋賀からやってきた盲目のピアニスト。ジェリー.リー.ルイスやレイ.チャールズが好きだという だけあって、ブルース、R&Rマナーにそったピアノプレイ。ある種のフィーリングをつかんでる。今後が楽しみ。アラタ君もブルース.マナーに沿っ たオリジナルを披露。ブルースハープもいい感じ。しかし2人とも若いのに渋い音楽やってんなあ。みたいなことを、自分も若い頃に言われたなあ。

 マモル君のステージを観たのは多分8、9年振りくらい。ルックスも、たたずまいも、乗りも、歌詞も、サウンドも、基本的に以前とほとんど変わらないまま、よりたくましくなったという印象。ある部分でうまくなることを拒否して、初期衝動のまま演り続けている感じ。
  マモル君に比べると、自分はいろんな面でうまくなった。その分、失ったものもあるだろう。もう昔みたいには演れないし、やりたいとも思わない。もっとスキ ルアップして洗練の先の粗野をめざしたい。やり方が違うだけで、目指すところは、自分もマモル君もそんなに変わらないのかも。
 こういうバーだから、猥雑に盛り上がるつもりでいたのだが、客席が意外に猫被ってる感じ。お客さんももっと自分を演出して楽しめばいいのに。
 アンコールでマモル君とセッションして、それなりに盛り上がったのだけれど、なんだかやりたりない気がして、人のイベントなのに、ライブ直後に勝手に、もう1ステージやることを客席に提案する。CLOP CLOPみないな空間はそういう乗りもありでしょ。
  もう1ステージ観たいお客さんは、さらに1ドリンク以上注文することを条件に、しばらく休憩してアルコールを補充してから、ライブ再開。アラタもジョニー も演奏し足りない感じだし、遊びにきたエビちゃんも歌いたいだろうから、みんなそれぞれステージに上げて、ソロあり、セッションありで盛り上がる。そうそ う、この感じ。客席もステージも多いに弾ける。久し振りにエビちゃんの弾き語りを聴いたけど、余裕が持てるようになって色気が出てきたなあ。
 弾いて、歌って、飲んで、騒いで、夜が開けて、千鳥足で帰る。
★マモル君演奏中!

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